元看護師が伝える!ヨガで怪我をしないために意識したいこと

元看護師が伝える!ヨガで怪我をしないために意識したいこと

ヨガをして身体を痛めた経験はありますか。

ヨガのレッスンは自分のペースでポーズを取っていくので、怪我のイメージが少ない方もいるかもしれません。

しかし、身体の使い方によって、実際に怪我をしたり、痛めてしまったりすることもあります。

心身ともに健康な身体をヨガで作っていくためにも、怪我をしやすい場所や、パターンを知って、未然に防いで行くことが大切です。

ヨガで起こりやすい怪我

ヨガで無理をして首を痛めた女性
ヨガで無理をして首を痛めた女性

ヨガで痛めやすい身体の部位としては、首、肩、肘、手首、腰、太もも、膝などがあります。

まずは、ヨガで起こりやすい怪我のパターンを3つご紹介します。

圧迫

1つ目は圧迫によるもので、膝や肘などの関節や、腰に必要以上に強い圧がかかることで痛みになります。

バランスを崩した際に手をついて手首を痛めてしまったりする場合も、ここに含まれます。

伸ばしすぎ

2つ目は、伸ばしすぎによるもの。

ハムストリングや肩周りなど、筋肉や靭帯の伸ばし過ぎによって、痛みが発生します。

蓄積

3つ目は蓄積によるもの。

1回ではすぐに痛みにならなくても、無理な使い方を何度も何度も繰り返すことで、痛みになってしまうことがあります。

ヨガによる怪我の防ぎ方

ヨガで怪我をしないためにグッズを使う
ヨガで怪我をしないためにグッズを使う

では、どのようにして怪我を防いでいったらいいでしょうか。

呼吸に意識を向ける

「心地いい」範囲を超えた強い力がかかる多くの場合、呼吸が止まっています。

「痛気持ちいい」程度を目安に、呼吸ができる範囲で、ポーズをキープしていきましょう。

比べない

グループレッスンや、Youtube を見ながらヨガをしていると、周りの方や、インストラクターと自分を比べてしまうこともあるかも知れません。

「もっと深く」「もっと綺麗に」という思考は、自分の心地いい範囲を超えて、頑張ってしまい、怪我につながる可能性があります。

大切なのは、自身の感覚です。

そこに意識を向けながら、ヨガをおこなっていきましょう。

補助グッズを使う

ブロックやブランケット、クッションなど、ポーズの効果を得るために使用できる補助具は積極的に活用しましょう。

正直、私自身、以前は補助具を使わずにポーズをキープできることが格好いいと思っていました。

しかし、大切なのは、ポーズの見た目ではなく、心地よさです。

ポーズを心地よくキープできることが、筋力や柔軟性の向上につながり、結果的に補助具がなくてもポーズが取れることに繋がります。

身体の調子も毎日同じとは限りません。

昨日必要なかった補助具が今日はあった方が心地いいと感じられるかもしれません。

その日の状態に合わせて、使い分けていきましょう。

身体の正しい使い方を理解する

蓄積による痛みは、体に負担のかかる使い方を何度もしてしまっているために起こります。

正しい身体の使い方と、自分の癖との「差」を理解して、特定の場所に負担をかけない身体の使い方を理解していくことが大切です。

怪我のパターンを知って安全に健康的な身体をつくろう

ヨガの効果は1回で得られるものではありません。

日々の積み重ね、何度も繰り返すことで、心身ともに健康な身体を作っていくことが期待できます。

良かれと思って続けているヨガで、怪我をしてしまわないためにも、怪我のパターンを知って、不必要に身体を痛めないようにしていきたいですね。