Mahokoがハワイ・モロカイ島のビーチで伸びをしているところ

心と身体の柔軟性はなぜ必要?より自由な自分になるために

身体が硬いからヨガができない、ではない

わたしがヨガを始めたきっかけは、運動不足解消が目的でしたが「凝り固まってしまった身体をほぐしたい」という期待も含まれていました。同じように柔軟性(Flexibility)を高めたいという理由でヨガを始めた方もいらっしゃるかもしれません。

一方で、ヨガに触れる機会があったとしても「身体が硬いからヨガはきっと難しいはず」と、始める前からためらってしまい、せっかくのチャンスを逃してしまう方もいるようです。

それはもったいない!

ヨガは、身体が柔らかい人のためだけのものではありません。自分自身と向き合い、地道な取り組みによって、しなやかな心と身体を育てていく練習です。しなやかになるから、強さも養われます。両方のバランスを整えていく方法(ツール)がヨガなのです。

「考える」より「感じる」ことで自分自身を知る

「身体が硬いからヨガはきっと難しいはず」というのは、ひとつの「考え」ではありますが、その人が「感じている(Feel)」ことではありません。

では「感じる」とはどういうことなのでしょう。それは、おそらく、何かをやってみて初めて内側にわき起こる「心の動き」なのではないかと思います。やってみる前から「こうなるだろう」と思うことは、起こるか起こらないかわからないことに対して恐れ(Fear)の感情から「考えすぎ」てしまう、思考の癖かもしれません。

行動をしてみて、その結果がどうであれ、得た「何か」をそのまま「感じる」ことで、いまの自分自身を知ることができます。それが次の行動を後押しし、経験を積み重ねていく流れを生みます。

「心の動き(感じること)」が「行動(動くこと)」を導き、「行動」で、また新しい「心の動き」が生まれ、固定観念や偏見に左右されず、視野の広い物事の捉え方ができるようになります。

それがヨガのひとつの効能なのではないかと思っています。

食べるものも、心も身体を変える

mahokoのアーユルヴェーダ食
栄養バランスの整った手巻き寿司風アーユルヴェーダ食

さて、「行動」が心をしなやかにするとお話しましたが、他にもわたしたちをしなやかにしてくれるものがあります。それは食べるもの(Food)の選び方を変えることです。

身体のおよそ70%は水からできています。血液やリンパ液、そして身体の組織を構成する細胞が浸されている間質液など、すべての体液は水分です。その水分が不足することで、臓器や器官の働きに支障をもたらします。

筋肉や関節が硬くなるのも、この水分が不足することがひとつの原因だと考えられます。コーヒーなどのカフェインは、身体を冷やすひとつの要因であり、腸管を脱水状態にしてしまうとも言われています。また冷えが乾燥を引き起こすことから、身体を温める食事が乾燥を防ぐ方法のひとつとも考えられます。こうやって自分が食べているものを見直すことで、身体の内側から(文字通り、細胞から)潤し、しなやかな身体を保っていくことも大切でしょう。

それもヨガの取り組みのひとつです。

より自由な自分になるために

砂浜に置かれたプルメリア
花のしなやかなフォルムは、自然の生み出す美しい柔軟性の手本のようなもの

それでは、なぜしなやかになることが求められるのか?それは、しなやかに、柔軟になることで、自由(Free)になれるからです。

「自由に生きなさい」と言われたとしても、なりふり構わず、どんなことをしてもよい、ということではありません。「自由に生きたい」と思っても、どうしたらいいのかわからないかもしれません。

まずは心と身体をしなやかに強く保つこと。ヨガがそれを助けてくれます。そして、ほどかれた心と身体で、自由な発想や、自由な思考で、自由な選択肢で物事に臨み、生まれる結果をジャッジせず受けとめ、その先に続く人生を自分らしく生きていく手ごたえを少しずつ感じていくことが、自立した自由な自分自身の人生なのではないでしょうか。

人生に自由を。ヨガがそれを後押ししてくれます。