ジンジャー

概要

ジンジャー(英名:Ginger、学名:Zingiber officinale)は、ショウガ科ショウガ属の多年草で、別名はショウガ(生姜)。原産地は、インド、中国、マダガスカル、ベトナムなど。

ターメリックやカルダモンと同じシソ科に属し、高さ60〜90cmほどのアシに似た多年草で、枝から多くの葉が生え、頂点にはピンクがかった蕾が房になってついて、華麗な黄色い花が咲く。スパイスになるのは根茎の果肉の部分である。

概説

ジンジャーの学名「Zingiber」は、サンスクリット語で「角」を意味する「singabera」に由来し、根茎を指している。ジンジャーは生のものと乾燥させたもの、パウダー状のものがあり、世界の様々な料理に用いられるほか、漢方薬などにも使われる。

日本でも古くから好んで食されており、8月頃から地下茎を葉付きで収穫したものを「葉生姜」といい、8〜9月に地下茎を収穫し、出荷するものを「新生姜」という。また貯蔵され10月以降に出荷されるものや種生姜を「古根生姜」という。

歴史

インドや中国では太古の時代から、ヨーロッパでも古代ギリシアやローマ時代から香辛料だけでなく、薬や霊的強壮剤として使われ、「神からの贈り物」と評されていた。

日本には3世紀頃に中国から渡来したという説が多く、平城京跡で発掘された木簡からは「生薑(しょうが)」の記載が多く見つかっている。また『古事記』に書かれていることから、さらに古い時代に伝来していたと考えられる。厄除け、魔除けとして使われることもあり、薬用として重視されるとともに香辛野菜としても利用されていた。

効果&効能

抗菌、健胃、矯味、矯臭、食欲増進、解毒、鎮吐、血行促進、発汗、風邪、冷え性、乗り物酔い

関連項目

アーユルヴェーダ
スパイス
エッセンシャルオイル
カルダモン
クミン
クローブ
コリアンダー
シナモン
ターメリック
フェンネル
ブラックマスタード
ペッパー
ラベンダー
ティーツリー
ペパーミント
レモン
オレンジ
ローズマリー
フランキンセンス
ユーカリタプス
ゼラニウム
イランイラン

出典・参照元

  • 水野仁輔『いちばんやさしいスパイスの教科書』 (パイ インターナショナル)
  • 和田文緒『いちばん詳しくて、わかりやすい!アロマテラピーの教科書』(新星出版社)
  • グリーンフラスコ『アロマテラピーのすべてがわかる事典』(ナツメ社)
  • アロマツール社『エッセンシャルオイル家庭医学事典』 (パナチュラルハーモニー&サイエンス)