プラクリティ

プラクリティとは、アーユルヴェーダにおいて、その人がもともと備え持った「個人差=本質」のことを表している。プラクリティは基本的には生まれてから生涯を終えるまで変わらないとされており、そのバランスを調える生活を送ることで、健康的な心身で人生を築いていけるという考え方である。

概説

プラクリティは、自然界の5つのエネルギー要素(地、水、火、風、空)が組み合わさって表現される3つの体質・ドーシャ(ヴァータ、ピッタ、カパ)のこと。優勢なドーシャがその人の本質そのものであり、人によっては、2つのドーシャの混合(ヴァータ・ピッタ/ピッタ・カパ/ヴァータ・カパ)をプラクリティとして持つ場合もある。

特徴

プラクリティは、その人の本質をプラスの面から解説することができるが、マイナス面もあり、それが病気として現れることもある。これを利用し、個人差のある病気の治療に役立てることも可能だと考えられている。

特徴的なヴァータ体質の疾患

  • 高血圧
  • 循環器
  • 神経系

特徴的なピッタ体質の疾患

  • 胃腸
  • 肝臓・胆臓
  • 消化器系
  • 皮膚

特徴的なカパ体質の疾患

  • 気管支
  • 呼吸器系
  • 糖尿病
  • 肥満

関連項目