頭はどこからどこまでか知っていますか?
突然ですが、「頭」はどこからどこまでが「頭」なのかわかりますか? 顔ではなく頭です。頭はおでこから頭頂まで、と考えるかたも多いですが、実は違います。
TOP画像で解説するなら頭は「3の下顎骨から頭頂まで」。
頭は意外と重く、その重さは5kg。お米を1袋乗せているようなものです。そう考えると、頭がすごく重く感じてきませんか?

誰かに横になり身体の力を抜いてもらい、頭を持ち上げさせてもらうとその重さに驚くと思います。「ボーリングの球みたい」といった声もあがるほど。
私たちは普段身体の一番上に5kgの重みを乗せて歩いたり走ったりと暮らしているわけですが、意識しなければ特に「重い」と感じることはないですよね。
でも5kgと知ると、「意外と重い」と感じますよね。頭で理解した時には、少しずつですが身体もそう学び始めます。
頭の重さを知ると、「うんうん」とうなずき頭を動かすだけでも、首や肩周りに5kgを動かす負担をかけていると認識できるようになります。
「頭の重さが5kg」と知っていて身体を動かすのと知らずに動かすのとでは、「頭」に対する意識が変わります。意識が変わるということは、身体の動かしかたにも変化が生まれるということ。
このように、身体に対する正しい位置などを理解していくことをボディ・マッピングと呼びます。ほかにもヨガでよくとるポーズでダウンドッグの例を見てます。
ダウンドッグで台形になってしまうのは身体に関する勘違いのせい?
ダウンドッグとは、三角形を作るポーズ。本当は腰を高く上げて三角形を作って欲しいのに、ヨガを始めたばかりの生徒さんだと台形の形になってしまうことがよくあります。
ポーズをとっている本人は三角形を描いているつもりですが、台形になってしまう。
その理由は、脳が「腰」だと感じている部位を間違って認識しているから。身体の感覚を間違って覚えいると、動かしかたも間違ってしまいます。
ヨガ指導者に必要なのは「知っておくべき身体の知識」を見極めること

ヨガ指導者として、ヨガの知識や指導法、解剖学の知識も確かに必要です。でも骨や筋肉の名前を覚えれば良いというわけではありません。
「正しい身体の使いかた」を身につけるためには、「知っておくと役立つこと」と「知らなくても良いこと」を見極めて生徒さんに伝えていく必要があります。「生徒さんが知っておくべき知識」とは、自分がそれを学んだことで「ポーズがラクにとれるようになった」「身体の使い方が変わった」と実際に知識を得ただけで有効だと感じた情報のこと。
それは、骨の名前や筋肉の名前、というよりも意外な豆知識だったりします。
(※「生徒さんに何を伝えるか」という話であり、指導者として骨・筋肉の名前を覚えておく事は必要なことです)
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