「水」は統合。流動性のあるタマスティックなエネルギー。



フィジカル面では、下肢の動きにフォーカスします。具体的には、骨盤の可動性を高めることや、大腿骨と骨盤の安定をつくることなどを意識します。骨盤を前傾させ股関節を解放するアプローチが基本です。
骨盤まわりというのは、身体の中でも水分が多く集まる部分ですよね。ヨガでは感情もこのあたりに溜まるとされています。ここの流れをよくすることで、全身の状態をよくしていこうというアプローチです。骨盤まわりを動かしたり安定させたりするには下肢の動かし方が大切なので、そのあたりを意識したアーサナを練習します。

「水」は「味わう/咀嚼することの大切さ」を教えてくれる


特にヨガでは、情報を咀嚼しないことがカルト的な宗教や妄信につながる危険があります。日本でも過去に実際ありましたよね。そういう意味でも、「味わう」ことはとても大切なんです。
「火」は熱。内側を燃やす力強いエネルギー。



たとえばヨガや日常生活では、目的意識や情熱は必要だけれども、それが強すぎると「利欲」となってしまいます。そうではなく、ただ練習することを意識することが大切だと「火」は教えてくれます。


ただし、「火」を高めすぎると背中が丸まってしまったり、力みすぎてしまったりします。ちょうどいいバランスに「火」をコントロールすることを目指したいです。要素としては「水」と対になるので、セットで練習するとわかりやすいと思います。
「火」は視覚とつながる





続く【第5回】は、「風」についてうかがいます。