体を軟らかくするためにできること
ヨガをしているとやはり気になるのは柔軟性。体を軟らかくしたくてヨガを始めたのに、なかなかほぐれない、と悩んでいる人も多いのでは?
一生懸命ストレッチしてもなかなかほぐれない、その体の硬さ、実は精神的なものから来ているかもしれない。体をほぐすポイントはストレスを溜めずに“頑張りすぎないで“ヨガをすること。
今回は、体が硬いとはどういう状態なのかを解剖学的に知って、心と体、双方からのアプローチを考えてみよう。
筋肉が硬いのか、関節が硬いのか
関節とは、二つの骨がつながっている部分。これがあるから、体のいろいろな部分を曲げたり、上げたり、握ったり、ねじったりすることができる。関節の中には滑液(かつえき)という、潤滑油のようなものが分泌され、これによりスムーズに動ける。この滑液が、加齢により分泌量が少なくなると体が硬くなる。
滑液量の低下ではなく、「体が硬い」のは、関節をつないでいる周りの筋肉が硬い、こわばっているということだ。ここの筋肉が軟らかければ、関節の可動域も広くなる。
では筋肉を軟らかくするにはどうしたらいいだろう。仕組みとして筋肉は、力を入れた時に硬くなり、力を抜けば軟らかくなる。それがきちんとできていれば問題ない。しかし、力を入れていない、例えば横たわっているのに肩が凝っている、脚がむくんでいるなど、筋肉が緩んでいい状態なのに緩んでいないことが問題だ。
その原因はストレスであることが多い。ストレスを受けて交感神経が優位になると、筋肉は硬くなる。解消するには副交感神経を優位にして、筋肉を緩ませ、伸ばしていくことだ。
心を柔らかくして、体をほぐす
筋肉が硬いと、筋肉の中を通る血管やリンパの流れが滞りがちになる。体が軟らかいほうがいいのはこれらの滞りが解消されるためだ。
硬い部分を軟らかくするには、そこを伸ばすのがシンプルでダイレクトな方法。一方、筋肉は体全体でつながっているので、全身をまんべんなく動かすことも、筋肉を緩め、伸ばすのにつながる。
例えば、足首を軟らかくすると、首も軟らかくなる。それには、ヨガのいろいろなポーズを行うのがとてもいい。全身くまなく、後ろ、前、横、ねじるとあらゆる動きをひと通り行う。
ただその際、ポーズはこうでなきゃという思い込みや、人との比較にとらわれず、心を軟らかくして取り組もう。心と体を同時進行で軟らかくしていくのがベストだ。筋肉を緩める、伸ばすだけではなく、同時に筋肉を使うポーズも行いたい。
心もそうだが、緩んで伸びてだけだとバランスが悪い。軸がなく、流されてしまう。芯のある、揺るがない強さを獲得するためには、バランスよく、どちらも行うのが大切だ。
さとうごう。日本各地で行われるヨガイベントにおいてメイン講師として担当クラス多数。ヨガ専門誌やスポーツ専門誌、女性誌の監修に加え、TV出演などメディアへの掲載出演実績も多数。インドに 5000年以上伝わるという師弟継承に属する、正式なラーガヌーガ・バ クティヨーガの師ジャヤーナンダ・ダーサ氏の門下に入り、 スピリチュアルネーム「ゴウラ・ゴーヴィンダ ・ダーサ」を授かる。現在も日々修練を重ねながら哲学、ハタヨガ、瞑想など指導を行う。
出典:Yoginiアーカイブ『ヨガのきほん』p96-97
文=Yogini編集部
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