気になる怪我・疾患は?アンケート結果下半身

【ヨガジェネユーザーアンケート結果】ご自身や周りに多い怪我、疾患|下半身編

先日公開した、ご自身や周りに多い怪我、疾患|上半身編。

【ヨガジェネユーザーアンケート結果】ご自身や周りに多い怪我、疾患|上半身編

これでは、私たちの体の上半身に起こる怪我や疾患をテーマにアンケート結果をお届けいたしました。

本日は、体の土台となる下半身がテーマ。

今回は、股関節、膝関節、関節以外の足部、そしてその他の疾患においても、結果をご紹介いたしますね!

股関節|女性に多く見られる!?1位は変形性股関節症

股関節のアンケート結果
ヨガクラスにも稀に股関節が人工関節の方がいらっしゃいます。

股関節は、骨盤と大腿骨により構成される球関節。股関節の部門では、「変形性股関節症」が1位に。その他はどれも10票ほどという結果となりました。

股関節の炎症
原因は寛骨臼形成不全がほとんどなのだそう。

この疾患の症状は、痛みと機能障害です。最初は「脚の付け根付近が痛い、何か違和感がある。」といったところから始まるようですが、次第に痛みが強くなり、長時間立つ・歩くが出来なくなったり、寝ている間も痛いということに。

こちらの疾患は、7月2日にスポーツ医学アカデミー<機能・障害編>にて高平先生がご講義をされます。

スポーツ医学アカデミーは途中からの参加も可能です。(これまでの講義は全て録画で視聴頂けます。)なので、良かったら見てみてくださいね。

人体で最も大きな関節。膝関節の1位は変形性膝関節症

膝関節のアンケート結果
膝には歩く時に、体重の2~3倍の負荷がかかっているそう…!

大腿骨と脛骨、そして膝蓋骨で構成されている、膝関節。この関節は、蝶番関節といって、関節がちょうどドアの蝶番(ちょうつがい)のような仕組みになっていて、一方向にだけ曲げ伸ばしができるようにその運動が制限されています。

変形性膝関節症は、この膝関節の軟骨がすり減り歩行時などに痛みが出てくる疾患のこと。正座が出来なかったり、和式のトイレが使えなかったりと日常生活に支障が出てきます。

膝に痛みを抱える女性
膝の曲がる角度は、最大で約150度なのだそう!

この疾患については、スポーツ医学アカデミー<構造編>の際に、中田先生が詳しくお話をしてくださいました。こちらはオンデマンドのみとなりますが、気になる方は、ぜひ、お申込みしてみてくださいね。

また、2位に来ている「半月板損傷」。これは、膝関節内にある半月板に亀裂が生じたり、欠けたりした状態を云います。スポーツによる怪我の他、加齢によって発症することもあります。症状としては、膝の痛みや関節の違和感、引っかかり感、異常音などがあります。

膝関節は、体重を支えている関節の一つであるため、平坦な道を歩くだけで体重の2~3倍の負荷がかかっています。できるだけ大切にしたい関節ですね。

足部|圧倒的な1位は外反母趾

足部のアンケート結果
外反母趾は出っ張った部分と靴との摩擦で更に痛いことも…

また、足首から下の足部の部門では、外反母趾が圧倒的な1位に。足の母指の先が人差し指のほうに「くの字」に曲がり、つけ根の関節の内側の突き出したところが痛くなる外反母趾。ひどくなると靴を履いていなくても痛むようになります。

外反母趾の女性の足
ハイヒールには要注意です。

外反母趾の一番の原因は靴を履くこと。幅の狭いつま先が細くなった靴を履くと母指のつけ根から先が圧迫されて変形してしまいます。特にヒールの高い靴などは、これをひどくしてしまうため、履く靴には注意が必要です。

昔は靴を履くことが多い、欧米人の疾患だったそう。ひどくなると手術になることもあるので、早めの対処が必要です。

次いで、偏平足。足の裏には土踏まずという、立った際に足の裏で床にふれないくぼんだ部分があります。そのアーチが無くなり、足裏が平べったくなるのが特徴。扁平足の症状は、歩いたりや運動したりすると足関節の内側が腫れて痛くなります。

この偏平足が原因で、3番目に多かった、足裏の痛み(足底筋膜炎)になることもあるそうです。足底腱膜炎とは、足の裏にある、踵(かかと)と足の指の付け根までを伸びている足底腱膜が炎症をおこし、痛みなどの症状が出る病気です。足底筋膜炎とも呼ばれています。

スポーツはもちろん、長時間立ち仕事をしていたり、足裏に負担がかかることで起こります。

その他:足の筋肉がつる。こむら返り

その他のアンケート結果
こむら返り、痛いですよね…悶絶してしまいます。

その他にも、こむら返りは全体の半数近くが回答してくれました。(総回答数125名に対し、66名)。これは、ヨガクラスで特に高齢の方を教えているとよく起こる現象の1つだからでしょう。こむら返りの「こむら」はふくらはぎのこと。運動中だけでなく、夜中にふくらはぎがつるという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。

筋肉の異常な収縮が原因で、痙攣を起こすこむら返り。ミネラルバランスの乱れ、脱水や冷えも大敵だと云われています。

この症状自体は、重篤ではありませんが、こむら返りを起こしやすい病気というのもあるので、裏に重大な病気が隠れていないか、あまりに頻繁に起こる場合は医療機関を受診がお薦めです。

これからも真摯な仕事を。ご協力ありがとうございました

いかがでしたか?おそらく、ヨガのクラスで怪我をする、というよりも、日常生活で何かしら不調を抱えている人がクラスに来られるというケースがほとんどですよね。

そういった方が、来られたときにどう対応するのか、どんなヨガができるのかを考えるには、「疾患の症状や原因」を勉強する必要があります。

私たちも、ヨガ指導者の方々や生徒さんとお話するときに、不調や疾患を抱えていらっしゃる方が、以前よりも増えた気がして、このアンケートをとることにしました。

少子高齢化と云われている現代社会。ヨガをする方もどんどん高齢になっていきます。若い頃に始めて、「始めた頃は何ともなかったのに…」という声もあります。現在、(株)E.M.I.さん含め、あらゆる先生たちにお声かけし、そんな世の中のニーズに合った講座の開催を検討しています。

その他のお声の中には、講座に対するご意見や上記の他にも、心の疾患、頭痛など、興味深い回答がたくさんありました。全てにお応えできなくとも、真摯に向き合い皆さんの期待に沿える仕事をしてきたいと改めて感じたアンケートでした。

ご協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。

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