健康の維持・向上、心の安定、美容など、さまざまな目的でヨガをされている方がいらっしゃるかと思いますが、海外ではすでに医療の補助や代替ケアとしても注目されています。
文献検索サイトに「Yoga」と入力してみると、2023年12月末までで約8,000件の報告がされていて、科学的な視点からもヨガの効果が確認されつつあります。
また、ヨガとも関係があるインドの伝統医療「Ayurveda(アーユルヴェーダ)」を検索してみると7,600件を超える報告があり、ヨガと同じように研究が進められています。
今回はカレーにも含まれ、アーユルヴェーダでもお馴染みの『ターメリック』の主要成分である『クルクミン』の効果について2020年に発表された研究を紹介します。
研究の背景:注目されるクルクミンの有用性

Curcuma(クルクマ/ウコン)種は、約5000年の歴史を持つアーユルヴェーダや約2000年の歴史を持つアタルヴァヴェーダなど、古代東洋の長い歴史の中で用いられてきた記録があり、約120の種類があると言われています。
中でも最も有名なのがCurcuma longa L.『ターメリック』で、クルクマ種の中でも最も多くの研究報告がされています。
一般的に根茎の部分が使用され、中でも『クルクミン』と呼ばれる成分が最も高い効果を示すことが1815年頃に発見されました。
世界中で古くから妙薬の1つとも言われるターメリックは、身体の様々な臓器に起こる炎症反応を抑える目的や、傷口の手当ての目的などに用いられてきました。
1970年代に最初のクルクミンの効果に関する研究が開始されて以降、多くの治療に用いられる可能性が見出され、大きく注目を集めています。
代謝が安定していることや毒性が低いことから一般に安全と認められる物質の1つに分類されている一方で、ターメリックは一般的な薬としては用いられていないのも現状。
バイオアベイラビリティなど体内で薬としての作用はまだ詳細に解明されていません。
そこで、この研究はターメリックの主要な成分であるクルクミンの食品・バイオテクノロジー・健康増進・疾病予防など、多面的な有用性を確認することを目的としました。
クルクミンの食や美容への応用例

ターメリックは、特有の色・味・抗酸化作用による食品のおいしさや保存の安定性から、スパイスや食品添加物として広く用いられ、欧州連合でも食品添加物として認められています。
近年に見られる健康志向から、人工的な添加物の使用に対する消費者の懸念が高まっており、合成着色料の代替品として、天然の着色料としてターメリックが使用されます。
加熱や乾燥にも強く、肉や魚などの様々な食品、ソース、飲料などに添加されています。
また、抗菌効果や防腐効果を示すことから、食品の劣化や食中毒の可能性を低減することにも期待がされます。
クルクミンの有する顕著な抗酸化作用、抗炎症作用、アンチエイジング効果は現代の美容業界からも注目されています。
天然の植物原料を活用するアーユルヴェーダの観点をヒントに、ファンデーションや化粧水等のスキンケア製品、シャンプーやオイルセラムにも用いられています。
クルクミンの疾病予防への期待
クルクミンの抗酸化作用は広く研究され多くの文献で報告されています。
細胞中DNA損傷に関係する有害な活性酸素を除去する作用があります。
また、数多くの報告から種々の炎症性疾患の治療に有効であることが示唆されています。
酸化ストレスと慢性的な炎症の関係性も近年明らかになってきており、抗酸化作用とともに炎症抑制作用を同時に発揮することに大きな期待が寄せられます。
クルクミンにより慢性的な炎症が抑えられることで、神経の炎症が発症原因と考えられるパーキンソン病、アルツハイマー、重度のうつ症状、てんかん、多発性硬化症などの難病治療薬としての応用も検討されています。
さらには、がん細胞の増殖を抑えて転移を抑制し、がん細胞の死滅を促すことによる、抗がん効果を示すことも解明されてきました。
世界的に死亡率と高い関係性があるとされる、動脈硬化、心不全、心筋梗塞、動脈瘤、脳卒中などの心血管疾患に対しての効果も報告されています。
その他にも報告されている効果とともにまとめると、抗増殖、抗炎症、抗がん、抗糖尿病、コレステロールを下げる、抗血栓、抗酸化、下痢止め、駆風、利尿、抗リュウマチ、血圧を下げる、抗菌・抗ウィルス、解毒など多種多様な作用が挙げられています。
これまで述べたように、身体に良い効果が多種多様にあるとはいえ、過剰な摂取は禁物です。
研究報告には、クルクミンの3か月間における安全な摂取許容量は1日当たり12gまでとの記載もありました。
バランスのよい食事を心がけ、1度の摂取は適量を保つようにし、日々の食生活の中に少しずつ加えながら美味しく楽しく健康維持・増進に役立てていきたいですね。
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