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体内のチャクラは、それぞれに役割があります。
チャクラを理解することは、自分自身の弱いところ、滞っている部分に向き合うのにもとても役になります。
特に2番目のチャクラであるスヴァディシュターナ・チャクラは、自分自身を色濃く投影しています。
自分自身を受け入れるために、スヴァディシュターナ・チャクラについて学んでいきましょう。
スヴァディシュターナ・チャクラとは

ハタヨガでは、体内の背骨沿いにある7つのチャクラについて説きますが、その中でスヴァディシュターナ・チャクラは下から2番目、仙骨の位置らへんにあると言われています。
スヴァディシュターナ・チャクラの特性
スヴァディシュターナ・チャクラは水の属性があります。重たく粘液質です。
また、このチャクラのヤントラ(図形)には三日月が含まれていますが、三日月は女性的で魅力的、クリエイティブなエネルギーを司っています。
スヴァディシュターナには「本当の自分」といった意味があります。
また、このチャクラはサンスカーラの貯蔵庫と呼ばれます。
サンスカーラは潜在印象や記憶です。
自分が生まれてから、もしくは前世、両親から受け取った人間としての本能など、あらゆる記憶が微細な印象となって、このチャクラに保管されます。
人間らしさ、自分らしさというのは過去から積み上げられてきた記憶によって築かれます。
スヴァディシュターナ・チャクラに向き合うことは自分自身に向き合うことになります。
このチャクラは生殖器の位置にあるため、生命力を司り、同時に高い創造性を持っています。
異性同性関係なく、魅力のある人は、スヴァディシュターナがとても活発な状態にあります。
水の特性
スヴァディシュターナ・チャクラには水の特性があります。
体内の水分を管理しているのも、このチャクラの役割の1一つです。
バランスが取れている時には体内の水分をコントロールし、リフレッシュすることができます。
しかし、チャクラの働きが鈍くなってしまうと、水の流れが滞ります。
まるで、水筒の中に何日も放置された水のように汚染され、腐ってしまうこともあります。
これは物質的な水分だけではありません。
心の中も水が澱んだ泥沼のように重く、視界が鈍ります。
スヴァディシュターナ・チャクラが活性化した状態

スヴァディシュターナ・チャクラが活性化した状態では、自分自身の望みを実現する力があり、そのための創造力が高まります。
そして、感情的な幸福感を感じることができます。
チャクラのバランスが取れている状態であれば、規律を持って物質的な幸福を楽しむことができます。
人としての魅力が発揮され、異性を魅了し、深い人間関係を築くことができます。
充実した恋愛を楽しむことができます。また、健康的な出産にも関わります。
個人のアイデンティティに深く関わるチャクラでもあり、自分自身の望むものがはっっきりと認識できています。
自己形成ができており、自分を見失うことがありません。
スヴァディシュターナ・チャクラが乱れてしまうと
チャクラの働きが乱れてしまうと、物質的なものへの快楽が増幅してしまいます。
自分自身のアイデンティティの乱れからも、高価なブランド品などの所有に依存してしまうこともあります。
感情が乱れやすくなり、人間関係の固執も大きくなります。
性的な嗜好への要求が高まりすぎることもあり、欲望のコントロールが困難になることもあります。
過去の記憶によりトラウマなどが現れることもあります。
これらはスヴァディシュターナに流れるエネルギーが滞っている状態なので、循環を促すことが必要です。
チャクラが閉じてしまうと
スヴァディシュターナにエネルギーが流れずにチャクラの働きが閉じてしまっても弊害があります。
感情がとても敏感になりすぎるか、逆に完全に感情を閉ざしてしまいがちです。
それによってあらゆる症状が現れます。
- うつ病、不安、人間関係でコントロールを失うことへの恐怖。
- 慢性腰痛、関節炎、股関節の問題
- 生殖器または性的な問題
- 貧血
- 低エネルギー
- 脾臓と腎臓の問題
- 月経に関する様々な問題
チャクラが活性化しすぎてバランスを崩すと
スヴァディシュターナにエネルギーが流れずにチャクラの働きが活性化しすぎてしまってもバランスが崩れてしまいます。
- 極端に気分の変動する(双極状態)
- 人生への不満
- 依存性のある行動
- 激しい愛情表現
- 制御不能な性的衝動と感覚的欲求
エネルギーの流れは、とにかくバランスが大切です。
滞ることなく、適切なエネルギーが流れることが大切ですが、スヴァディシュターナ・チャクラだけでなく、他のチャクラとのバランスを取る必要もあります。
スヴァディシュターナ・チャクラを整える方法

チャクラのバランスを整えるためには、瞑想、アーサナ(ポーズ)、ムドラー(印)などの様々な方法があります。
アーサナ(ポーズ)
ヨガのアーサナは複数のチャクラを同時に整えることができるものが多いですが、スヴァディシュターナのバランスを整えるのに効果的な幾つかのアーサナをご紹介します。
また、様々なアーサナを行う時に、ムーラ・バンダとウディヤナ・バンダへの意識を高めることも有効です。
トリコーナ・アーサナ(3角形のポーズ)
尿路、腎臓、生殖腺の機能を整えます。また、体の側面を伸ばすことでエネルギーの循環を整えることができます。
ウッターナ・アーサナ(立位前屈)
とてもシンプルな立位での前屈ですが、チャクラのバランスを整えつつ、腰、ハムストリング、ふくらはぎの機能を向上します。
上半身をリラックスすることで、荒ぶった感情を整えることもできます。
バカ・アーサナ(鶴のポーズ)
集中力を高め、体幹を強化します。バカ・アーサナでは、スヴァディシュターナ・チャクラの位置を力強く持ち上げ、強化し、確固たる土台を築くことができます。
チャクラを活性化する言葉
瞑想の時などに、チャクラの位置をイメージしながら、その場所を癒してあげる言葉をかけてあげることも効果的です。
潜在記憶として残ってしまったネガティブな印象を手放していきます。
- 私はポジティブな情熱に満たされています。
- 私は人生の変化を受け入れます。
- 私は創造性に満ちています。
- 私の感情のバランスは整っています。
- 私は魅力的な存在です。
自身のアイデンティティや感情、創造力を受け入れることが大切です。
チャクラを意識して自分自身への理解を深めよう
スヴァディシュターナ・チャクラは、自分自身に向き合うのにとても大切なチャクラです。
幼いころからの記憶と、それによって築かれた恐怖心やトラウマ。
自分の内側から沸いてくる欲望や、強い感情との向き合い方。
自分を受け入れられなく、承認欲求が満たされない。
このようなパーソナルで、目をそらしたくなるような部分を含めて、自分自身を受け入れることが大切です。
現代社会ではどうしても外に意識が向きがちですが、自分自身にもっと向き合う時間も大切です。
ヨガでは、ムーラ・バンダやウディヤナ・バンダを行うことでも、このチャクラのエネルギーを整えることができます。
ムーラダーラ・チャクラと同様に、まずは自分の土台の部分に向き合ってみましょう。








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