ラベンダー

概要

ラベンダー(英名:Lavender、学名:Lavandula officinalis、Lavandula angustifolia)は、シソ科ハッカ属の多年生低木で、別名は真正ラベンダー。主な産地は、フランス、イギリス、オーストラリア、ブルガリアなど。

水はけのよい痩せた石灰質の山岳地域に育ち、花が咲いた先端部分と葉が精油として用いられている。

概説

爽やかで優しくフローラルな香りが特徴で緊張や不安感を取り除き、気分を落ち着かせてくれる。また感染予防や肌のトラブル、不眠など幅広い用途があることから、アロマテラピーで最も広く利用されている精油である。

少量であれば、原液を直接肌に塗布できるほど刺激も少なく、子どもにも安心して使えることから「万能の精油」として親しまれている。

歴史

ラベンダーの語源は、ラテン語で「洗う」という意味である「lavare(ラワーレ)」からきているという説があり、古代ローマではラベンダーを浴槽に入れて沐浴し、傷を洗う際に用いて消毒していたことがその由来だとされている。

現在精油として使用されているラベンダーは、「真正ラベンダー」「スパイクラベンダー」「ラバンジン」「フレンチラベンダー」の4種類があるが、真正ラベンダーが最も香りが良いとされている。

効果&効能

鎮静、鎮痛、催眠、抗鬱、自律神経調整、抗痙攣、血圧降下、抗炎症、癒傷、筋肉弛緩、皮膚細胞活性、抗菌、抗ウイルス、抗真菌等

関連項目

アーユルヴェーダ
エッセンシャルオイル
スパイス
ティーツリー
ペパーミント
レモン
オレンジ
ローズマリー
フランキンセンス
ユーカリタプス
ゼラニウム
イランイラン
カルダモン
クミン
クローブ
コリアンダー
シナモン
ジンジャー
ターメリック
フェンネル
ブラックマスタード
ペッパー

出典・参照元

  • 和田文緒『いちばん詳しくて、わかりやすい!アロマテラピーの教科書』(新星出版社)
  • グリーンフラスコ『アロマテラピーのすべてがわかる事典』(ナツメ社)
  • アロマツール社『エッセンシャルオイル家庭医学事典』 (パナチュラルハーモニー&サイエンス)