プラーラによる月の礼拝のTOP画像

月礼拝で月を仰ぎ、自然界の中の自分を感じる

みなさんこんにちは、よがくらげ雅子です。

ヨガをしていると自分の中の変化だけでなく、自分の外側の変化にも敏感になったように感じることがありませんか?

例えば自然はいつも季節の移り変わりや大地の息吹を感じさせてくれるものですが、ヨガで心や身体の状態を細やかに感じられるようになると、自然界の変化にも気づき易くなるように思います。

気温や湿度、草木や風、空模様も季節やその日によって全然違いますよね。

今日はその中でも時の流れを感じ易い『月』に焦点を当ててみましょう♪

満月の不思議 月と人間は密接に関係している

私達が住む地球には、月に1度、満月の夜が訪れます。

満月の夜ってほんまに神秘的ですよねぇ!

満月の夜はウミガメだけでなく人間だって出産数がぐんと増えるし、人間は右脳左脳への情報伝達経路が普段と逆転するので注意力が散漫になり、交通事故が増えたりもするらしいです。

そもそも私達の身体は70%が水分ですので、潮の満ち引きにも関わる月の満ち欠けが、私達の身体に影響しないはずはありません。

例えば…肝臓、膵臓、腎臓、胃腸、脂肪、筋肉、肌、脈、などなど、我々の内臓や身体を表す漢字はほとんど「月」を含みます。月が満ちたり欠けたりすると同時に、我々の心と身体もまた満ちる時期と欠ける時期を繰り返しているんです。

そういう意味でも、月が100%満ちる夜は、私達の心と身体に普段とは違う影響を及ぼすようです。

満月の夜は瞑想やヨガにも適している

満月の日は月の引力に加えて「満ちる」エネルギーが降り注ぐので、精神的に興奮し易い反面、いらない感情を手放し、新しいエネルギーを満たすのにも適しています。
これは私個人の感覚ですが、満月の夜は少し気持ちが高ぶり易いです(笑 ちょっとハイになりやすいというか…

例えば満月の日に久しぶりの友達なんかに会うと、おしゃべりが止まらなくなったり。目の前のことに没頭してしまうんですよね。

ただこの力、興奮状態に入るだけではなくて何かに集中するエネルギーに変換することだってできます。

だからこそ、満月の夜はその特別なエネルギーを全身で受け取って、自分の中で練り上げて集中力に変換することが出来る夜なんです。

こんな日にヨガをしない手はありません!

『月礼拝』で月のエネルギーを身体に満たす

『月礼拝』(チャンドラナマスカーラ)をご存知ですか?

太陽礼拝ほどポピュラーではありませんが、ちゃんとあります月礼拝。

太陽礼拝は清々しく空を仰ぐような動きであるのに対して、月礼拝はもっと厳かに、静やかに地を這うようなスローな流れで成り立っています。

プラーラによる月の礼拝の流れ
プラーラによる月の礼拝の流れ


左から右へ移っていくこのヴィンヤーサの一連の流れ、陰のエネルギーに満ちていてめっちゃ素敵だと思いませんか?

この月礼拝も太陽礼拝と同様、体の運動という観点でもかなり必要な動きがバランス良く網羅されているのではないでしょうか。

太陽礼拝をはじめとして呼吸と共に動くヴィンヤサヨガは交感神経を刺激し、陽のエネルギーにスイッチする要素が大きいですが、月礼拝は動的ヨガであるにも関わらず、しっかりと副交感神経を優位にし、心と身体を静かに整えてくれるとても優れたシークエンス。

興奮やイライラを引き起こす高ぶった神経を鎮め、疲労やストレスを軽減する効果が高く、心と身体のエネルギーバランスを整えてくれます。

月礼拝を効果的に行うために

月礼拝の効果を最大に得るために、意識すべきはやはり呼吸です。

呼吸をなるべく急がず行い、その呼吸に動きを合わせる。基本的なことですが、これをしっかり行うことで一連の動きとともに、ひとつひとつのポーズも必要なだけ深めていくことができます。

例えばしゃがんだ状態で股関節を開く花輪のポーズ(マーラーサナ)では股関節を、吸って緩める、吐いて開くを数回繰り返した後、開いた状態でキープしてみても良いでしょう。

月を見上げるポーズ(ローランジ)では吸う息で胸を引き上げ、吐く息で肩の力を抜いてそのままキープし、自分と月の位置関係を存分に感じ取ってみるのも良いと思います。

プラーラによる月の礼拝の一部のポーズ
プラーラによる月の礼拝の一部のポーズ

呼吸に乗せてダイナミックに身体を動かす太陽礼拝の気持ち良さもまた格別ですが、呼吸を丁寧に行いながら心を鎮める動きをゆったりしっかり入れていく月礼拝は、動きつつも心身を陰のエネルギーで潤してくれる言わば、動く陰ヨガなんです。

満月の夜の習慣に

そして、月礼拝で月のエネルギーを最大限に受け取るためには、ぜひ満月の夜に行うことをオススメします!

満月の夜に降り注ぐ月のパワーを自分の集中力に変えて、自分も自然界の一部である事を感じながら月礼拝を行ってみませんか?

良いこともあれば嫌なこともあるし、元気な日もあれば疲れている日もあることでしょう。

月の満ち欠けを丁寧に感じることはきっと自分自身の色んな変化にも寛容になり、自然体で居ることを後押ししてくれるはずです。雨が降っていても、夜空の向こうに満月がある限り行う月に一回の習慣。

もうすぐ満月です。月礼拝で心と身体に陰をチャージして、もう一歩進んだナチュラルライフを送ってみませんか?