すべてはエネルギーを巡らせるため
ヨガをしている人は、何げなく使う「アライメント」という言葉。一般的にアライメントは、筋骨格的に最も負担がかからない、適切な骨格配置のことを指す。アライメントが整ったアーサナは、見た目も美しく、アーサナをする人にとっては、ある種のゴールとも言えるだろう。
3月19日(金)発売、『Yogini』Vol.81は解剖学の中でもアライメントにフォーカスを当てて作り上げた一冊。はっきり言ってしまおう、これは単なるアーサナのための解剖学を解説したものではない。
ヨガのアーサナが本来持つ、深淵なる美しさ、力強さをひも解いた、『Yogini』にしか表現できない特別な一冊だ。
ここで一つ質問。アーサナをする目的は何だろう? 健康になるため? ダイエットや美容のため? 心身をリラックスさせるため? 適切に向き合えば、ヨガはそれらの目的に対して必ず恩恵を与えてくれる。なぜなら、アーサナの根源にあるのが生命エネルギー(プラーナ)を巡らせることだからだ。
プラーナが巡れば、臓器や筋肉は適切に機能し、心身ともにバランスの取れた状態を取り戻す。つまり、ピンポイントでどこかを活性化するというよりは、アーサナを通して総合的に本来あるべき自然体に戻るということだ。
自分らしくあるために、万人に開かれたメソッド
現代社会を生き抜く私達は、自分が思っている以上に生き物として本来求めていいものを押し殺して生きているのかもしれない。
世の中には、さまざまなステレオタイプがはびこり、「〜ねばならない」という思いを多少なりとも抱えて生きている人が多い。だから、アーサナも一つの形にこだわってしまいがち。
もちろんアーサナを適切な筋骨格配置で行うことはケガの予防に重要だし、指導者としては必須の知識。しかし、こうしなければならないという思いが強すぎると、頭は常にフル回転状態。心も呼吸も、体も柔軟さが失われて、プラーナも滞ってしまう。
普段使いすぎている頭を休め、生物的に自然な在り様を取り戻すためにしているヨガでも、同じことを繰り返していては、本末転倒だ。正解を探すためのものさしとして、知識だけではなく、感覚的な気持ちよさを尊重しよう。
アーサナは、決して体が軟らかく、五体満足で元気な人のためだけにあるのではない。体が硬くても、障害を持っていても、シニアでも、子どもでも、自己内対話を丁寧に重ね、気持ちよさを探ることで、ポーズはアーサナとして輝くのだ。
美しきヨガを求めて
変化する毎日の中で、自分と向き合うことができる穏やかなヨガの時間。
正解がないと言われるヨガでも、内省しながらついつい正解を探してしまうのが人間の性。しかしその作業を少しずつ手放していった先には、ヨガが持つ本当の美しさがあるだろう。
本書は、その過程であなたの背中を押すヒントになればうれしく思う。「美しきヨガ解剖学」。その言葉に込められた思いを体験するためにも、ぜひ手に取ってほしい。

文=Yogini編集部
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