Miwa先生が経絡人形を持って白衣を着ている様子

東洋医学でセルフケア!経絡ヨガの考え方の基礎:中国伝統医療

「疲れや倦怠感が中々取れない」「眠れない、眠りが浅い」「食欲がない」「頭痛、めまいがする」病院へ行っても、これと言って病気が見つかるわけでもないけれど、調子が悪い…。

こういった不調を抱えている方、周りでお話を聞いたことがあるという方は大勢いらっしゃいます。特に、現代社会はインターネットで少し検索すれば、こういった言葉がヒットしてくることはないでしょうか?

「未病」

聞いたことがある、という方もいらっしゃるでしょう。そう、東洋医学で使う言葉で、病院の検査では異常がないと診断されたのに、なんだか調子が良くない…これは、まだ病気にはなっていないけれど、放っておくと病気になる可能性がある状態のことを言います。

こういった不調の改善に良いとされるのが9月に初開催となる「経絡ヨガ」。経絡ヨガ、気になっている人も多いと思うので、今日はその経絡ヨガの中心となる「東洋医学」にフォーカスをして経絡ヨガの仕組みとそのメソッドがどんな考え方を基に作られているのかを紹介したいと思います。

東洋医学の1つ中国伝統医療が基盤

東洋医学の薬草
東洋医学といえば、漢方などぱっと思い浮かびますよね。

その昔、アジア地域では古代よりインドのアーユルヴェーダやシッダ医学、アラビア半島のユナニ、モンゴル医学、チベット医学など、その地域独自の医学が発達してきました。ヨガの起源でもあるインドのアーユルヴェーダは、ヨガ業界の方にとっても馴染みのある伝統医療ですよね。

この地域の中でも、中国において、主に漢民族によって発展した伝統中国医学が今回の経絡ヨガで大切にしている考え方となります。

例えば‥

  • 陰陽のバランスが取れているか
  • 氣・血・津液がうまく循環しているか
  • 五臓六腑の調和がとれているか
  • こういったことを見ていきます。とはいえ、「陰陽」「気・血・津液」「五臓六腑」。聞いたことはあるけれど耳慣れない言葉ですよね。次の段落で簡単に説明していきましょう。

    「陰陽」「気・血・津液」「五臓六腑」って?

    陰陽マーク
    こういった陰陽マークを見たことがある方もいらっしゃるはず。

    陰陽とは

    森羅万象、宇宙のありとあらゆる事物をさまざまな観点から陽(よう)と陰(いん)の二つのカテゴリーに分類する思想のことを云います。この2つがバランスを保つことによって、健康な心と体が維持できるという考えのことです。

    気・血・津液とは

    気=エネルギー。目には見えないけれど、感じることができる生命の源のこと。「気が合う」「元気」など自然と私たちも言葉を使っています。心や体の健康の維持には欠かせない生命エネルギーのことを指しています。

    血=血液。ただし西洋医学でいう血液と異なるのは白血球や赤血球などの区別はなく、生成される過程や循環の考え方も異なります。経絡ヨガの講義の中では、この血の働きについても学びます。

    津液=体液のこと。汗や鼻水、涙、よだれなど血液以外の体液のことを指します。これらの潤いや循環が悪くなると病の原因にもなってきます。

    五臓六腑とは

    伝統中国医学において人間の内臓全体を言い表すときに用いられた言葉であり、「五臓」とは、肝・心・脾・肺・腎を指します。また「六腑」とは、胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦を指します。「五臓と六腑」は単独ではなくお互いに助け合いながら機能しています。経絡ヨガでは、この五臓に心包を加え六臓として学びます。

    気・血・津液の通り道。経絡とは?

    ツボの数は何と361個もあるそう!
    ツボの数は何と361個もあるそう!

    そして、「経絡ヨガ」の経絡とは、前項で説明した、氣・血・津液の通り道のことを云います。これらは、体の細部にまで巡り、私たちの体の機能の調整をしています。

    不調というのは、これらのどこかが滞っているために起こると考えられているのです。

    経絡は、体の外側と内側である五臓六腑(六臓六腑)をつないでいるため、体内に何か不調があるときには、この経絡上にその反応が現れると云われています。

    経絡に属しているツボも同じ要領です。ツボとは経穴と云い、皮膚の表面上にあり経絡の中で特定の場所に集中しています。これらのポイントには、神経終末や血管、リンパ管、筋肉などが密集しており、異なる刺激や圧力が与えられることで特定の反応が引き起こされると考えられています。

    経絡ヨガとは?経絡・経穴に刺激を入れるヨガ

    経絡に刺激を入れるテニスボールとMiwa先生
    経絡に刺激を入れるためにテニスボールを使うことも。

    経絡ヨガとは、経絡やツボにアーサナや手技を使って刺激を入れることで体内環境を整えていくヨガです。経絡やツボの刺激は、はり(鍼)や指圧、灸(きゅう)などの治療法で応用されることがあるため、鍼灸院などに行かれたことがある方にとっては身近な存在かもしれません。

    2006年にWHOでも定められた361のツボの中から今回は、講師:Miwa先生がヨガクラスで使いやすく、即効性があるツボを厳選してお伝えしてくれます。

    また、アーサナは、前述した氣・血・津液の滞りをなくし、上手く循環するように考えられた動きをMiwa先生オリジナルの動きと、伝統的なヨガのアーサナとをミックスした形でお届けします。

    冒頭でお伝えした、「病院に行くほどでもないけれど」「病院に行ったけれどどこも悪くないと言われる」「もう年だし仕方がない」と諦めている不調。

    こういった不調にアプローチすることができるのが経絡ヨガです。

    東洋医学に興味がある、経絡やツボを勉強してみたい。そんな方であれば、ヨガの先生問わずどなたでもご参加頂けます。自分の為に、そして周りの為に学んでみてくださいね。

    今回は理論的なところをご紹介していきました。次回は実践部分を、Miwa先生のYouTube動画を交えて、ご紹介していきたいと思いますので、楽しみにしていてください!

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