がん治療と心のケア
昭和56年以降、日本人の死因第1位となっている「がん」。生涯のうちにがんにかかる可能性は、2013年時点で2人に1人と推測されており、もはや人ごとではありません。[1]「身近な人ががんを発症した」という方も多いのではないでしょうか?
がん治療が日々研究されていく中で、治療と並んで重要とされてきているのが「患者や、その家族の心のケア」です。
がんの告知はそれだけで大きなストレスや不安をもたらし、不眠、食欲不振、鬱や適応障害など、様々な症状が出ることは少なくありません。こうした辛い状態が続くと、心身共に大きな負担になります。
これまでの日本のがん治療では、体への治療が優先され、心のケアはあまり重視されてきませんでした。しかし、現在では患者の声などを反映して、心のケアの必要性に目が向けられるようになってきています。それに伴い注目されているのが、患者への心のケアの1つとして「ヨガ」を取り入れるということです。
ヨガがもたらす精神面の変化

ヨガで最も大切とされている「呼吸」は、生命維持のために生まれた時から自動的に行われているものです。この呼吸に意識を向けることで、感情や情動(情緒)にも変化を及ぼします。
私達が普段何気なく考えている事、思考のクセ、心のざわつきやカオス(混乱状態)は、「脳のアイドリング状態」と呼ばれ、脳の働きの60~80%もエネルギーとして使用されています。そのくらい無駄にエネルギーを使うアイドリングを静止させ、脳の働きへアプローチできる事がヨガや呼吸法の特徴の1つです。
- 「ヨガや呼吸法を始めてから体調がよく、ヨガを始める前より穏やかになった」
- 「ストレスが溜まった時やネガティブな考えしか出来ない時に、感情をリセットできるようになった」
などの声も多く聞かれるようになり、ヨガを続けることで日常生活の中でもヨガの恩恵を垣間みることができます。
乳がん患者へのヨガ実践でみられた実例

心療内科医、岡 孝和先生の乳がん患者に対するヨガのエビデンスによると、以下のような効果がみられました。[2]
- ホルモン療法によって生じる副作用の軽減
- 倦怠感の改善
- 睡眠障害の緩和
- 乳がん患者の不安、抑うつ、心理的落胆、自覚ストレスを改善し、全般的QOL(quality of life=生活の質)の改善
このことから、乳がん患者に対するヨガの位置づけは
- 現代医学的治療を受けた上で、その後の人生をよりよくする
- 治療のために生じる副作用の影響を少なくする
- よく眠ることができ、心配や落ち込みなどの精神的な不安定さをコントロールする
- 前向きに、自分らしく生きてゆくための患者自らが行う生活習慣の1つになる
として意味のあるものであると言えます。
ヨガは、がん患者が治療に対して前向きに取り組む気持ちを育む

ヨガを医療現場で活用する目的は、個別の疾病や症状の改善そのものではなく、ヨガの特性を活かし、患者が治療に対して前向きに取り組む気持ちを育むことです。
ヨガスタジオに足を運んだ人の多くが、気づきやリラックス、笑顔を得てスタジオを後にする姿が多く見られるように、そのヨガの心の作用は、病気を抱えている人々だけでなくまわりで支える家族にも間違いなく必要なものです。生活に笑顔とリラックスを感じられる心のゆとりは、治療にも良い方向に作用することは間違いありません。
年齢や病状に関わらず、呼吸ができれば誰でもできるヨガを、心のケアとして当たり前のように取り入れていく。そんな時代が、もうすぐそこまで来ています。
日本で医療現場にヨガを普及するための活動をしている「一般社団法人日本メディカルヨガ協会」にて、ヨガセラピストやヨガインストラクター、医療関係者、そしてがん患者とそのご家族の方に向けて情報を発信されています。ヨガと医療のこれからを学ぶきっかけとして、ぜひホームページをご覧ください。
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