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季節によって変わる消化力
秋と冬は、消化力が強まる時期と云われています。夏に蓄積した「火」のエネルギーが、秋の初めから徐々に勢いを弱めながら冬には最も弱くなるからです。そのため食欲が増しますが、消化力も強まるので多少ボリュームのある食事をとっても良いとされています。
アグニ(消化の火)のバランスを整えて

アーユルヴェーダでは、体に取り入れた物を燃やして転換してくれる消化の火のことを「アグニ」と呼んでいます。自分が取り入れたものは転換されれば栄養となり、未消化のまま身体に溜まると「アーマ」と呼ばれる毒素になります。
消化の火を正常に保つことで消化と吸収がきちんとおこなわれ、体を健康にキープできます。しかし、アグニが弱っていると消化不良が起こり、体にいろいろな症状が出てきます。
呼吸法(カパラバティ)でデトックス

カパラバティ呼吸法は、肺や鼻孔、前頭部分の空気が換気され、スッキリさせる効果があります。また「火の呼吸法」とも呼ばれており身体が温まります。カパラバティ「kapalbhati」の「kapal」は「頭蓋」「前頭」、「bhati」は「光」「輝き」や「知覚」「知識」という意味で、直訳すると「光る頭蓋骨」となります。
カパラバティ呼吸法は、ハタヨガで行う「シャット・カルマ」の浄化法のひとつで、アサナ(ヨガポーズ)や通常の呼吸法と同じように重要な位置づけが成されています。
カパラバティの効果
- 血行の改善
- 腹部の脂肪燃焼
- 内臓強化、消化器官の調整
- 腹筋や横隔膜を鍛える
- 鼻孔の浄化、肺の浄化
- 眠気を覚ましスッキリさせる
- ストレス解消
- 心のバランスを保つ
カパラバティの方法
基本の呼吸法(完全呼吸法)についてご説明します。腹式呼吸と胸式呼吸を使い、鼻から吸って鼻から吐く鼻呼吸で行います。

- 背筋を伸ばして座ります。お腹の動きを確認するために手を当てておいてもよい
- 鼻から、勢いよく息を吸い込み、お腹を膨らませる
- 鼻から、勢いよく息を吐き出し、お腹を引き締める
- 次からの吸う息は、意識せず自然に任せる
- 吐く息は腹筋を意識し素早く強く深く行うよう意識する
一定のリズムで繰り返しましょう。吸う・吐くをセットで1回とし、最初は10~30回ほどから行っていき、慣れてきたら回数を増やしましょう。上半身に力を入れず、リラックスして行うことがポイントです。どうしても力が入ってしまったり、気分の悪さや苦しさを感じたら、無理をしないで自分の呼吸に戻しましょう。
「アグニ」が整うと心も浄化される!
カパラバティ呼吸にストレス解消の効果があるように、アグニは心の消化も行います。トラウマなどの心の経験を消化・解消したりする働きもあります。消化力を上げて心身ともにリフレッシュしていきましょう!
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