ヨガが、心や体に及ぼす影響が、ただ美しいアーサナができるようになることや、リラックスできる、体が柔らかくなることにとどまらない、ということはもはや、周知の事実です。
実際、マタニティや整形外科の分野でも、そして、精神科領域においても、その科学的なエビデンスは症状の改善が科学的に確認されています。
厚生労働省『「統合医療」に係る 情報発信等推進事業』においても、様々な健康上への有益性が解かれています。
https://www.ejim.mhlw.go.jp/public/overseas/c02/13.html
そこで今回、我々ヨガジェネレーションが満を持して行うのが、メンタルケアに特化したヨガ指導者養成講座。2020年よりまる4年間。温めてきたこの講座。
精神科専門医:松島幸恵医師と行うメンタルケアヨガ指導者養成講座です。
精神疾患は日本の五大疾病に

精神疾患の患者さんは増え続け、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病などに並び、5大疾病として重点的な対策が国により行われています。しかし、メンタルヘルス不全を起こす人は年々、増加傾向にあるという悲しい現実。
私は、池袋でメンタルクリニックを開院していますが、大体毎日50名~60名、多い日は70名の患者さんを診ています。池袋には18件のメンタルクリニックがあるんですが、その全てが、そこそこ流行ってるんですよね(笑)すごいと思いません?!
以前松島先生は、講義の中でこんなお話をされていました。
こういった多くの患者さんを診ながら、「より早期に精神疾患の治療が開始できたら、もしくは、予防することはできないのか」幸恵先生がそれを考えているときに出会ったのが「ヨガ」の存在だったそう。
精神科領域から考えるヨガとは?

「ヨガとは?」という問いは、非常に奥深く、そして、皆さん一人ひとりの答えがあるもの、という考え方もできますが、松島先生曰く、
ヨガとは、身体的様式、呼吸への焦点づけ、意識的注意やマインドフルネスの組み合わせからなる体形だったプログラム
だと言います。ヨガは、私たちの思考や感情、そして五感に囚われてしまう状況から少し離れ、冷静さや安心、安定をもたらしてくれます。
客観的に物事を捉えることができるようになったり、頭の中を整理することができたり、感情的になってしまっている自分に気づいて、調整することができるようになる素晴らしいツールでもあります。
今回、行われる「メンタルケアヨガ指導者養成講座」は、様々な科学的エビデンスが蓄積されてきた今だからこそできるトレーニング。脳の構造や機能への影響、セロトニン増加やコルチゾールの減少など脳内物質の変化など、目に見えてわかる科学的に確認されていることは多くあります。
より良い判断や意思決定を行うため、そして、生徒さんへのより深い理解を促すためにも、科学的な根拠を学ぶのはとても大切です。ネットなどの情報に流されることなく、ヨガを適切に教えられるといいですよね。
疾患やストレスへの効果も

また、今回は各疾患におけるヨガの効果もわかっている範囲でお伝えいたします。もちろん、ヨガは、医療の代替にはなりません。あくまで、補完的役割である、ということは大前提。
しかし、精神疾患の中でも、効果が実証されているものもあります。
- うつ病
- 不安障害
- PTSD
- 更年期障害におけるメンタル不安定
これらの疾患に関してはヨガは有効であるとされています。もちろん、「個人差がある」というのも踏まえなければなりません。個人によって、どんなアプローチが必要なのか、それが相手にとって適切なのかは、コミュニケーションをとりつつ、調整する必要があります。
これってどうなの?ヨガの実践の中である質問を明確に

例えば、
- 鬱病って本当に改善するの?
- どのくらいの頻度で実践すればいいの?
- 薬物治療中の生徒さんへの配慮は?
皆が気になるところだと思います。こういった疑問にも真摯にお答えしてくれるのが松島先生。研究結果が明らかなものに関しては、それを伝えてくれますし、薬物治療中の生徒さんへは、「逆転や激しい呼吸法を避けること」など具体的なアドバイスも教えてくれます。
これまでもヨガが良いものであるということは、皆さん体験として実感されてきたはずです。でも、それに科学的な根拠がつけば、まさに鬼に金棒。
古代から脈々と受け継がれてきたヨガという叡智。それに現代科学を融合させ、皆さんの生徒さんに、周りに届くといいなと思います。いよいよ7月から開講です。
皆さんにお会いできることを楽しみにしていますね。
メンタルケアヨガ指導者養成講座
オンライン|7月6日(日)20日(日)8月3日(日)17日(日)
