永井由香さんヨガ哲学講座

ヨガ哲学講座を取材して、意識が変化!?

こんにちは。やっこです。
 
大反響のうちに幕を閉じた、ヨガ哲学ライターの永井由香さんによる「4時間で腑に落ちる!超簡単ヨガ哲学講座」

1月の開催時に潜入取材をさせていただいたのですが、これがもう感動の連続で。かなり濃厚な時間を過ごすことができました。

ヨガの経典を4時間で腑に落とすため、永井先生の講義を熱心に聞く参加者の皆さん
ヨガの経典を4時間で腑に落とすため、永井先生の講義を熱心に聞く参加者の皆さん

永井さんは、メディア編集部でも話題の人物。あの、難解なヨガ哲学をわかりやすい文章と、読む人が“自分ごと”として向き合える切り口で、執筆くださっています。

講座では、永井さんがコラムで展開している内容を、まさにタイトルのとおり、ヨガ哲学初心者の人でも腑に落ちるよう、やさしく解説。参加くださった方々も、多くの気づきを得られたようです。

そんな参加者の声とともに、本講座の速報を編集部の秘書、こまが書いていますので、そちらもぜひご覧ください。

初開催!『バガヴァッド・ギーター』と『ヨガ・スートラ』を4時間で腑に落とす

やさしい“超訳”が、初心者の心もワシヅカミ

バガヴァット・ギーターを手にして語る永井先生
難解な内容が現代日本を生きる私たちにも、分かりやすいと大評判!

さて、永井さんの講座に参加して強く感じたのは、教典に書かれた崇高すぎる言葉や世界観を、現代を生きる私たちにも、ちゃんと届くよう、まさに“超訳”くださっているんだな、ということです。

私ごとで恐縮ですが、じつは大学時代、インド哲学を専攻していたので『バガヴァッド・ギーター』については学んだことがあります。しかし、当時の私は、まったく授業の内容など理解できていませんでした。

というよりも、全然興味を抱けず……。それが、まさか15年以上もの歳月を経て、永井さんの講座で再びギーターを学ぶとは、想像もしていなかったこと。しかも、大学時代はあんなに退屈だと感じていたのに、4時間が、あっという間に思えるほど、とにかく面白い。言葉がどんどん入ってくるのです。

それは、哲学を日常のなかでどう使えば、人生がより良い流れへと好転していくのか、ということを伝え手である永井さんが、実践をとおして深く理解をされているからではないでしょうか。

つまり、永井さんご自身が“哲学を生きている”証だと思うのです。だからこそ、言葉が“深い音”となって、聞き手の心に響いたのではないか、と。

そうして、難しい専門用語を“自分の音”に変えて伝えてくださることで、敷居の高いヨガ哲学の間口が、大きく開かれたようにも思います。

本場インドで、伝統的な師弟関係を築きながらヨガの教えを学び続けている永井さんの言葉には、とにかく説得力があるんです。

天から降りてきた、“自力本願”への導き

笑顔でやさしく、ヨガ哲学について解説する永井先生
笑顔でやさしく、ヨガ哲学について解説する永井先生

また、ほかでは滅多に聞くことができない『ヨガ・スートラ』編纂者の話にも、心をつかまれました。

一般的には、パタンジャリによるものだといわれていますが、その人物像はもちろん、実在していたか否かを示す資料は皆無。そのため諸説あるようですが、永井さんのグル(師)は、

“パタン”は手のひら、“ンジャリ(アーンジャリ)”は、神からのギフトを意味する。

つまり、パタンジャリとは人名ではなく“天から手のひらに降りてきた叡智”を指す言葉ではないか。

編纂者はあえて自分の名前を残さなかったのかもしれない……

と、語られたそう。

ちなみに『バガヴァッド・ギーター』は、インド最古の教典『リグ・ヴェーダ』から派生した書ですが、ヴェーダは、バラモン階級である司祭が、神(宇宙意識)と交信して記録した、いわゆるチャネリング本です。

天から受け取った叡智というと、実態のない神秘的な話に感じる方もいるかもしれません。けれど、『ヨガ・スートラ』も『バガヴァッド・ギーター』も、決して観念論に終始しているものではないことは、皆さんもご存知だと思います。

それは、古の司祭者や修行者たちが、瞑想の実践を通じて顕在意識を超越し、森羅万象・宇宙と一体となる、という体験から得た宇宙の理(ことわり)の解説本。あるいは、とらえにくい意識のトリセツ、ともいえるかもしれません。

宇宙の理とは、圧倒的な幸せは外側ではなく、つねに内側に息づいているという真実。しかし、人々の意識は常に外側に向いているため、その叡智にアクセスすることができないわけです。

この外向きの意識ばかりを使っていることが、すべての争いや摩擦、苦しみの原因であることを、ギーターやスートラは教えてくれます。

一見ものすごくシンプルな論理ですが、意識を内側に向けることが、いかに難しいのか。そのことも、ヨガ哲学は伝えているように思うのです。だからこそ、意識を内側に向けるためのステップが、詳細に記されているではないか、と。

そして、この叡智への理解は、自分をつねに観察する行為、実践。それによってもたらされた身体感覚をともなう気づき(体験)を積み重ねてこそ、深まるのだと教典では説かれています。永井さんも、講座のなかで、何度も、このことをおっしゃっていました。

永井由香先生と『心を育む、読むヨガ』連載中の松島幸恵先生
永井由香先生と『心を育む、読むヨガ』連載中の松島幸恵先生

この実践と体験の重要性について、1月の講座に参加くださった、ヨガジェネの連載『心を育む、読むヨガ』の執筆者であり精神科医である、松島幸恵先生も最新記事で言及。心理学の話も交えて、掘り下げていただいています。

スートラとマチウに見る、実践こそ幸せへの道

宗教を超え、完全自律への道を説く

ヨガ哲学の世界に触れて、もっとも心が震えたのは、現代医学でも解明するのが難しいとされる、意識の領域を、医療も科学も発達していなかった太古のインドで、すでに論理的かつ体系的にとらえていたということ。

また、“尽きることのない幸せの境地”は、外側ではなく、私たちの内側にあり、誰もが自力で到達できることを、すでに見出していたということです。

ホワイトボードに板書をする永井先生
ヨガ哲学は神から与えられたギフト

ギーターもスートラも、神秘的な体験に偏ることなく、その境地が何を意味するのか。そして、人生にどう役立てられるのかを、冷静に分析しながら記録した、叡智の集大成なのです。

しかも、どんな人でも、自分の努力次第で無条件の幸せがかなうことを説いている。この事実を知り、ヨガ哲学とは、幸せを科学することだったのか!と、ひとり興奮しておりました。

ギーターはヒンドゥー教を代表する聖典ですが、信者を盲信させるための教えではなく、何にも、誰にも依存をさせない、完全自律の道を示す書ともいえるでしょう。

永井先生も講座でおっしゃっていました。

宗教は他力本願なのに対して、ヨガ哲学は自力本願だ

『バガヴァッド・ギーター』は、バクティヨガといって、「神への信愛のヨガ」を伝える書としても有名です。一見すると神に救いを求める他力本願のように感じる人もいるかもしれません。

そのことについて講座では、「ヨガの神=クリシュナ=ブラフマン(宇宙)」であり、それはつまり「アートマン」である、と。

禅問答のようにも見えますが、ギーターも、スートラも、目指すべきはアートマン、プルシャに到達することです。そこは、宇宙の原理原則が息づく神聖なエリア。ブラフマンの一部でもあるわけです。

ブラフマンとアートマン:ヨガを理解するためのインド思想の基本

本来、すべてのヨガは自分のための行為ですが、意識が分離している(意識が外側に向いている)段階では、これだけやったのに幸せになれない、豊かになれない……と、結果に一喜一憂しやすく、行為に対する執着心を強めてしまうことも。

ギーターでは、

こうした結果への執着を防ぐために、あえて神という対象をつくり、すべての行為は神のためである、というバクティヨガを提唱した

と永井さんはおっしゃいます。

すべての行為が神のため、という意識になったとき、人は見返りを求めなくなり、まっさらな心で行為に集中できるようになる。結果、自身の神聖さへと自然と意識を向けられるようになる、という狙いがギーターにはあるのだ、と。

このことについては、永井さんのコラムにも詳しく書かれています。

バクティヨガ(信愛のヨガ)とは?宗教?バクティで自分を高める実践法

つまり、他力本願にみえて、究極の自力本願なのです。執着、期待を捨てて、個人の実践と体験を積み重ねた末に、幸せの本質である、平和・調和・平等という境地があるのだ、ということを、一貫して説いているんですね!

まずは、自分から

ちなみに、私はいま、こうしたギーターやスートラの世界観に頭で感動をしている段階で、実践がまったくともなっていません。そのため心がすぐに波立つし、思考がめちゃくちゃに働いてしまうことも多々あります。

しかし!講座を機に、少しだけ変わったこともあるんです。

それは、自分自身を客観的に見つめられる時間がもてるようになったということです。

気分の揺れや、体調の微細な変化、直面していることから、ほんの少し距離を置いて、私の意識はいま、タマスに傾いているな……とか、ラジャスよりかもしれない……といった、自分の状態を把握する指針ができたように思うのです。

タマス、ラジャスについては永井先生の3グナの記事を参照ください。

世界を作り出す3つのグナ:サットバ・ラジャス・タマスを知ろう

そうして、自分の状態と意識を少し切り離すだけでも、心は穏やかになり、落ち着くものですね。

教典が伝える境地というのは、特別な人の神秘的な世界ではなく、日常のなかの平和だということも再認識させられました。超人的な存在になるのではなく、自分や他者へはもちろん、あらゆる生命に対して調和的、平和的になること。

しかも、その境地が、じつは外側ではなく、一人ひとりの内側にあるなんて!それが、完全に見えなくなっているという幻想から、早く目を醒ましたい。

永井さんのお話を伺い、そんなことを真剣に考えるようになりました。まずは、自分から平和になること。調和を生きること。誰も何も悪くないという視点を、ブラさないこと。このことを、忘れないようにしたいと思いました。

ヨガ哲学講座を熱心に聞く大阪の生徒さんたち
大好評につき、再来日決定!第2弾開催!!

そんな気づきにあふれた、永井さんによるヨガ哲学講座の、第2弾開催が決定しました。開催地は、名古屋・大阪・東京の3つの都市。それぞれ下記の日程で展開する予定です。

名古屋:5月30日(土)、5月31日(日)
大阪:6月6日(土)、6月7日(日)
東京:6月11日(木)〜14日(日)

前回の開催は、受け付け開始とともに、すぐ満席になり、チャンスを逃してしまった方もいたかもしれません。次回は、初開催の名古屋も加わりましたので、東海地区の方もこの機会を、お見逃しなく。

ヨガをしている、していないに関わらず、この世のしくみを知りたい!あるいは、なんだか最近生きにくさを感じている……という人にも、おすすめです。

ヨガ哲学とともに、人生を深めたい方、ふるってご参加ください。

実際に、どんなことを学べるのか気になる方は、永井先生のコラムもチェックしてみてくださいね!

ヨガジェネレーション講座情報

関連タグ