プラーラの半月のポーズ

半月のポーズ:上達のコツやバリエーションをご紹介!

こんにちは、よがくらげ雅子です。

ヨガのアーサナには、正しくポーズを取るための適切な身体の使い方=アライメントがそれぞれにちゃんとありますよね。その正しいアライメントに自分の身体を近づけようとすることで然るべき箇所に効いてきたり、身体の感覚に意識を向けやすくなったりという効果が得られる、という大前提がありますよね。

ですが、自主練しているとどうしてもツメが甘くなってしまったりすることも(^^;)

特に難易度が高くハードなアーサナはその傾向が強く、ついつい自分が行いやすいアライメントや短いキープ時間で満足してしまうことも・・・

これぞヨガの「自主練あるある」。

バランス感覚も筋力も必要なアーサナは尚のことです。

今回はそんな「自主練あるある」を引き起こしやすいアーサナの代表格、『半月のポーズ(アルダ・チャンドラーサナ)』をゲーム感覚でバッチリ習得するための練習方法や、基本を習得した後のチャレンジポーズなどをご紹介していきます。

肝心なのは軸脚の安定感。まずは基本の練習

半月のポーズはご存知の通り、身体を横に開きバランスを取る大胆なポーズです。全身を大きく見せるように広げ、バランスに集中しキープします。

この時、必要になるのは軸脚の安定感。「床に置いた手にはなるべく頼らずに軸脚に体重をしっかりと乗せること」がこのアーサナを成功させる大切なポイントです。

軸脚が真横を向いてその延長線上に手が来るのが本当の正しいアライメントですが、これってかなり柔軟な股関節と、その姿勢を支える体幹のバランス感覚が無いと実現し得ないんですよね。

プラーラの半月のポーズ
プラーラの半月のポーズ

なのでいきなり軸脚真横、ではなく少し内に向けるアライメントで軽減しつつ、しっかり軸脚に体重が乗っているのを確認してからゆっくりと身体を横に開いていくのが妥当な練習方法なんじゃないでしょうか。

こういう練習は繰り返すごとにバランス感覚が掴めていくので、より正しいアライメントへと近づけていくことができますよね。

慣れてくるといろんなフローに織り込むことができます。

慣れているなら身体を横に向けたまま片脚体重へ

例えば、パールシュバコナーサナのように身体を横に開いたアーサナから、そのまま前脚に体重を乗せて半月のポーズへ移行することも慣れてくると難なくこなせるようになっていきます。

半月のポーズへの移行
半月のポーズへの移行

こういう流れで行う時はよりスムーズに軸脚を安定させなければならないので、集中力も一層高まりますよね! 絶妙なバランスをうまく探る必要があるので、どうしても不安定になりがちなのが難しいところです。

足の角度や手の位置を調整して小細工しないで、ちゃんとしたアライメントでバシッと安定させたい!

そのためには瞬時にバランスを完成させる底力を養いましょう★ こんな、ちょっと面白い練習方法はどうでしょうか?

ゲーム感覚で楽しむ。一気にバランスを完成させる練習

どんな練習方法かというと、軸脚を股関節から横に向けて、ゆらゆら左右に揺れながら自分自身のタイミングで一気に完成形へ持っていくというもの。

半月のポーズの練習ポーズ
半月のポーズの練習ポーズ

この練習方法の良いところは、何と言っても誤魔化しが効かないところです。
逆に、この方法でピタッと完成形に持っていくことが出来れば、通常のやり方なら楽勝でバランスを取れるということ! 
なかなか難しいのですが、たまにピタッとハマるときがあってそれが爽快。

そして、そのハマった感覚こそが半月のポーズに必要なバランス感覚であり、キープすることで集中力と体幹を鍛えることができるというわけです。

慣れるまでは軸脚方向を少し内に入れ込んでやりやすくしてもいいし、軸足が少し曲がった状態までで止めてみてもいいですね。
慣れてきたら徐々に正しいアライメントに近づけていきます。

コツとしては、息を吐くタイミングで軸脚に全ての体重を乗せることでしょうか。お腹に力が入るので安定しやすくなります★

安定感が増して来たら挑戦したいバリエーション

基本の半月のポーズをマスターしたら挑戦したいのがバリエーションポーズ。

特に半月のポーズのようなバランス系のアーサナは、私は必ず基本形をマスターしてからバリエーションを練習するようにしています。

そうしないと、アーサナの本来の趣旨がおざなりになってしまい、その場しのぎのごまかしで出来たつもりになってしまうからです、これが怖い!

さて、半月のポーズのバリエーションも結構色々ありますよね♪

半月のポーズバリエーション
半月のポーズバリエーション

ポピュラーなのは上げている脚の甲を掴んで引き上げ、キープしたり、胸の前で合掌してみたり…。いずれも、しっかり軸脚に体重を乗せてバランスをキープできればこそチャレンジできるバリエーションです。

自信がついて来たら半月のポーズ→英雄のポーズ3→捻った半月のポーズ、なんて流れでやってみると、軸脚の強さと集中力、体幹の強さがさらに鍛錬されますから、私は中~上級のクラスで取り入れています(^^)

半月のポーズのフロー
半月のポーズのフロー

このような、ちょっと難易度の高いバランス系はびしっと決まったり何故か凄くフラフラしたり、その日の調子の善し悪しにも気がつくことが出来るので、たまに行うと自分の観察にもなります♪

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いかがでしたか?

今回は「半月のポーズ」の練習についてレベル別に追ってみました。こういったちょっと難易度高めのアーサナこそ、基本をしっかり押さえることが何よりも上達に繋がります。

楽しみながら、一緒に練習を重ねていきましょう★