最先端のアメリカ・未知なる南米

最先端のアメリカ・未知なる南米

世界一周ヨガ旅をしているYutoです。
ヨーロッパでのヨガ旅を終えた後、私はニューヨークへ向かいました。

ニューヨークでのフリーヨガ体験

タイムズスクエア
タイムズスクエア

初めてのアメリカ入国に緊張しながらも無事に保安検査を通過し、地下鉄でマンハッタンへ向かいました。ニューヨークの地下鉄は治安が良くないと聞いていたので少し不安でしたが、日中の車内は意外にも穏やかで拍子抜けしました。「思っていたより治安は良いのかも」と、安心しながらホテルに到着。チェックインを済ませ、“世界の交差点”と呼ばれるタイムズスクエアへ向かいました。高層ビルが立ち並び、眩いネオンと大型ビジョンの光に包まれたその景色は、まるで近未来の都市のよう。「さすがニューヨーク」と圧倒されつつ、そのエネルギーを肌で感じました。

観光を終えた後は、ヨガクラスに参加しました。事前に調べたところ、ニューヨークには無料で参加できるヨガクラスが数多くありました。物価の高い街で、これはとてもありがたい情報でした。通常は1クラス3,000円ほどかかることもあるそうです。

Bryant Parkでのヨガ

無料で参加できるヨガクラス
Bryant Park

最初に訪れたのは、マンハッタン中心部にあるBryant Park
そこは高層ビルに囲まれた大きな公園で、周囲は車のクラクションや人の声が絶えない場所です。そんな都会の真ん中でヨガをすることが、「ニューヨークらしくて面白い」と感じました。
メイン講師2名とサポートスタッフ5名ほどで進行し、参加者は約200名。男女比は女性7割、男性3割ほどで、年齢層も20代から60代まで幅広く参加していました。
広い芝生に各々がヨガマットを敷き、クラスが始まりました。内容は、初心者向けの基本ポーズが中心でしたが、呼吸や感覚に意識を向けるリードが多く、インドの伝統的なヨガの要素を感じました。都会の喧騒の中で目を閉じて瞑想することは簡単ではありませんでしたが、周囲の音を受け入れながら呼吸に集中すると、街のエネルギーと自分の内側の静けさが調和するような不思議な感覚がありました。どんな環境でも、ヨガは心を穏やかにしてくれる。そんな可能性を感じました。

Long Meadowでのヨガ

Long Meadow
Long Meadow

次は、マンハッタン中心部から少し離れた場所にあるLong Meadowという大きな公園で行われているヨガクラスを訪れました。そこでは、静かで落ち着いた雰囲気の中でヨガができました。講師は1名、参加者は約100名。男女比は半々で、こちらも年齢層は幅広く、和やかな空気が漂っていました。
ゆったりとした動きと無理のないポーズが中心の「スローヨガ」と呼ばれるクラスでした。自分の呼吸と身体に意識を向ける時間が多く、とても穏やかにヨガを楽しめました。夕方の開催だったため、ヨガをしながら見た夕日は特に美しく心に残りました。

私は、ニューヨークのヨガはもっとファッショナブルで現代的なスタイルが主流だと思っていました。2クラスしか参加していないので、全てを把握したわけではありませんが、ニューヨークでも、精神性やスピリチュアルな要素を大切にするヨガが根付いていた事が意外でした。忙しい日常を送る人が多いニューヨークだからこそ、心身を癒すヨガが求められているのかもしれません。
アメリカから発信される流行が後に日本にも広がることを考えると、今後、日本でも心の安定を重視するヨガが、より一層広まる可能性があると感じました。インドのヨーガ本来の形を取り戻す流れが、世界的に広がっているのかもしれません。

ニューヨークの次は、ロサンゼルスを訪れました。残念ながらタイミングが合わず、ヨガクラスには参加できませんでしたが、ドジャースタジアムで大谷選手の試合を観戦しました。本場メジャーリーグの熱気を肌で感じ、ホームランを目の前で見ることができたのはとても幸運でした。そして、アメリカ滞在を存分に楽しんだ後、次の目的地である南米へと向かいました。

ブラジルで出会った“もう一つの日本”

日本人街リベルダージ
日本人街リベルダージ

南米で最初に訪れた国は、ブラジルです。“日本の裏側に日本人街がある”と聞いて興味をもち、訪れてみた最初の街はサンパウロの日本人街リベルダージ。通りには日本食レストランやアニメショップ、日本の雑貨店が並び、日本語の看板も多く見られました。たくさんの日本のお店や日本語の看板に囲まれると、地球の裏側にも日本があるという不思議な感覚に包まれました。

日本人移民が開拓した村
日本人移民が開拓した村

その後、深夜バスで日本人移民が開拓した村へ向かいました。
約90年前に築かれた農場では、今も100人以上が暮らし、使用言語は日本語です。食事も日本食で、みんなで入る大きなお風呂もあり、まるで昔の日本の田舎に戻ったようでした。
朝6時に起きて白米と味噌汁を食べ、畑で働き、夜はお酒を飲みながらみんなで語り合う昭和の日本の暮らしがそのまま残っていて、どこか懐かしい気持ちになりました。
ある日、子どもたちの陸上クラブに参加し、数年ぶりに全力でダッシュ。ヨガで身体を整えているつもりでも、翌日は全身が筋肉痛になり、身体の使い方の多様さの大切さを改めて実感しました。

自然と共に暮らすブラジルの友人宅へ

ブラジルの友人宅
ブラジルの友人宅

その後、ニュージーランドで出会ったブラジル人の友人を訪ねました。

森の中にある静かな家で、彼らはパーマカルチャーと呼ばれる、自然と共に生きる持続可能な暮らしを実践していました。庭にはオーガニック野菜が並び、毎日の食事は採れたての野菜料理。庭の一角にはヨガスペースもあり、南米特有の力強いエネルギーを感じながらヨガをする時間は格別でした。南米はどこか“地の力”のようなものを強く感じる場所でした。

アマゾンでのサバイバル体験

アマゾンジャングルツアー中
アマゾンジャングルツアー中

次に訪れたボリビアでは、念願のアマゾンジャングルツアーに参加しました。2泊3日のツアーで、現地の自然の中で魚を釣りながら生活するというものです。
初日は電気も通るコテージ泊でしたが、翌日からはより奥地へ進み、サバイバル生活になります。水は1リットルのみ持参するよう言われましたが、みんなすぐに使い切ってしまいました。するとガイドは、「アマゾン川の水は飲めるから大丈夫」と言うのです。私は驚き、念の為、煮沸してから恐る恐る飲みましたが、ガイドはそのまま飲んでいました。(私は煮沸をしても、翌日お腹を壊しました。笑)
夜は釣った魚を食べ、土の上に寝袋を敷いて就寝。真っ暗なジャングルの中は少し不気味でしたが、自然の音を聴きながら眠る貴重な体験ができました。「これなら、どこででも生きていけるかもしれない」と思えるほどの学びがありました。

木の前で祈りを捧げる
木の前で祈りを捧げる

印象的だったのは、ツアー出発前に、ガイドがコカの葉とタバコの煙を用いて木の前で祈りを捧げていた事です。これは、パチャマンマ(大地の母)への感謝の儀式だそうです。南米アンデスの先住民文化では、山や川、動植物すべてに神が宿るとされ、自然と共生する教えが今も息づいています。その話を聞いたとき、日本の神道との共通点を感じ、地球の反対側に似た価値観があることに驚くと同時に、どこか嬉しい気持ちを感じました。

ペルーの占いとマチュピチュ

コカの葉
コカの葉を投げて占う

ペルーでは、街角でコカの葉占いを体験しました。コカの葉を投げて占う不思議な儀式で、占い師のお母さんの迫力と神秘的な雰囲気が印象的でした。「寒さと転倒に気をつけて旅を続けなさい」と言われ、そのおかげか無事に旅を終えられました。

最後の目的地は、クスコ。標高3,400mの高地にある街で、少し歩くだけで息が切れるほどでした。ヨガをしていても呼吸が浅くなり、改めて「呼吸」の大切さを感じました。
ここでもパチャマンマの信仰が残っており、ゲストハウスのオーナーは、「スペインの侵略でキリスト教が広まっても、人々の心には大地を敬う精神が生きている」と教えてくれました。

世界遺産マチュピチュ
世界遺産マチュピチュ

体を高地に慣らした後、念願のマチュピチュへ向かいました。
早朝、暗闇の中で見た遺跡の姿は神秘的で、朝日が山々を照らす瞬間は息をのむ美しさでした。「どうやってこの巨大な遺跡を山奥に築いたのだろう……」
その神秘に、ただ感動しました。

南米では、初めて聞く言葉や独特のスピリチュアルな文化に数多く出会いました。一度の旅では南米はとても味わい尽くせず、何度も訪れたい場所です。
世界は本当に広く、それぞれの国に異なる「健康」「幸せ」「生き方」の価値観があります。ネットの情報だけでは分からないことが、現地で風を感じ、人と触れ合うことで初めて見えてきます。
やはり旅は、人生を深く豊かにしてくれるものだと改めて感じました。

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