心と体は繋がっている
心の作用を止滅することが、ヨガである(ヨガ・スートラの第1章第2節)
これは『ヨガ・スートラ』で定義されている「ヨガ」です。
ヨガでは、身体を使うアーサナを通して、心にアプローチしようとしています。
例えば、怒りを強く感じた時、拳を強く握りながら、歯を食いしばるのと、シャバーサナの姿勢をとるのでは、どちらが怒りを強く感じるでしょうか?
先に心が怒りを感じていても、体がリラックスした姿勢をとることで、怒りが和らぐ感覚はまさに、体にアプローチして、心を扱うことに繋がります。
ヨガの弛緩法
日々溢れ出る感情による心の波を「止滅」させるためには、身体を緩めていくことがとても有効です。
ただ、ヨガは全身の力を抜く「脱力」とは違い、アーサナを通して部分的に体の緊張を解いていく弛緩法でもあります。
弛緩させたい部分を見極めて、そこにアプローチして、部分的に弛緩させていきます。力を入れながら弛緩させていくのです。
一見矛盾しているようにも感じますが、これは私たちの体に備わっている生理的な作用をうまく利用しています。
力を入れて緩めよう

私たちの骨格筋は、基本的に対になっていて、ある筋肉が収縮している時は、反対の筋肉は弛緩しています。
ある筋肉を強く収縮させればさせるほど、反対の筋肉は緩んでくるのです。
実際に自分の身体を使って体感してみましょう。
例えば肘を曲げる筋肉「上腕二頭筋」は、腕を伸ばす筋肉「上腕三頭筋」と対になっています。
- まずは力を入れない状態で、二の腕「上腕三頭筋」に触れて硬さを確認します。
- 次に重りを持ち力こぶ「上腕二頭筋」に力を入れて収縮させます。
- その後もう1度「上腕三頭筋」に触れてみましょう。
先ほどよりもより筋肉が柔らかくなっているのが確認できたでしょうか?
このように、ただ脱力するよりも、反対の筋肉を収縮させることで、より弛緩させることができます。
これが、アーサナで力を入れながら弛緩させる仕組みです。
この、収縮した筋肉の反対の筋肉は積極的に弛緩していくことを「相反抑制」と言います。
相反抑制を意識したいヨガ
この「相反抑制」を使うことで、緩めたい筋肉を効果的に緩めていくことができます。
ウッターナアーサナ:前屈

膝を伸ばそうとするのではなく、前ももを縮めようとすることで、よりハムストリングが緩んできます。
アンジャネーヤアーサナ:三日月のポーズ
前腿を伸ばそうとするよりも、お尻やハムストリングを縮める意識を持つことで、より前腿が緩んできます。
また、後屈の練習をたくさんおこなった後は、腹筋を縮めてあげることで、効果的に背面の緊張が和らげることができます。
今こそ生活にヨガを

強度の高いポーズや、全身を使うフローヨガをおこなった後のシャバーサナは、ヨガをおこなう前よりもより心地よく「脱力」できるという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
温泉に浸かってリラックスしたり、誰かにマッサージしてもらったりするような他力ではなく、自分で自分自身の身体を緩めていくことができるヨガは、まさに時代のニーズにも沿った素晴らしいリラックス法です。
ストレスや緊張している時間が多い方こそ、是非ヨガを日常の中に取り入れて、効果的にリラックスしやすい身体を作るのもいいかもしれません。
参考資料
- 中村尚人著『体感して学ぶ ヨガの生理学』株式会社BABジャパン、2017年
- 綿本彰著『YOGAポーズの教科書』新星出版社、2016年<
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