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ヨガや瞑想はストレスにとって有効である。漠然とした知識はあるけれど、どうして有効なのか、説明できる人は少ないのではないでしょうか?
前回、医学博士である皇村昌季先生から「ストレスに強い人と弱い人の違いについて」そして、「人間はストレスに耐性をつけていけるのか?」についてお話をいただきました。
私たちの体はトレーニングと同じように、徐々に耐性をつけていくことができます。そのお話に続き、今回は「ストレス耐性のある心と体はヨガで作れる!」をテーマにお話を伺いました。
このストレス社会と呼ばれる現代社会、コロナ禍における更にストレスフルな状況下で、ストレス耐性をつけていくためにヨガや瞑想は、どのようにサポートしてくれるのでしょうか?
ストレスが体に及ぼす影響

そもそも私たちの体にストレスがかかるとどんな反応が起こるのでしょうか?

これは、気負いすぎたり、周りからの重圧に押しつぶされそうになったりで、体は最高レベルに仕上がっているはずなのに、意識がついていかない。心が原因で、扁桃体が過剰に反応してしまい、ストレス反応として体に無駄な緊張や力みが起きてしまってるんですよね。
スポーツ選手を例に挙げると、オリンピック以外の大会では好成績を出せるのに、いざオリンピックになるとどうしてもメダルが取れない…といった話があります。では、私たちが実践している、ヨガや瞑想は、こういった状況に効果があるのでしょうか?
ヨガや瞑想はメンタルトレーニングに有効!


と皇村先生はおっしゃいます。そして、

アーサナをすることで、過剰に反応していた筋肉の緊張状態が解けちゃいます。筋肉の緊張が解けたっていうことは、ストレス反応がなくなったということです。心と体は繋がっています。つまり、体からアプローチして筋肉の無駄な緊張を取り除くことで、心の緊張である焦りや不安を取り除くことができるわけです。
とお話してくれました。
ストレス耐性をつけるには「人のためにやる」
また、こんな意外なお話を聞くこともできました。

それが不思議なことに、結果に執着せずベストを尽くして「皆に喜んでもらいたい」という利他的な思いで取り組むと、モチベーションとパフォーマンスが高くなります。そうすると、同じ場面でも、物事の捉え方が変わるだけでストレス反応の質が変わるのです。
心の使い方としてわかりやすいのは、利己的に行うよりも、結果にこだわらず利他的に、つまり「皆が喜んでくれるために頑張る!」という方が、逆に、望んだ結果、望んだ以上の結果が出やすいということですね。
もちろん、「それも背負い込みすぎるとダメですけどね。」と皇村先生はお話されていました。何事も過ぎたるは及ばざるがごとしで、バランスは必要だということです。
ヨガの聖典から学ぶ。扁桃体を反応させないためには?


また、こんなことも言っています。自分が何か目指すものや目標があるときに、そのための行為をリラックスした状態で常に意識しながら行うことが「上手な行為の仕方」なんです。これは先ほどお話した、無駄な緊張や力みがない状態、体はリラックスしてるんだけど、意識はとても集中していて頭が冴えた状態で行うということです。
と最後は、ヨガの聖典を医学的に説明してくださいました。これが皇村先生のお話のおもしろいところです。ヨガのお話だけ、医学的な説明だけに偏らず、そこを繋げてお話してくださるので、聞いていて、とても面白い!それを伝えると、

と話してくれました。
ストレスは耐える力をつけるよりも、気づくことの方が重要
今回、皇村先生のお話を聞いていて、「ストレス耐性」をつけていくには、まず「ストレスに気づくこと」が大切、そして、その小さなストレスを手放す練習をすることで、慣れていくことが必要なのだということに気が付きました。
ストレス耐性と聞くとただ耐え忍ぶことなのかと思いがちですが、「ストレスに気づいては手放す」というプロセスを繰り返すことで、いきなり大きなストレスを感じてつぶれてしまうことなく、徐々に耐性をつけていけるということです。
そして、ヨガのアーサナや瞑想はそのストレスに気づき、手放すためのサポートをしてくれます。
もちろん、ストレスマネジメントとしてヨガを行うには正しい方法があります。現在、ヨガジェネレーションで皇村先生が行っている、ストレスマネジメント集中講座は、その理論、そして実践を教えてくれています。ぜひ、ここから先は皇村先生の講座を受講してみてくださいね。
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