ペパーミント

概要

ペパーミント(英名:Peppermint、学名:Mentha x piperita L.)は、シソ科ハッカ属の多年草。主な産地は、アメリカ、イギリス、オーストラリア、イタリア、フランス、スペイン、インド、ブラジル、中国など。

草丈45〜60cmほどになり、緑色の葉は鋸歯状で、晩夏になるとラベンダー色の花が咲く。柔らかな若葉を伸ばすには、葉をこまめに摘み取ると良い。

概説

ウォーターミントとスペアミントの施膳交配種で、メンソール成分が多く含まれているため、目の覚めるような強い清涼感がある。お菓子や歯磨き粉などのフレーバーにも使用されて親しまれている。眠気覚ましや意識をはっきりさせたい時に良い精油で、乗り物酔いや二日酔いでき分が悪い時にも役立つ。

非常に刺激が強く、皮膚と粘液を刺激する可能性があるため、使用量には十分な注意が必要である。

歴史

ミントという名は、ギリシア神話に由来しているという。古代ローマ時代には薬用や香料として用いられ、テーブルをミントの葉でこすったり磨いたりして香りを漂わせ客をもてなす風習があった。また、宴会の時に悪酔いを防ぐため、ミントで編んだ冠をかぶる習慣があったといわれている。

17世紀になってから、イギリスの博物学者ジョン・レイの『植物誌』にペッパーの味がするミントとして、「ペパーミント」という名が登場した。

効果&効能

神経強壮、頭脳明晰、体温調整、血圧上昇、駆風、健胃、抗菌、鎮静、鎮痛、抗炎症、抗ウイルス作用

関連項目

アーユルヴェーダ
エッセンシャルオイル
スパイス
ラベンダー
ティーツリー
レモン
オレンジ
ローズマリー
フランキンセンス
ユーカリタプス
ゼラニウム
イランイラン
カルダモン
クミン
クローブ
コリアンダー
シナモン
ジンジャー
ターメリック
フェンネル
ブラックマスタード
ペッパー

出典・参照元

  • 和田文緒『いちばん詳しくて、わかりやすい!アロマテラピーの教科書』(新星出版社)
  • グリーンフラスコ『アロマテラピーのすべてがわかる事典』(ナツメ社)
  • アロマツール社『エッセンシャルオイル家庭医学事典』 (パナチュラルハーモニー&サイエンス)
  • 日本メディカルハーブ協会『ハーブ&スパイス大事典』(日経ナショナルジオグラフィック社)
  • ジャパンハーブソサエティー『ハーブのすべてがわかる事典』(ナツメ社)