浜辺で笑顔を見せるサンートシマ香先生

サントーシマ香の“ここちよく、やさしく、きげんよく” Vol.5

幸せの本質は、自分自身にくつろぐこと

クラス中に笑顔が溢れるサントーシマ香先生
クラス中に笑顔が溢れるサントーシマ香先生

子どもを授かり、子育てをするなかで、たくさんのことを学んでいます。育児は、気が遠くなるほど思い通りにならいことの連続ですが、この経験がなければ、私はきっと“自分の思い込み”から、抜け出せなかったかもしれません。

育児をとおして、これまでもなんとかなったから、きっとこれからもなんとかなる!って思えるようになったり、当たり前だと気にしてなかったことが、実は恵みの連続であったことに気づきました。

子育てと仕事を両立するうえで、これが正解というものはないと思います。特に子どもが小さい時は育児はフルタイム以上の関わりに相当します。

子どもがある程度健全に育つことをサポートする以上に価値のあることって、なかなかこの世にはない。

世界で一番尊い仕事を、養育を主に担う側に立ちがちな日本のママ達はしていると思います。そして、一人で真面目に消耗しすぎずに、自分にもたくさんの愛を向けてあげること。すこしヨガの練習をしてみることで、心をくつろがせ、身近な美しさや幸せを感じる心の余裕をつくるサポートができたらと思っています。

なんにも大したことがない1日の帰り道、空がきれいで、自転車に乗っているのが最高に気持ち良くて、行き交う人、一人ひとりがかけがえのない存在であることに気づいている。ただ幸せである自分に気づいている時間が増えてくるのが、ヨガの果実です。

ティーチャートレーニングで大切にしたいこと

サントーシマ香先生とMaiko先生
サントーシマ香先生(右)のRYT200でアーサナ指導を務めるMaiko先生(左)

前回も少しだけお話しましたが、今年の6月から3年ぶりにティーチャートレーニングが始まりました。技術的なことや、複雑な勉強もしていきますが、なによりもまず、参加者の方と自分自身にくつろぐ時間を大切にしていきたい。条件付きの自分ではなくて、ありのままの自分、そこに完全性がすでにあることに気づいてもらえる時間を提供したいですね。

何かを学ぶうえで、そのままの自分で大丈夫、と思えるのか否かというのは、ものすごく大切なことだと感じています。“自分には何かが足りない”、“わたしはこの場に相応しくない”という不足感は、自分の生命力を減退させるだけではなくて実は他者をジャッジしている目線でもあるのです。

本来私たちは誰もが、ヨガの学びがあってもなくても、大丈夫な存在です。自分自身の素晴らしさを信頼することに根拠はいらなくて、私も含めてみんなユニークに生きていて、それぞれがヨガを楽しむことができます。

このトレーニングでは、さまざまな領域の専門家の先生が、愛に基づいて指導してくれることも大きな特徴です。私と個人的につながりがある大切な友人ばかりです。ヨガの学び自体が暗記や正しさに追われるような受験勉強のようなものではなく、その人の内側にある知性と愛を発動させて、エンジョイできる時間であるように、それが自分自身のヨガを滋養し、終了後に出会う生徒さんとの間で化学反応を促進するような穏やかさ、柔軟さ、力強さを刺激し合う時間になればいいなと考えています。

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