月礼拝アドヴァンスで呼吸を更に深める

月礼拝アドヴァンスで呼吸を更に深める

みなさんこんにちは、よがくらげ雅子です。1年のうちで最も月が美しく見える季節がやってきましたね♪

ヨガをすることで自分自身の体調や心の変化に気が付きやすくなった、という声はよく聞きますが、同時に身の回りの自然の変化にも敏感になったと感じる方も多いのではないでしょうか。

今回は月礼拝を復習しながら、さらにアーサナを深める月礼拝のアドヴァンスをご提案していきます!この季節特有の、少し冷たくなりつつある澄んだ空気を取り込みながら、行ってみてくださいね。

十五夜のある秋 なぜ月は綺麗に見える?

十五夜もある秋はなぜ月が綺麗に見えるのか。それにはちゃんと理由があります。まず、秋は比較的空気の水分量が少ないため、月の輪郭がはっきりクリアに見えやすいということが挙げられます。

夏は湿気が多いためにぼやけて見えることが多い月も、秋になり気温が少し下がってくると同時にクリアになっていくのはそういうことなんですね。

では、より空気が乾燥している冬の方が良いのでは?というと、そうとも言えません。というのも、冬は月の位置が高くなるため、見やすさという観点からすると秋には劣るからです。

春は月の高さや空気の状況は秋と似通っているのですが、花粉や黄砂が多い季節のため、どうも秋のような見え方にはなりません。結果として、1年の中で秋の月が最も美しく見えるんですね!

満月や新月が心に及ぼす影響

満月の日は月の引力に加えて「満ちる」エネルギーが降り注ぐので、精神的に興奮し易い反面、いらない感情を手放し、新しいエネルギーを満たすのにも適しています。


そして満月の夜は少し気持ちが高ぶり易い反面、目の前のこと、今起きていることに集中しやすくなる時でもあります。マインドフルネスなヨガを行うには最適ですよね。

では、新月のときはどうでしょう?新月の夜は意識が内側に向きやすく、感覚が研ぎ澄まされると言われています。そのため、ストレスを抱えている時はその感受性も強くなり、焦りやイライラが出てしまうことも。

新月の夜は意識的にゆったりとした深い呼吸をするように心がけてみましょう。そして心と体の強張りを取り除き、今の自分を認め、受け入れることがリラックスへと繋がります。

『月礼拝』で月のエネルギーを味方に

月が美しいこの季節、特に満月や新月の時にはぜひ行いたいのが『月礼拝』(チャンドラナマスカーラ)です。

私たちの体は70パーセント以上が水分ですので、重力を持つ月の満ち欠けは心や体への影響があり、前述した通りそれによって乱されてしまうこともあります。

ですが、せっかくならそのエネルギーを自分自身のプラスへ変換して取り込みたいところですよね。

静やかに地を這うようなスローな流れで成り立つ月礼拝。月が持つ陰のエネルギーを生かし、精神的にもフラットに整えつつ外からの刺激に対してブレない安定感をアップさせることができます。

以前もご紹介しましたが、まずは基本の月礼拝を見直してみましょう。

『月礼拝』(チャンドラナマスカーラ)
『月礼拝』(チャンドラナマスカーラ)

基本的な流れを、まずは足裏、大地との接地面をしっかり感じ取りながら呼吸を深め、土台の安定感をアップさせましょう。自然に体が動く程度に、2~3回繰り返せば、より呼吸も気持ちよく感じられるようになっていきます。

基本の月礼拝に慣れてきたら、今度は少しアドヴァンスのアーサナを取り入れ、より呼吸を深めてみましょう。

『月礼拝』(チャンドラナマスカーラ)アドヴァンス
『月礼拝』(チャンドラナマスカーラ)アドヴァンス


立位の側屈では片足を上げれたら上げてバランスに集中!トリコナーサナは二の腕を耳の横まで寄せてウッティタトリコナーサナへ。

アンジャネーヤアサナではツイストを取り入れてしっかりと息を吐き切ると、それ以降のアーサナでの呼吸がさらに深くなります。片脚を伸ばすポーズは曲げた脚を抱え込み股関節の柔軟性を高めてみるのも気持ち良いです。

アーサナを発展させることで基本の月礼拝とはまた違った呼吸を感じられると思います。個人個人のレベルやその日の気分によって変化をつけると、一層楽しく行えるのではないでしょうか。

月礼拝を効果的に行うために

月礼拝はとてもバランスよく体に必要な動きを取り入れられたシークエンスです。効果的に行うために、呼吸をなるべく急がず行い、その呼吸に動きを合わせていきましょう。

1呼吸1動作でなくても良いので、焦って動くのではなく呼吸のリズムを感じながら行うことで、体への意識が鮮明になり、マインドフルネスに近づきます。

基本的なことですが、これをしっかり行うことで一連の動きとともに、ひとつひとつのポーズも必要なだけ深めていくことができます。

まとめ

今回は基本の月礼拝からアドヴァンスポーズを取り入れた「月礼拝アドヴァンス」のご紹介でした。バリエーションは無数にありますが、自分の呼吸と体を感じながら、どこまでアーサナを発展させるか選べると最高ですよね!

そういう調節力は、日々の練習でこそ身についてくるものだと思います。…と、書いていて私も「なるべく良い練習をしていこう!」と思いました、笑。

月の綺麗なこの時期に、自分に合った月礼拝にチャレンジしてみてくださいね♪