ペッパー

概要

ペッパー(英名:Pepper、学名:Piper nigrum)は、コショウ科コショウ属の多年生の蔓植物で、別名はコショウ(コショウ)。原産地は、インド南部マラバル地方など。

高さ5〜9mに成長する常緑多年性蔓植物で、ツタのように付着根を支柱などに固定させて伸びていく。3年ほどで白い花が少しずつ咲き始め、7〜8年後には10〜20cmの房に50〜60個の「ペッパーコーン」と呼ばれる赤い実をつける。

概説

ペッパーは、「スパイスの王様」と呼ばれており、サンスクリット語の「pippali」が名前の由来といわれている。

ペッパーコーンには、「グリーン」「ブラック」「ホワイト」があるが、すべて同じ木から採れたものである。色が違うのは、収穫時期と加工法が異なるためで、グリーンは未熟果、ブラックは半熟果を採取して乾燥させたもの、ホワイトは成熟果を塩水に漬けて黒い革を取り除いたものである。ブラックは、粒のままでも砕いても挽いても、他のペッパーより強い風味がある。

歴史

ペッパーは4000年以上、料理の風味付けに使われてきており、最初にインドと交易を始めたのはアラブやフェニキアの商人で、紀元前5世紀頃には地中海沿岸地域に伝わっていたと考えられている。

「スパイスの王様」といわれるペッパーは、世界各地の食生活を変え、航海や貿易を発展させる原動力となって歴史まで動かしたとされている。その価値は通貨の代わりにもなるほどで、中世ヨーロッパでは、1ポンド(約454g)のブラックケッパーに、金1ポンドと同じ価値があったという。

日本には奈良時代予期に渡来し、正倉院に献納された60種の生薬の中にもその名前がある。

効果&効能

健胃、駆風、防虫、抗酸化作用、血行促進、抗菌、食欲促進、利尿

関連項目

アーユルヴェーダ
スパイス
エッセンシャルオイル
カルダモン
クミン
クローブ
コリアンダー
シナモン
ジンジャー
ターメリック
フェンネル
ブラックマスタード
ラベンダー
ティーツリー
ペパーミント
レモン
オレンジ
ローズマリー
フランキンセンス
ユーカリタプス
ゼラニウム
イランイラン

出典・参照元

  • 水野仁輔『いちばんやさしいスパイスの教科書』 (パイ インターナショナル)
  • 和田文緒『いちばん詳しくて、わかりやすい!アロマテラピーの教科書』(新星出版社)
  • グリーンフラスコ『アロマテラピーのすべてがわかる事典』(ナツメ社)
  • アロマツール社『エッセンシャルオイル家庭医学事典』 (パナチュラルハーモニー&サイエンス)