あなたの不調は“敵”か“味方”か?〜 病気は気づきのメッセンジャー 〜

あなたの不調は“敵”か“味方”か? 〜 病気は気づきのメッセンジャー 〜

突然ですが、あなたは原因不明の不調に悩んだ経験はありませんか?
病院に行って、「原因不明ですね」と言われたことはありませんか?
病院をいくつ訪ねても納得のいく答えが見つからず、不安ばかりが積み重なっていく……

実は、ヨガ教室に来られる方の8~9割が、肩こりや腰痛、不眠、慢性的な疲労感などの症状を抱えています。体を鍛えたいからではなく、不調を何とかしたいと願ってヨガを始める人のほうが圧倒的に多いのです。つまり、ヨガは単なるエクセサイズではないのです。症状を抱えた人にとって、自分自身と向き合うための “癒しの入り口” となっているのです。

あなた自身が“ホームドクター”になるということ

体調不良がきっかけ
体調不良がきっかけ

私自身も長年、出口の見えない不調に悩まされてきました。だからこそ、あるとき決意したのです。
「原因がわからないなら、私が自分の“ホームドクター”になろう!」と。
これが、私が起業した原点でもあります。

もちろん、誰もがすぐにそう思えるわけではありません。だからこそ、そっと寄り添ってくれる医師や専門家、セラピストの存在が、どれほど心強いかも知っています。
そして今、そのような 統合的なサポートを実現しようとする動きが、確かに始まっているのです。

一人の患者に、みんなで向き合う時代へ

分かれ道のどちらかを選択
分かれ道のどちらかを選択

先月、名古屋で行われた学会に参加し、“ラウンドテーブル”という興味深いセッションに立ち会いました。医師、アロマセラピスト、ヨガ療法士、漢方医、心理士などのさまざまな専門家が、一人の患者を軸に、それぞれの立場から見解を交わし合うのです。それはまるで、一人の患者に、みんなで向き合うような場でした。

このとき私は、はっきりと感じました。
目指す場所(=山の頂)は同じでも、そこに至る道はひとつではない。どの道を選ぶかを決められるのは、患者自身である、と。

病気は、あなたの“案内人”

病気を嫌うことは、ときに自分を否定することになる。
病気を嫌うことは、ときに自分を否定することになる。

私自身、多くの病気を経験してきました。その中で、いつしかこう思うようになったのです。病気を嫌うことは、ときに自分を否定することになる。自分の一部を否定しているうちは、真の癒しは決して訪れることはないのです。なぜなら、それも自分自身だからです。
不調や病気は、あなたの生き方を映し出す鏡のような存在。そこに気づいた瞬間、病気は“敵”ではなく“案内人”へと姿を変えます。

乗り越えるものは山ではなく、あなた自身

多くの人が山のてっぺんを目指し、乗り越えようとします。ですが、本当に乗り越えるべきものは、山の頂上ではなく、あなた自身なのです。
そう思えたとき、病気はあなたにとって、人生の最高のギフトに変わるのです。
そして、あなたが輝き始めれば、不調はもはや病気というレッテルを貼る必要すらなくなる ― それこそが、ヨガがもたらす叡智なのです。

新しい時代の“癒しのかたち”

私がこうした考えにたどり着けたのは、多くの専門家と出会い、学び合い、互いをリスペクトしながら歩んできたからです。
ヨガの実践を通して自分に戻る時間を持ちながら、体・心・呼吸をひとつに結ぶことで、ようやく私らしい生き方が見えてきました。
不調はあなたを苦しめるものではなく、未来へ導くサインです。それに耳を澄ますことができたとき、あなたはすでに自分の“ホームドクター”として歩み始めているのです。

あなたの不調は“敵”か“味方”か?

さて、最後に改めてこの問いを投げかけたいと思います。
あなたの不調は、戦うべき“敵”ですか?それとも、寄り添うべき“味方”、あるいは“友”でしょうか?
病気は、あなたの生き方を導くメッセンジャーである。この視点こそが、これからの時代の新しい“癒しのかたち”になるのかもしれません。
そして今、あなた自身が“ホームドクター”になる準備はできていますか?

お知らせ