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なぜ、ヨガをすると身体が柔らかくなるのか。その理由を、これまで2回にわたって執筆してきました。
今回は、その第3弾!キーワードは「自律神経」です。
まずは、自律神経のしくみを把握
「自律神経」は一般の方にも多く知られている身体の機能です。自律神経の役割は血圧、脈拍、瞳孔、発汗など、自分の意思とは関係なく働く機能をコントロールすることです。
自律神経は交感神経と副交感神経の2つに分けられ、次のような役割を担っています。

交感神経
血圧向上・脈拍亢進・瞳孔拡大・発汗増加・血管収縮・胃腸の分泌液減少…など
副交感神経
血圧低下・脈拍減少・瞳孔縮小・発汗低下・血管拡張・胃腸の分泌液増加…など
交感神経、副交感神経はアクセルとブレーキでよく例えられます。交感神経は身体のアクセルで副交感神経はブレーキです。アクセル(交感神経)に切り替わることで車(身体)は動き始め、ブレーキ(副交感神経)に切り替わるのとで車は止まります。
逃走・闘争反応を司る交感神経とリラックスを司る副交感神経
朝、目覚めた時は1日活動するために交感神経のスイッチが入ることで身体は徐々に動き始めます。瞳孔が開き目からの情報を取り入れて、心臓が収縮して血液を各細胞に届け、気持ちは興奮状態になります。こうすることで寝起きでボーっとしていた心身にエンジンをかけます。
さて、ここで質問です。街を歩いていたら、いきなり目の前にライオンが現れました。この場合、身体はどのような反応をすると思いますか?
こうした危機的状況に直面すると無意識のうちに交感神経にスイッチが入り、体のエンジンをかけ、ライオンから逃げる準備態勢に入ります。そのため 危険を察知すると心拍数が上がり、呼吸が早まり、一気に緊張状態になるのです。
これは、いつでも動けるようにする反応なんですね。つまり本能的に交感神経にスイッチを入れるのは生命を維持する目的があるのです。
一方、就寝前はその逆で副交感神経のスイッチが入り、徐々に身体の活動を休め眠りについていきます。就寝1〜2時間前に熱すぎないぬるま湯のお風呂に入ることを推奨されているのは身体を温めることで副交感神経のスイッチを入りやすくするためですね。

ちなみに、お昼ご飯を食べた後に非常に眠くなるという経験をしたことありませんか?僕は学生時代、午後の授業はいつも眠たかったです(笑)あれは食べ物を消化するためには、胃腸の分泌液を増加させる必要があるためです。
胃腸の分泌液を出すのは、副交感神経が担っています。そのため、自動的に心身がリラックス状態へと傾き、眠たくなるわけです。
では、この自律神経が、身体の柔軟性とどう関係しているのでしょうか。
自律神経と身体の柔軟性
規則的な食事、睡眠、運動を行っていたり、適切な人間関係を保てている人などは、自律神経系が非常に安定しているといえます。一方、不規則な生活リズムや複雑な人間関係など、ストレスフルな環境下では、自律神経は乱れがちに……。
すると、自律神経のうち交感神経系が常に優位になり、なかなか副交感神経にスイッチできない、といった状態になっていきます。このように交感神経が優位な状態が続くと血管が収縮し、身体の動きはどんどん硬くなっていきます。
また生活リズムが崩れて内臓にトラブルが生じると、交感神経を伝わり筋肉が過剰に収縮し血流が悪くなることで局所的に身体が硬くなることもあります。特に胸椎周辺に反応が出やすいのが特徴です。
こうなると背骨を中心に柔軟性が低下するばかりか、これに連動して肩や股関節の柔軟性まで硬くなってしまいます。
ヨガと自律神経&柔軟性の、気になる関係
このように自律神経のトラブルにより身体が硬くなっている人がヨガをするとどうなると思いますか?
リラックスできるBGMと居心地の良いストレスフリーの環境下でゆっくりとした呼吸とアーサナに身を委ねる。時にはパワーヨガのようにアクティブに身体を動かしてみる…。
リラックスした環境に身を置き、ヨガで呼吸をコントロールしていけば自律神経を整える効果が期待できるでしょう。
さらに、アーサナで局所的な部位から身体全体まで動かし筋肉が過剰に収縮しすることで滞ってしまった血流を改善します。
特にストレスで反応ができやすい脊柱を屈曲・伸展・回旋・側屈の各方向に動かすことで効果を得やすいといえるでしょう。
さらにアーサナ、呼吸に集中することで自分の世界に入り込むことができ、人間関係などからくる精神的なストレスからも解放されます。
以上のことからわかるとおり、ヨガの呼吸法と、アーサナの相乗効果で交感神経優位な状態から副交感神経にスイッチしやすくなり、血流も改善。過剰なストレスによる身体のコリを徐々に緩和していくことが期待できるのです。
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