インドの子どもたち

ヨガの発祥地であるインドには、過酷な状況の中で懸命に生活をしている女性と子どもたちがいます。

そして、そんなインドの女性と子どもたちの現状を知り、「ヨガから貰った恩恵の恩返し」という形で支援している人々がいることを知っていますか?

ヨギの皆さんに知ってもらいたい、私たちと同じヨガを愛する人たちから生まれたインドへの支援活動についてご紹介します。

世界のヨガ市場

色んな国の人が合掌している

日本各地で様々なイベントが開催されるほど、私たちにとって身近な存在となったヨガ。ヨガをしたことがない人はいても、「ヨガ」という言葉自体を知らない方は少ないのではないでしょうか?

インドで生まれたヨガは国境を越え、日本だけでなく多くの国で広まっていきました。そして、現在では世界のヨガ人口は3億人とも言われており、その中でもアメリカのヨガ市場は年間270億ドル(約3兆円)にも及びます。(参照:yoga gives back)

ヨガが様々な国で取り入れられるようになった背景には「ヨガがもたらす恩恵」が大きく、運動としてだけでなくメンタルケアなど精神面へのアプローチが非常に優れていることが注目された要因です。そのため、現在ではヨガスタジオやフィットネスクラブだけでなく、企業、学校、介護、医療現場など様々な場所でヨガが取り入れられるようになりました。

ヨガが普及したことによって私たちの心身や生活はより豊かになりましたが、発祥地であるインドはどうでしょう?

インドの貧困の現状と、男女格差

インドの少女が花嫁衣装を着ている

ヨガの発祥地インドは人口の6割が貧困層と言われています。人々が暮らしているスラム街は衛生状態が悪く、大気汚染は世界最悪レベルです。不適切な交通管理によって交通事故も絶えません。

また、インドでは男女格差が激しく、妊娠時に胎児が女の子だとわかると中絶するケースが少なくありません。これは、息子は働き手となるため価値がある「資産」として扱われるのに対して、多くの娘は15歳未満で結婚をし、嫁ぎ先に結婚持参金を送る風習(ダウリー)があるため「負債」として考えられているからです。そして、この持参金が払えない、もしくは持参金が少ないという理由で毎年推定6000人の女性達が殺されています。

インドの法律では、持参金制度を禁止する「持参財禁止法」や、「女性の結婚は18歳を越えてから」とされていますが、実際にはどちらも黙認状態になっています。

結婚後も女性に発言権はなく、夫婦関係においても身体的暴力や性的虐待など、あらゆる形の暴力を受けているケースが多いようです。

ヨガで繋がる支援の輪「yoga gives back(ヨガ ギヴス バック)」

インドの少女たち

ヨガを通してインドの過酷な現状を知った人々によって、2007年に非営利組織yoga gives back(通称YGB)がロサンゼルスにて誕生しました。ヨガの発祥地であるインドへの恩返しを目的として、”ヨガクラス1回分で、誰かの未来を変えられる”をテーマに、インドで貧困に苦しむ母親と子どもたちが自立をするための援助を使命として活動しています。

これまで実際に行われた支援活動をご紹介します。

・約400人の母親達が仕事を始めるための資金を得て、平均収入が600%増となった
・約400人の少女達が学校教育を続け、児童労働や児童結婚を逃れることが出来た
・25人の孤児達へ教育、そして温かいケアのある孤児院での生活を提供
・1人の少年は歯科大学院に進み、歯科外科医を目指している
・200人の子供たちが高校や大学を卒業するための5年間の「SHE(Scholarship for Higher Education:高等教育のための奨学金)」を得ることが出来た

これらの活動や思いに共感する人々が世界中から集まり、今では日本を含む世界17ヶ国でYGBのためのチャリティ活動が開催されています。

女性と子どもたちに希望の光を

太陽の光に両手をあてている

これまで男女格差により、希望を持てず過酷な状況で一生を終えていたインドの女性と子どもたち。しかし、インドの貧困状況を救うには女性の力が必要不可欠です。女性が手に職を持つことができれば男女格差も軽減され、収入も増えるため貧困状況が緩和されます。そして、貧困状況が緩和されれば、子どもたちは学校教育を受けることができ、児童労働や児童結婚から逃れることができます。

インドの女性と子どもたちに希望の光を与えるYGBの活動は、女性と子どもたちを通じてインドの社会全体を支援することへ繋がっていきます。私たちがヨガを通じて受け取った恩恵の恩返しを、あなたも一緒に始めませんか?

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