まずは、意識的に口を緩めてみる

鼻呼吸で口は閉じたまま、唇と口内の力を緩めてみましょう。ついつい口角を上げようと上唇に力が入りがちですが、自然な笑顔にニッコリと引き上がった口角は、頬の筋肉や舌の筋肉が影響しています。無意識に歯をかみ締めて、舌や顎に力が入っていませんか?言いたい事が言えない状況や我慢している時は、舌や下顎が緊張して強張ってしまっています。
緩めた状態で呼吸をしてみる
奥歯の嚙み締めや舌の緊張を緩めると、気持ち良く呼吸が入ってきませんか?舌や口周りの緊張は、首や肩、内臓までの影響し、腹式呼吸しにくくなっているという悪循環に陥る傾向があります。呼吸を意識的に行うプラーナヤマの様に、舌や顎も意識的に力を抜きましょう。ヨガのアーサナ同様、緊張と弛緩。頬や舌の無駄な力を抜いて、普段作っている表情を手放し、自然に口を閉じてアーサナやプラーナヤマを行ってみましょう。自然と呼吸が深くなる事に気がつきませんか?
舌と内臓の密接な関係

内科の診察の際に、舌の表面をチェックしますよね?舌の状態と内臓の状態は非常に密接した関係にあります。心臓、肝臓、腎臓、肺などの症状が、舌の表面に汚れや凹凸、色として表れます。舌の周りに歯の形が残っている場合は、夜中の歯ぎしりや身体の浮腫みなどが原因とされますが、根本はストレス症状や神経質、自律神経のバランスなどが影響しているそうです。日頃から舌の状態に気をかけることで、目に見えない体の内側のチェックもできるようになります。
顎や舌を緩めるオススメポーズ
舌や顎を緩めるためのアーサナがありますのでご紹介します。
シンハアーサナ(ライオンのポーズ)
- 正座になります
- 膝の前の床に両手を置き、指を大きく開きます
- 仙骨から背中を伸ばし、目線は眉間を見るほど上を向けます
- 「ハァー」っと息を吐きながら、舌を顎へ向けて出します
- 息を吸う際には、口を閉じて鼻から息を吸い、数回、舌を出して吐きます
腹式呼吸を取り入れながら行うと、内臓の活性化にも繋がります。ポーズを終えたらシャバアサナ(屍のポーズ)で、舌も顎も、内臓も最大の弛緩を味わいましょう。
舌をチェックすることで、健康状態の確認ができるだけでなく、ヨガでは、舌や口周りを緩めることで呼吸を深められ、より深い心身への恩恵を受けられるようになります。ぜひ意識してアーサナに取り組んでみてください。
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