松島幸恵先生×MIKIZOポリヴェーガル理論って何?

【精神科専門医に聞いてみた】ポリヴェーガル理論って何?MIKIZO×松島幸恵対談

精神科医である松島幸恵先生による「ヨガ×ポリヴェーガル理論講座」は、あっという間に満員御礼!2021年2月に追加開催が決定しました。

自律神経系の新しい概念であるポリヴェーガル理論。皆さんご存知でしょうか?

すでに「知ってるよ。」という方も、「初めて聞く。」という方もきっと聞いておいて損はない!精神科専門医からこの理論についてお話を聞ける貴重な機会です。

動画視聴はこちらから

今回は、この動画でお話してもらった内容を基に、記事を作成しています。

松島幸恵先生
池袋オリーブメンタルクリニック院長。また、そのメンタルクリニックの隣には自らオーナーを務めるヨガスタジオを併設し、ヨガ指導も行う。ヨガジェネレーションでは、ヨガとメンタルについての記事も執筆。この秋からヨガジェネレーションでは「心の基礎知識」をテーマに数々の講座を担当している。

ポリヴェーガル理論って何?ヨガを科学的な背景を持って説明できる!?

従来の自律神経の考え方
従来の自律神経の考え方

今回、講師を務めて頂いている幸恵先生のは、ポリヴェーガル理論の話を初めて聞いたとき、「おぉ!腑に落ちるってこれじゃん!」と思うほどの衝撃を受けたそう。

ヨガでは何千年も前から言われていたことが、1995年に再発見された感じですよ。

とお話をしてくださいました。(※ポリヴェーガル理論とは、1995年に提唱された)詳しくは下記で説明しますね。

まずは、ポリヴェーガル理論の説明から。ポリヴェーガル理論とは、ポリ=多重、ヴェーガル=迷走神経理論いう意味で、生物を研究しているステファン・W・ポージェス博士によって提唱されました。

従来、自律神経には、交感神経と副交感神経という2種類があり、この2つの神経がバランスを保ちながら、私たちの生命を維持してくれているというのが一般的な考え方でした。

交感神経は興奮、緊張状態の神経で、元々は闘争/逃走するための神経、副交感神経はリラックスの神経で、夜寝ている時やリラックス時に働く神経というのは皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか?

今回お伝えする、ポリヴェーガル理論は、この考えが無くなる、というわけではなく、それにプラス新しい発見があった、という方がわかりやすいでしょう。

自律神経は3つの神経からなる!自律神経の進化論

ポリヴェーガル理論の考え方
ポリヴェーガル理論の考え方

これまで、2つの神経がバランスをとっていた、と前述しましたが、このうちの副交感神経には背側迷走神経と腹側迷走神経2つの迷走神経がある、というのがポリヴェーガル理論。(迷走神経は副交感神経の代表的な神経です。)

つまり自律神経は交感神経と合わせて3つの神経からなると考えられるようになったのです。では、2つの迷走神経にはどんな違いがあるのでしょうか?

背側迷走神経:背側迷走神経とは、進化論的には最も古い神経といわれています。消化、睡眠、排泄、生殖機能、身体の回復などを司りますが、そのほかにも、危険なときに身を守るために凍てつく、解離するという役割も担っています。

腹側迷走神経:哺乳類以降に進化したといわれる、新しい神経。社会交流システムとしての(人とのつながり)副交感神経系。呼吸、心臓、表情、発声、聞き取りを司ります。

わかりやすく一覧表にすると下記のようになります。

自律神経の働きと外見の特徴
自律神経の働きと外見の特徴

3つのグナとポリヴェーガル理論

動画の中で、松島先生もお話してくれていますが、この3つの神経を見て、ちょっと「おや?」っと思う方はいませんか?

そう。ヨガ哲学ではこの世界は3つのグナでできていると言われています。これは私たち人間も同じこと。

  • タマス(鈍質)
  • ラジャス(激質)
  • サットヴァ(純質)

グナについて、詳しくはこちらの記事を

世界を作り出す3つのグナ:サットバ・ラジャス・タマスを知ろう

この3つの質と自律神経の仕組みは同じなんですよね、と松島先生。表で表すとこんなイメージです。

3つのグナとポリヴェーガル理論
3つのグナとポリヴェーガル理論

「3つのグナとポリヴェーガル理論」という論文も出ているそう!ヨガ哲学が科学的根拠をもって説明できる、というわけです。

ポリヴェーガル理論がなぜ大切か?怖い体験は体が記憶している

では、ヨガ指導者の皆さんがどうして、この理論を勉強しておくといいのか。

例えば、とても怖い経験をしたことがある人は、頭よりも体に残る、と言われています。おぼれたことがある、という人は頭より同じ場面に遭遇した時に体が反応するそう。

あまりに衝撃的な出来事に精神を病んでしまうといったケースがあるそうですが、そういう方には、神経系に働きかけるヨガのようなエクササイズをすることで改善が認められているのだといいます。

また、ヨガクラスにいくなど、人との相互交流をすることによって、神経をメンテナンスしていくこともできるそう。

まさにヨガが得意とするところです。

今後のヨガ業界を創っていくヨガインストラクターの皆さまへ

アメリカ経由でヨガが広まったこともあり、エクササイズ感覚やファッションの一部としてヨガは大きな広がりを見せました。これが決して悪いというわけではありません。

しかし、今のコロナ禍において、精神的に追い込まれてしまっている人や、現代社会の生きづらさを感じている人を救うことができるのも、ヨガである可能性が高いのです。

私たちは、決して、医療知識で頭でっかちになることを望んでいるわけではありません。これらを知っておくことで、目の前にいる生徒さんに寄り添うことができる、ということを知っておいて欲しいのです。

専門医である松島幸恵先生から学べる講座が開催!

今回、動画でお話して頂いた内容よりも更に深いところまで学べる講座が現在開催中!初開催は満員御礼でたくさんの方々にご受講いただきました。

「もっと詳しく勉強したい!」という方は、4時間ぜひ勉強してみてくださいね!2021年にも開催が決定していますので、ご受講頂ければと思います。

動画視聴はこちらから

ヨガジェネレーション講座情報

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