Yogini78

『Yogini』Vol.78発売!瞑想で今を生きる自分になる

心がコリかたまっていませんか?

私達はものごとに対して、何かしらの喜怒哀楽を持ちます。「今日は雨だ…嫌だなあ」、「今日はあの人と会えるからうれしい!」などなど。

実体のある出来事そのものには、喜怒哀楽といった性質はありません。そこに感情が生まれるのは、過去の経験や先入観といったバイアスをかけてものごとを見ているから。

つまり、日常の中で私達は無意識のうちに、過去に引っ張られながら世界を見てしまいがちなのです。過去に引っ張られながら、偏った見方をしていると心はコリかたまってしまいます。

特に、変化が激しく、さまざまな情報が錯綜する現代では、無意識のうちにバイアスをかけて世界を見てしまいがち。

最近何だかイライラする、落ち込む、疲れる、という人は、自分フィルターでものごとを捉えて、心を苦しめているかもしれません。

瞑想で心を柔らかく

記憶に引っ張られることで、苦しみが生まれるのならば、今を生きる自分になればいい。そのためのツールの一つがまさに瞑想です。

今を生きるとは、バイアスのかかった主観を手放し、リアルな今を観察し、その時の感情もありのまま受け入れること。

起こってもいない未来を想像するでもなく、過去の過ちを後悔するでもなく、“今ここ”にフォーカスをする練習こそが瞑想なのです。

9/19(土)発売の『Yogini』Vol.78のテーマは「心がやわらかくなる瞑想」。生活様式の変化、情報過多の今こそ生活に瞑想取り入れるのがオススメ。心のコリをほぐし、気持ちよく毎日を過ごすヒントが詰まっています。
心がやわらかくなる瞑想

十人十色。自分らしい瞑想を

瞑想は自分の心と向き合うこと。ポーズと違って目に見えて形が見えるわけでもなく、瞑想とはこういうもの、と言葉で表現される状態を自分で想像することしかできません。

だから瞑想に正しさを求めると、「これであっているのかな…」と不安になり雑念が浮かんでしまいがちですよね。

今回の『Yogini』Vol.79 では、実践者48人の瞑想体験談を掲載。

瞑想とひと口に言っても、ただ目をつむって座るのではなく、全身の感覚に意識を集中させたり、聴覚、視覚情報を利用して意識を集中させたり、はたまた集中や努力がいらない瞑想法もあるんです。

48人いれば、48通りの瞑想があり、方法も時間も体験もバラバラ。だけれども、自分にとって心地がよければ、どれも正解なんです。

方法にこだわるのではなく、自分にフィットする瞑想を探究する感覚で楽しむのもいいかもしれません。

貴重な先生方の瞑想体験はヨガを深める上でも必見の内容です。秋の夜長にじっくりと読み込んでみて下さいね。

瞑想にまつわるあれこれについて

サマーディと悟り
ヨガの八支足の中では、「ヤマ」(禁戒)、「ニヤマ」(勧戒)、「アーサナ」(ポーズ)、「プラーナーヤーマ」(調気法)、「プラテャーハーラ」(五感の制御)、「ダーラナー」(集中)、「デャーナ」(瞑想)、「サマーディ」(悟り)の八段階でヨガの深まりが表現されています。

つまり、瞑想とは単体で完結するものではなく、その前後に別の要素を含んでいるのです。

今回の『Yogini』Vol.79では、瞑想で目指す「サマーディ」と「悟り」の違いや、ポーズが瞑想をする上で果たす役割など、瞑想ピンポイントではなく、ヨガの中での瞑想について考えていきます。

さらに瞑想する時だけでなく、ポーズを取る時の大敵「雑念」についても徹底解剖! 邪魔者に思いがちな「雑念」ですが、これを読めば見方が変わって、「雑念」との向き合い方のコツがつかめるかもしれません。

その他、瞑想にまつわる最新研究から各国の取り組み、瞑想を深めるのに役立つグッズやオススメスタジオも紹介!

瞑想上級者も、瞑想初心者も、瞑想に苦手意識がある人も、自分に合ったさまざまな切り口で、深い瞑想の世界に飛び込んでいけるはず。

瞑想を味方につけて、柔らかい心で今を乗り切る

コロナ禍、異常気象、景気の悪化、情報過多、激動の時代を生きていると言っても過言ではない今。

物質的には豊かになっている現代社会ですが、その進歩しすぎた社会が人々の心を凝りかためてしまっている、という側面は否定できません。

心に余裕がなくなると、ついつい自分の周りに何かを求めがち。しかし思う通りにはことは進まないので、求めれば求めるほど、期待すれば期待するほど、ますます自分を苦しめてしまいます。

瞑想は自分の内側を見つめる時間。ゆっくりと呼吸をして、湧き上がってくる雑念も否定することなく受け入れてみる。次第に内側に広がる静寂の中で、心が柔らかくほぐれていくのを感じる。

瞑想という先人達の知恵を借り、その優しさに触れる時間を日常生活の中で作ってみてはどうだろうか。

文=Yogini編集部