脊柱管狭窄症ってどんな疾患?

【ヨガイントラが知っておきたい!】脊柱管狭窄症ってどんな疾患?

腰や足にしびれや痛み、間歇性跛行(かんけつせいはこう)といって、歩行時にふくらはぎなどの筋肉が痛み、歩きつづけることができない状態を起こす、脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)

現在60歳以上に非常に多い腰痛の原因の1つだと云われています。これを読んでいる皆さんの中には、ご家族がこの疾患で悩まれている方、ヨガインストラクターをされている方であれば、生徒さんに疾患を持っているという方もいらっしゃる方もいるかもしれませんね。

皆さん、今年1月に発売された、この書籍をご存知でしょうか?

「脊柱管狭窄症」のバイブルと言っても過言ではない「脊柱管狭窄症どんどん良くなる劇的1ポーズ大全」。今、最も注目されている書籍の1つです。

先日ヨガジェネレーションメディアでもこの記事を書かせて頂きました。

【好評発売中】ヨガイントラ必見!脊柱管狭窄症の専門書

スポーツ医学アカデミーでお馴染み。金岡恒治先生の著書が発売中!

向かって一番右:金岡先生、真ん中が本橋恵美先生
向かって一番右:金岡先生、真ん中が本橋恵美先生

今回は、なんと!この本の著者であり、早稲田大学教授で整形外科医の金岡恒治先生と運動指導を担当された本橋恵美先生にYouTubeに登場して頂きました!金岡先生は、体幹機能の研究者であり、オリンピックのチームドクターも務められています。この体幹深部筋研究に基づく運動療法を用いた腰痛研究については、日本の第一人者。

「こんな素晴らしい方に、ヨガジェネレーションのYouTubeに出演頂ける日が来るとは…!」とヨガジェネレーション代表のMIKIZOもこの日は緊張気味で撮影に臨みましたよ!

動画で聞きたい方はこちらから

今回は、まず「脊柱管狭窄症」ってどんな疾患なのか。どんな症状があるのか。そしてヨガでどんなことができるのかをお聞きしました。

脊柱管狭窄症とは?スーパードクターに聞いてみた!

前述した通り、60歳以上の方に多いと云われている脊柱管狭窄症。

私、狭窄症なんだけど、ヨガできるかしら?

と聞かれたご経験があるかもいらっしゃることでしょう。

そもそも、体を支える、動かす上でとても重要な背骨。それに加えてもう1つ重要な役割があります。それが「神経を保護する」ということ。
脊柱管狭窄症と健康的な背骨の比較

スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
骨の中に神経が通っているんですね。その神経の通り道のことを『脊柱管』と云います。段々年を取ってくると、椎間板という骨の間にある成分、軟骨成分が無くなっていってしまう。それがつぶれてくると、骨と骨との間に隙間が無くなり、骨が変形して、段々内側に骨がせり出してきてしまうんです。そうすると脊柱管が狭くなってきちゃうんですね。これを狭窄と云います。

と金岡先生。これは、年齢を重ねると誰でも起こり得る症状なのだそう。そしてさらに、金岡先生は続けます。

スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
この狭くなった狭窄、それが神経を刺激して、足にしびれや痛みなど症状が出てきたら、『脊柱管狭窄症』になるんです。

つまり、狭くなること自体が疾患なのではなく、症状が出てくるか否か、がポイントなのですね。

脊柱管狭窄症にはどんな症状があるの?

多くの方が加齢とともに起こり得る可能性がある、この疾患。一体具体的にはどんな症状が起こるのでしょう?

スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
足の痛みやしびれが主な症状です。それともう1つ特徴的な症状が、『間欠性跛行』なんです。
外で歩けなくなってしまうことがある、脊柱管狭窄症。
外で歩けなくなってしまうことがある、脊柱管狭窄症。

間欠性跛行とは?

歩いていると足が痛くなって動けなくなってしまう。細切れにしか歩けない。ただし、しゃがみこんでお休みするとまた復活して歩けるようになる、という症状。

実際にヨガやピラティスにいらっしゃる生徒さんにもそんな症状の方がいるのかを聞くと本橋先生も、

株式会社E.M.Iの代表取締役:本橋恵美さん
株式会社E.M.Iの代表:本橋恵美先生
多いですよ。お散歩に行っても、途中で痛くなってしまってどこかベンチとかで休まないと歩き出せないという方がいらっしゃいますね。

とおっしゃられていました。

脊柱管狭窄症の原因は?運動療法で防げるの?

しかし、気になるのは、その原因。出来ることなら避けたいものです。

スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
腰に加わっている負担が、長年積み重なっていって、最終的に脊柱管狭窄症になるんです。なので、誰でもなる可能性があるんですよね。ただし、その人の体の使い方の問題でもあるので、なるスピードはその人によって、様々なんですよ。

つまり、若いうちからちゃんとしたコンディショニングやケアをしておくことで、防ぐことができる、ということです。ここでヨガやピラティスの出番なわけです。

なってからでも遅くない!正しい運動療法で

疾患がある人にも、ヨガを伝えられるようになりませんか?
疾患がある人にも、ヨガを伝えられるようになりませんか?

しかし、人間というのは単純なもので、痛い思いをしてようやく気が付くんですよね。「運動しておけばよかった…」と。では、すでになってしまった人は今からケアすることはできるのでしょうか?

スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
脊柱管狭窄症になってからでも遅くはありません。

と金岡先生。ヨガやピラティスなどの運動療法は正しく行うことで、辛い痺れが改善したり、長く歩けるようになったり、手術を回避できたりと良いことがいっぱい!次回の記事ではもう少し具体的なお話を書きたいと思いますので、楽しみにしていてください。

動画で聞きたい方はこちらから

また、今回、金岡先生と本橋先生が出版された本には、こういった症例がたくさん掲載されています。気になる方はぜひ、手に取って購入をしてみてくださいね。

そして!いよいよ金岡先生が登壇される、スポーツ医学アカデミーが来月開校されます。金岡先生はもちろん、その他7名のスーパードクターによって開催される本講座。1年に1度の開催ですので、ぜひ、この機会をお見逃しなく!

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