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先日アップしたこの記事では、ヨガジェネレーションの「ヨガ動作学基礎講座」の中で山本邦子先生が、お話してくれた学ぶことの大前提、「学ぶ姿勢について」、2つの大切なことを書かせていただきました。
1つ目は、「例え、知っている情報でも初めて聞くような姿勢で聞く」2つ目は「知ってる情報であっても、知っているからいいや、とならない。つまりそこで壁を作らない」ということ。
この2点を大前提として、今日考えていくのは「学びとは何か」ということ。どういう学び方をすれば、自分のこれまでの学びをヨガの指導に活かしていくことができるのでしょうか。
そもそも学びとは何か。問いの答えを導き出す3つの視点

そもそも学びとは、問いの答えを見つけるために必要な考え方や条件、知識、方法を知ること。
とヨガ動作学の講座で、邦子先生がお話してくれました。
そして、更にその大前提の上、その問いの答えを導き出すには3つの方向から考える必要があると邦子先生は教えてくれます。例えば、「どうすれば前屈できるようになるのか。」という問いを持っている人がいたとしましょう。この場合、
- What:前屈とは何か
- Why:なぜ前屈ができないのか
- How:どうすれば前屈ができるようになるのか
人の抱えている疑問の中にある、この3つの視点から紐解いていく必要があります。まずは情報を整理整頓。
生徒さんが、何を求め、どうしてそうなってしまっているのか原因を探し、どうすれば解決できるのかを考えることで解決の道を一緒に探すことができる。
もちろん、その問いや答え、そして方法は千差万別。私たちは、その状況に最適なものを見つける力を身に付ける必要がある、ということです。
〇〇メソッドの効果は約70%。すべての人を救える学びとは?
私は、How toは教えません。
と邦子先生はよく話されています。〇〇メソッド、〇〇法というのは、作った人によって一般化され、統計的なパターンが集約されたもの。つまりすべての人がそのメソッドに当てはまるわけではありません。
教えられた通りにそのメソッドをやっているけれど、それが助けになる人と、中々良くならない、変わらないっていう人がいると思うんです。
邦子先生がおっしゃっている通り、きっとヨガを指導している人たちもあるはず。例えば、肩凝りに良いと云われているポーズで皆が改善するわけではない、リラックスできるポーズのはずなのに、皆がリラックスできるわけじゃない、という状況。
しかし、「一般化されたメソッドが合わない人がいる」ということは決して、その合わない人に問題がある、というわけではありません。大抵のメソッドは約70%の人には当てはまるというもの。つまり、約30%の人には当てはまらなくても当然なのです。
だから、邦子先生はメソッドを教えはしない。別に皆さんにいじわるをしているわけではありません。邦子先生は、人にはそれぞれ違ったHow toがある、解決方法がある、つまりHow toは無限にある、ということをおっしゃってくれているのです。
作り出したい未来に必要な学び

そのために大切にしたいのが、一番最初に話した3つのうちのWhatとWhyの部分。
「リラックス(What)する」という出来事を作り出したいとします。そこでは、「なぜその人がリラックスできていないのか(why)」を知る必要があります。
そして、その組み合わせによって「リラックスする」状況をつくるHow toを導きだすことが出来るというのが理想。
そのためには、そもそも、リラックスとは何か、どういう状態のことをさすのか、体や心はどうなっているのか。ここを学ぶ必要があります。そしてなぜリラックスできないのかその要因を考えそして、それを知った上で、この人がリラックスするために、必要な声かけ、誘導、そしてポーズは何なのかを考え出す必要があるのです。
動きを指導する全員に必要な学び、それがヨガ動作学

私たちは、ヨガのアーサナはたくさん知っていますよね。〇〇ヨガという名前の色んなメソッドを勉強されてきた方もいらっしゃることでしょう。
しかし、ヨガ(アーサナ)というものを抽象化していくと、必ず「動き・動作」に辿り着くはずです。つまり「動きとは何か」というところを、私たち、ヨガを伝えていく人間は知っておく必要があるのです。だから、ヨガジェネレーションでは、動きの原理原則を学ぶヨガ動作学を邦子先生に開催してもらっています。
ここを知っていれば、これまで学んできた「〇〇ヨガ」を活かす方法が明確になり、そして、それによって救えない人がいても納得してもらえるはずだから。
皆さんのこれまで、悩んできたことの答えがここにあるはずだから。
そして、これからヨガを指導していこうと考えている人にとっては、ヨガの学びを深めていく近道だと思います。ヨガ動作学は、邦子先生が長年たくさんのクライアントさんと関わり、ケアしてきた経験と研究の集大成。
以前、打ち合わせをしていた時にも、「まだまだ研究途中だし、これからも進化していくものだよ」とお話されていました。
私たちの体と心は、未だ未知の領域がたくさんあります。つまり、私たちの「学び」も終わりはありません。もし興味を持たれた方は、ぜひ山本邦子先生のヨガ動作学を受講してみてくださいね。きっと皆さんのヨガ指導に活かせるはずです。

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