こんにちは。ヨガジェネレーションの亀井です。

2017年1月末に開催されたヨガジェネレーション主催全米ヨガアライアンスRYT200認定ヨガ指導者養成講座 東京14期。全20日間のこのトレーニングの14日目は産婦人科医:高尾美穂先生のマタニティ・産後ヨガを学ぶ1日でした。高尾先生から直接学べる貴重な機会です(^ω^)
 
今まで私は高尾先生の講座に何度かお邪魔したことがあります。高尾先生が産婦人科医として正しい知識を真剣に伝えている姿から、毎回私は高尾先生の女性への愛を感じずにはいられません。
 
知識と愛情を兼ね備えた高尾先生と、私が見守り続けてきた東京14期のメンバーが一緒に過ごす時間がどんなものになるかとても楽しみでした。
 

妊娠・出産・産後の経験はそれぞれ違う

講座風景
高尾先生は産婦人科医として、数多くの女性とお腹の中の赤ちゃんと向き合っています。「その妊婦さんにとって、医師として自分が何ができるのか?」というのを冷静に的確に判断し、そして優しく見つめる高尾先生。
 
一人の女性の妊娠した時の体や心の状態は「誰一人として、同じケースはない」と高尾先生はおっしゃっていました。つわりの有無・体や心の状態・家族環境・仕事、そして帝王切開か自然分娩か・・・本当にさまざまです。
 
妊娠・出産は一生のうちでも大きな出来事なので、自分と同じ経験を誰もがしていると思ってしまう方が多いそうです。「それはヨガ指導者にとってはとても危険なこと。」と高尾先生はおしゃっていました。

だからヨガ指導者には正しい知識が必要

高尾先生
マタニティヨガを指導する際には、一人一人としっかり向き合うことが非常に重要であると高尾先生。でも、妊娠期も出産も誰一人として同じ経験をしている人がいない。
 
これからヨガ指導をする方、ヨガ指導歴が浅い方の中には「妊婦さんにヨガを教える」ということを”ハードルが高いこと”だと感じている方もいるかと思います。
 
不安に感じるからこそ、正しい知識が必要なのだと高尾先生はおっしゃいます。知識は自信につながる。だから高尾先生は産婦人科として、正しい知識を知ってほしい、その知識がきっと笑顔を増やすと信じて、講演や講座で全国を飛び回っています。
 
「体の悩みを相談されることの多いヨガ指導者には正しい知識が必要だから。」
  
私も心からそう思います。

実は妊婦さんに禁忌(きんき)のヨガポーズはない!?

講座風景

妊婦さんがやってはいけないポーズって、実はないの。

と高尾先生はおっしゃっていました。私も「えっ?」とびっくりしました。逆転のポースも、腹ばいのポーズもみんな?全部OKなのでしょうか?
  
もちろん妊婦さんには安全が一番。妊娠中にさまざまなポーズをやってよいとするには、ヨガの経験値が関わってきます。どうアレンジたら、妊婦さんとお腹の中の赤ちゃんの安全を確保できるのか。そのさまざまなアイデアを高尾先生は教えてくださいました。ボルスターやブロック、ブランケット、壁などの使い方。そして、強度の低減法など。
 

マタニティヨガのクラスを行う際にもっとも大切なことは、妊婦さんにとって安全・安心なこと。妊婦さんが”参加できて良かったな”と思える空間を、ヨガインストラクターのみなさんには作って欲しい

と高尾先生は笑顔でおっしゃっていました。ヨガ指導者は妊婦さんと赤ちゃんの安全を守り、ほっと一息つける空間を提供できる存在なんだよ、という高尾先生からのメッセージのように感じました。
 

高尾美穂先生が正しい女性の身体の知識を伝える訳

集合写真
高尾先生がクラスの始めに、こんなことをおっしゃっていました。

これからヨガ指導者になろうとしているみんなに私が間違えたことを伝えてしまったら、それが例え0.1の誤差であってもみなさんの生徒さんに届く頃には10の誤差になってしまう可能性がある。

そんな強い想いを持って生徒さんと笑顔で対峙している高尾先生。産婦人科医として、スポーツドクターとして、ヨガ指導者として、プロ意識を常に高く持っています。その責任感はきっと東京14期のメンバーはもちろんのこと、未来の生徒さんまで届いて欲しいという、高尾先生の願いからのものであり、私は感動しました。
 
多くの女性を見守る、責任を果たす高尾先生。その爽やかな笑顔の中の真剣な想いに触れることができる言葉でした!
  
高尾先生、素敵な時間を本当にありがとうございました。東京14期のみなさま、きっと実りの多い1日になったのではないでしょうか?