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症例:首が悪いシニアがヨガクラスにやってきた
スポーツジムで行われるヨガのクラスをとても楽しみにしている70歳の女性。好奇心旺盛で、様々なポーズに挑戦してみたいといつも思っています。
ただ問題が1つ。この女性は頸椎症と病院で診断されています。日常生活には問題ないのですが、たまに重いものを持つと左手が痺れることがあります。高さの合わない枕で寝ると、翌日の朝は首から左の手先まで痛みが走ることがあり、ひどい時には左の握力がいつもより弱くなる事もあります。
さてヨガインストラクターのあなたは、いつものように何気なくヨガのクラスが始まる前に皆さんに声かけをします。「痛いところがある方、持病をお持ちの方、ご自身の無理のない範囲内でヨガを一緒に楽しみましょう」
その言葉を聞いた70代の女性は悩んでしまいます。「体に無理のない範囲内でやりたいけど、新しいポーズがあったら挑戦してみたい。でもどこまでやっていいのかしら?」
そこでこの女性はあなたに質問します。「私は頚椎症と診断されているのだけれども、レッスンではどんなことに気を付けたらいいの?」
頚椎症は高齢者に多い首の病気です。にさぁ、こんな時どう答えてあげると、満足感が高いでしょうか?
原因:椎間板が傷み、首の骨に負担がかかり、神経を圧迫してしまったこと
頚椎症は、年を重ねることで頚椎の間に位置する椎間板(椎骨と椎骨の間にあるクッションのようなもの)が傷み、そのクッション性を失った結果、つぶされ周囲へ突出するように変性した状態のことをいいます。
また、こうして椎間板がクッション性を失った結果として骨(椎骨)に負担がかかり、骨棘(コツキョク)という、棘のような形をした骨が椎骨周囲にでき、それも神経を圧迫する原因になります。
圧迫される場所が神経根の場合を「頸椎症性神経根症」と言います。神経は脊髄から分かれて末梢(手先の方向)へ向かうのですが、その分かれたばかりの場所を「神経根」と呼びます。よって、頚椎症性神経根症の場合、症状は通常片側のみで起こります。
また、圧迫される場所が脊髄の場合を「頚椎症性脊髄症」と言います。脊髄は背骨の中を走る中枢神経です。よって症状は通常両側に出現します。圧迫される場所によって、両上肢であったり、両下肢であったりします。
頚椎症は「頸椎症性神経根症」と「頚椎症性脊髄症」の両者の総称という事になります。
解決策:症状によって対応を考える
頚椎症性神経根症の場合
片方の腕や手に痺れが出て、首を後ろに反らせると痛みが増強します。痛みが強いときは鎮痛剤の内服を行い、場合によっては負担軽減のために首に装具をつけることもあります。基本的には自然軽快を待ちます。
頚椎症性脊髄症の場合
頚椎症性神経根症より重篤で、麻痺やしびれが手または足の両側に出現します。対応として手術が検討されることになります。より根元の神経が圧迫されている分、重篤になる、というイメージを持っていただけると良いと思います。
まとめ
今回のケースでは、この女性が首をどのように動かすと、どんな症状がでるかもう少し詳しく聞いてみる必要がありますね!
女性が「普段何もしていないとあんまり痛くないけれど、上を見上げると左側の腕が痛いの」と答えたとします。はい、もうアドバイスとしてどんなことを言ってあげたらいいのかわかりますよね?
「上を向いて過度に首に負担がかかるような動作は、避けた方が良いでしょう」
これが正解です。このように返答することで、この女性の質問に対して「うーん、痛かったら無理しないでくださいね~」と返答するよりも、この女性の満足感は高いと思います。
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