サッカー選手の間でヨガがブーム!その理由と効果

長友選手を始めとしたサッカー選手の間でヨガがブーム!その理由と効果

ドイツ代表がヨガインストラクターとタッグを組んだことを発表

2016年6月9日、AFP通信は2014年開催のワールドカップ覇者であるドイツが夏に開催される欧州選手権2016(UEFA Euro 2016)の優勝を目指しヨガインストラクターとタッグを組んだことを発表しました。

そのインストラクターとは、ドイツ在住のパトリック・ブルーム(Patrick Broome)氏。ミュージシャンのマドンナやスティングにもヨガを指導している人物としても有名であり、ドイツ代表に対して精神的・肉体的なサポートが期待されています。

5年前からブームになり始めたサッカー界でのヨガ

2014年のワールドカップでもドイツ代表監督のヨアヒム・レーヴ監督は、選手のトレーニングやメンテナンスの一貫としてヨガのレッスンを取り入れていたことが知られています。そのためか、監督には「『Jogi(ヨギ)』という愛称がつけられていました。

サッカー界では、「戦士のポーズ」や「コブラのポーズ」などヨガのポーズが馴染みのものとなりつつありますが、このブームは今に始まったことではありません。

5年前、2011年、イングランドのサッカーチーム、マンチェスター・ユナイテッドのライアン・ジョゼフ・ギグス選手が『早く走れる秘訣はヨガ』と言ったことにより、当時同チームの選手の間でヨガブームが起きています。

開くヨガ教室が「ヨガ友」と呼ばれるほどの長友佑都選手

そして、昨年から話題になっているのがインテルナツィオナーレ・ミラノ所属の長友佑都選手。

Yahooニュースでも取りあげられ、長友選手が開くヨガ教室は「ヨガ友教室」と呼ばれるほど。長友選手のtwitterやinstagramでもヨガに関する話題が出ています。

ロシアワールドカップアジア2次予選のために合宿をおこなった長友選手は「毎日ヨガ友教室やっております」と話、MF清武弘嗣(ハノーファー)、DF森重真人(FC東京)、MF柏木陽介(浦和レッズ)、FW岡崎慎司(レスター)がヨガ友教室に参加そ、ヨガをおこなっている様子を映した動画も投稿されています。

2018年現在は、長友選手が出版したDVD動画が限定公開されており、YouTubeで見ることもできます。

サッカーにおけるヨガの効果は?

長友選手はヨガを続けることで、身体の可動域が広がったこと、身体の使い方が変わったことを挙げ、「上半身が使えるようになったことで無理が利くようになった」と語っています。

前述したドイツのヨガインストラクターのブルーム氏は「ヨガには柔軟性と集中力、ピッチ上でのパフォーマンスを上げる効果がある」と話し、怪我の予防効果も期待できるとしています。

また「高いパフォーマンスを上げるためには試合後のリカバリーにもヨガは役立つ」「選手が日々さらされる周囲からのプレッシャーに対する心のバランスを保つ方法にもヨガは有効」とも語っています。

サッカーに限らず、イチロー選手がヨガを取り入れていることも有名ですが、これからより多くのスポーツ界において、ヨガが取り入れられて行くと嬉しいですね。