ティアン先生と愛犬の2ショット

慢性的な痛みを乗り越える私のヒーリング・ジャーニー ~ヨガが私に自由をもたらした方法~

現在、ヨガジェネレーションで10年以上に渡って、「リストラティブヨガ」と「ペインケアヨガ」を提供してくださっているティアン・アラン先生。
今回は、まだあまり馴染みのない「ペインケアヨガ」について、「どんな経緯とどんな想いでこのヨガができたのか」について先生自身に記事を書いていただきました。 ティアン先生といえば、国体に出るほどのアスリートだった過去から、今では癒しのヨガを提供されているヨガの先生です。 その背景には、ヘルニアの発症や大きな事故の経緯があります。そこで抱えた「慢性的な痛み」。ここにアプローチ出来るのがペインケアヨガです。 翻訳ではありますが、先生自身の言葉を受け取っていただければ嬉しいです。

※この写真は、事故から約3年後に撮影されたもので、先生自身も愛犬も怪我から回復し、慢性的な痛みと共に充実した人生を送る方法を学び始めた頃だそうです。カナダのブリティッシュコロンビア州にあるサイプレス山でのハイキング中の一枚。


私の慢性痛との旅

ティアン先生の笑顔

慢性的な痛みは単なる不快感ではなく、人生全体に深く関わるものです。私は交通事故に遭ったことをきっかけに、慢性痛との旅を始めました。その事故で骨折し、さらにPTSDという目に見えない深い傷を負いました。身体の痛みは容赦なく続き、精神的な負担も重くのしかかりました。昼夜問わず続く不快感、疲労、抑うつ、不安に苦しんでいました。

若い頃、私はナショナルレベルの競泳選手であり、大人になってからはトライアスリート、ランナーとして活動していました。私は常に自分の限界を押し広げ、肉体的・精神的なピークパフォーマンスを目指していました。痛みや体のサインを無視し、それらは努力の一部だと考えていたのです。この考え方は競技には役立ちましたが、回復には全く逆効果でした。

事故後、私は初めて「痛みを聴くこと」の重要性を学びました。痛みが何を伝えているのかを理解し、それに対して思いやりをもって対応する必要があったのです。当時は気づいていませんでしたが、私はこれまで一度も本当の意味で自分の体に耳を傾けたことがありませんでした。事故とその後の慢性的な痛みが、私に「体はコントロールするものではなく、ケアすべき存在である」と教えてくれたのです。

回復の初期段階で、私はあらゆる治療法を試しました。理学療法、薬物療法、鍼治療、マッサージ、頭蓋仙骨療法などです。どれも一時的な効果はありましたが、持続的な改善には至りませんでした。多くの施術者を訪ね続けることに疲れ果て、私は「自分自身でできる、かつ無理のない方法」を求めるようになりました。慢性痛と共に生きることは、それだけで十分に疲れるものです。

そこで私はヨガに目を向けました。リストラティブヨガ、慢性痛のためのヨガ、瞑想、呼吸法を取り入れることで、私は自分の痛みを深く理解し、再び充実した人生を送る方法を見つけることができました。

ヨガは、私と痛みとの関係を変えてくれました。以前は苛立ちや焦りとともに痛みを受け止めていましたが、今では優しさと思いやりをもって自分の体と向き合えるようになりました。ヨガのサポートを受けながら、私は慢性痛と共にありながらも、豊かで充実した人生を送る方法を見つけました。痛みはもはや私を制限するものではなく、深く力強い学びをもたらす存在となったのです。この経験をもとに、私は慢性痛と向き合う人のための「PainCare Yoga」を開発しました。

ペインケアヨガ(PainCare Yoga)を開発した理由

PainCare Yogaは、私自身の経験と、「他の人々にも痛みから解放され、力を取り戻してほしい」という想いから生まれました。多くの伝統的なヨガのアプローチは、慢性痛を抱える人にとって負担が大きすぎたり、逆効果になることもあります。私は、心と体のつながりを大切にしながら、自分の体を優しくケアする方法を学べる、安全でセラピー効果の高いヨガを提供したいと考えました。

PainCare Yogaは、現代の痛み科学、マインドフルネス、ソマティックムーブメント(身体的自己認識を高める動き)を組み合わせ、痛みを単に「管理する」のではなく、「新しい関係性を築く」ことを目的としています。研究によれば、痛みは単なる身体的な感覚ではなく、感情、思考、環境によっても大きく影響を受けます。呼吸、動き、気づきを通じてこれらすべての要素に働きかけることで、癒しと安らぎのためのスペースを生み出します。

ペインケアヨガ(PainCare Yoga)のクラスで体験できること

ひび割れたアスファルトからお花が咲いている

PainCare Yogaは、すべての人に適した、優しくサポートのあるヨガです。初心者でも経験者でも、自分のペースで安心して取り組めます。

神経系を整える呼吸法 慢性痛は体を常に緊張状態に保ちがちです。ガイド付きの呼吸法を実践することで、ストレスモードからリラックスモードへとシフトし、痛みの信号を和らげます。

優しく意識的な動き 慢性痛を抱えると、動くこと自体が怖くなりがちです。このヨガでは、安全でサポートされた動きを通じて、自信を取り戻し、緊張を緩和し、快適さを育みます。

ソマティック・アウェアネス&ボディマッピング 身体の感覚を高めることで、脳が痛みをどのように解釈するかを変え、新しい「楽な状態」を築いていきます。

マインドフルネス&瞑想 痛みに抵抗するのではなく、観察することでその強度を和らげます。ガイド付きの瞑想やボディスキャンを通じて、神経系を落ち着かせ、心の平穏を育みます。

教育&エンパワメント 痛みのメカニズムを理解することが、セルフケアの第一歩です。PainCare Yogaでは、実践的な痛み科学の知識を学び、自らの回復をサポートする力を養います。

リストラティブ・レスト 深い癒しをもたらすポーズを行い、神経系を落ち着かせ、回復を促します。

PainCare Yogaはこんな方におすすめ

  • 繊維筋痛症
  • 関節炎
  • 慢性的な腰痛や首の痛み
  • 片頭痛
  • 自己免疫疾患
  • 手術後の痛み
  • 神経系の不調

一緒にこの旅を始めませんか?

慢性痛と向き合うのは大変なことですが、希望の光はあります。PainCare Yogaを通じて、再び活力に満ちた人生を取り戻しましょう。このヨガは、「治す」のではなく、「優しく向き合う」ことを大切にしています。

あなたの体は変化する力を持っています。優しい呼吸から、この旅を始めてみませんか?

無限の祝福を込めて。

ティアン・アラン


そんなティアン・アラン先生から学ぶ「ペインケアヨガ」の「90分の体験クラス」と「導者養成講座」は、今月の2月に開催です。

痛みのセルフケアに ペインケアヨガ90分の体験クラス|2月8日(土)10:00-11:30

ペインケアヨガ体験クラス
痛みのセルフケアにペインケアヨガ90分の体験クラス

ペインケアヨガ指導者養成講座(4日間) | 2月22日/23日・3月1日/2日(土日コース)

ペインケアヨガ指導者養成講座
ペインケアヨガ指導者養成講座

現代は、5人に1人が慢性的な痛みを抱えていると言われます。

「忙しい…。」そんな言葉に自分をないがしろにしがちな現代人。ホッとできる全身の広がりと居場所に出逢えるきっかけになるはずです。ぜひ、学んでみませんか?

ヨガジェネレーション講座情報

ティアン先生のリストラティブヨガ指導者養成講座はこちらから!