夕暮れ時に月明かりのもと逆転のポーズをとる女性

月の満ち欠けと、女性のカラダ

地球の「潮汐力(ちょうせきりょく)」という、月と太陽の引力の影響によって満月の日に地球の地面上昇(膨張)がおこることをご存知ですか?満月や新月、大潮の時に出産が重なる人が多いと言われ、人間だけでなく、海亀や珊瑚の産卵も、満月満潮時におこります。今回は月の満ち欠けと私たちのカラダの関係についてお話ししたいと思います。

月と潮汐 (ちょうせき)

地球には月という、衛星(惑星の周りを公転している天体)があります。月の質量は地球の80分の1。地球はこの大いなる惑星・月からいろいろな影響を受けます。その最たるものが潮汐(ちょうせき)です。聞き慣れない言葉のようですが、海の潮の満ち引きを起こす現象のことです。潮汐は月だけが起こすわけでは無く、太陽が起こす部分もあるのですが、太陽の起こす潮汐は月に比べ2分の1程度です。

地球を20cmも膨張させる潮汐

満月と照らされた海
地球の地面も約20cm膨張する

満月・新月の時期は、月と太陽の潮汐力が強めあう位置関係にあり(満月のときは地球を中心に太陽と月が一直線上に並ぶ)、通常より大きな潮汐が起こります(大潮)。これに対して半月の頃は月と太陽の潮汐の方向が90度ずれるため、月や太陽が地球を引っぱる力の潮汐は小さくなります(小潮)。また、潮汐というと海の潮の満干ばかりだと思われがちですが、この力は地球上全てのものに及び、私たちの生活する地球の地面もなんと、およそ20cm程度膨張すると云われています(固体潮汐)。私たちのカラダは60%あまりが水分。月の満ち欠けが与える影響は計り知れません。

月の満ち欠けと女性のカラダ

女性のカラダは、妊娠、出産に対応するように、周期的なリズムがあります。約28日を1サイクルとし、その中でホルモンの分泌によって卵胞が大きくなって排卵し、子宮が受精卵の生育のために準備をします。しかし、受精しなかった場合や受精しても妊娠しなかった場合は、子宮で準備したものが、経血と共に体外に排出されます。これが月経です。女性の体はホルモンの働きによって体温の変化もおこります。28日でひとつのサイクル、これは月の満ち欠けに同じ。月の満ち欠けや自然のリズムと体内のリズムのつながりを感じることで、私たちの心も身体も本来の健康な状態に戻ることでしょう。

カラダが自然のリズムに戻っていくことの大切さ

海辺で夕陽をながめて瞑想をする女性
宇宙のリズムを感じて心身がニュートラルに

以前、子宮内膜症という婦人科疾患を患っていました。20歳のころ、小笠原諸島父島に移住し、ヨガと自然のリズムを感じる暮らしをしてから、しだいに不思議と重かった生理痛にも苦しむことがなくなり、治療法すら確立されていないその疾患を、数年後には改善することができました。やはり、シンプルなことですが、「宇宙のリズム」を感じることで、私たちの心身もニュートラルな状態へと、リセットできるのだなと感じました。

一日の始まりは、日の出とともに。1ヵ月の始まりは、新月から。意識するだけでも、心や身体に変化が表れてくるのではないでしょうか。

執筆:高橋由紀

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