外反母趾は骨の疾患ではない

【名医に聞く】ヨガ・ピラティスで改善!外反母趾は骨の疾患ではない!

前回の記事では、外反母趾とはどういう疾患なのか、その症状や原因についてご紹介をしてきましたが、今回は、改めて3名の先生方から、その外反母趾がどんな方法で改善できるのかについて、お話をお伺いしました。

前回の記事はこちらから

【ヨガ×外反母趾】外反母趾ってどんな疾患?3人の専門家にインタビュー!

お話をお伺いするのは、引き続き、足の名医である早稲田大学スポーツ科学学術院教授:熊井司先生、そして、理学療法士である佐竹勇人先生、ヨガ・ピラティス講師の本橋恵美先生の3名。どうぞお楽しみください!

外反母趾は親指の変形だけじゃない!?

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まずは、大前提知っておいてほしいのが、外反母趾の症状は、単に足の親指の付け根が変形する、というだけではない、ということ。

弊社MIKIZOの

MIKIZOこと酒造博明のプロフィール写真
MIKIZOこと酒造博明のプロフィール写真
ヨガと外反母趾って何か関係があるんですか?

という質問に、

スポーツ医学で足部を担当している熊井司医師
スポーツ医学で足部を担当している熊井司医師 MAB熊井司先生-(2)
大いに関係ありますよ!

と熊井先生。一見、「なぜ外反母趾…?」という方もいらっしゃいますよね。そこで熊井先生からこんな説明が。

スポーツ医学で足部を担当している熊井司医師
スポーツ医学で足部を担当している熊井司医師 MAB熊井司先生-(2)
外反母趾っていうのは、足の母趾がくの字に曲がるというお話をしましたが、実はそれだけではありません。足の親指がくの字に曲がってしまって、更に親指が使えなくなっている「機能不全」の状態なんです。

足の親指は非常に大切な役割を担っており、私たちは歩くときにも親指で蹴り出すという動作が必要です。しかし、外反母趾になると痛みでそれができなくなってしまいます。つまり、足の指が上手く使えていない状態になり、歩くスピードまで遅くなってしまったり、歩いてもすぐ足が疲れるなど、日常生活に弊害が生じてきます。

親指だけじゃない!?外反母趾改善には、全身のコンディショニングが大切!

股関節の動きも外反母趾に大きな影響があるそう
股関節の動きも外反母趾に大きな影響があるそうです。

前回の動画でもお話を頂きましたが、外反母趾は、靴の選び方などで、必要以上に親指に負担がかかってしまうことで、変形が起こる疾患です。

スポーツ医学で足部を担当している熊井司医師
スポーツ医学で足部を担当している熊井司医師 MAB熊井司先生-(2)
親指の負担を減らすには、まず親指以外の足の指の関節だったり、足の筋肉だったりが影響を与えます。また、足首や股関節などのコンディショニングも非常に重要です。その辺で、ヨガやピラティスなど全身に対するコンディショング効果というのが大切であることがわかっています。

そう教えて下さった熊井先生。足の親指への負担が大きくならないように、全身を整える必要がある、ということが1つ大きなポイント。

外反母趾と聞くと、足の親指で起こっていること、と思いがちですが、私たちの体は部分だけではなく、全身が繋がっているため、全てのバランスをとる必要があることがわかりますね。

外反母趾は骨の病気ではない!注目すべきは筋肉・靭帯

さらに、熊井先生はこう続けてくれました。

スポーツ医学で足部を担当している熊井司医師
スポーツ医学で足部を担当している熊井司医師 MAB熊井司先生-(2)
外反母趾というのは骨が変形する病気、ではないんですよ。変形してしまうのは、関節です。関節を動かしているのは筋肉ですよね。本来外反母趾というのは、足の専門医からしてみれば、骨の病気というより、筋肉や靭帯といった軟部組織の疾患であるという理解です。

そう、アプローチするのは、骨ではなく、筋肉や靭帯などの軟部組織。その部分のコンディションを整える必要があるということです。

ちなみに足の親指を大きく動かしている筋肉、つまりコントロールをしている筋肉があります。動画では、詳しい筋肉名をお話していませんが、これが母趾内転筋、母趾外転筋。

この筋肉のバランスが取れていれば、母趾をまっすぐに保つことができます。つまりこの筋肉に対する体操が有効となるわけです。

外反母趾に医療現場やヨガでできること

ヨガはシンプルなポーズで、離れた場所から外反母趾にアプローチ
ヨガはシンプルなポーズで、離れた場所から外反母趾にアプローチ

ちなみにリハビリの現場ではどんなことをされているのか、理学療法士の佐竹先生にお聞きすると

佐竹勇人先生
佐竹勇人先生
軟部組織である、靭帯の部分だったり、関節周りを柔らかくするために可動域を広げています。ここが硬くなってしまっている人が多いので、自分の指やセラピストの方で広げさせて頂きます。そこから、手綱である筋肉をしっかりと機能回復していくことがメインとなってきます。

だそうです。また、ヨガやピラティスでは、

(株)E.M.I.代表本橋恵美先生
(株)E.M.I.代表本橋恵美先生
ヨガの場合は、その患部から離れた場所からアプローチしていきます。先ほど熊井先生がお話されたように、足首や股関節を柔らかくすることによって、歩く時の体重や着地の衝撃をうまく分散できるようになるんですね。例えば、ダウンドッグで股関節をちゃんと屈曲させたり、踵を床に接地させることで、足関節の可動性を出したり、ということも十分外反母趾の改善には役立つと思います。

と本橋先生。このようにお話を聞いていると、患部からのアプローチ、そしてもっと離れた場所からのアプローチ、両方していくことで更に改善が促されるということがわかりますよね。

11月23日(水祝)開催!外反母趾特別ワークショップ

外反母趾を自力で克服!ヨガ・ピラティスワークショップ
外反母趾を自力で克服!ヨガ・ピラティスワークショップ

そこで、もっとわかりやすく、そして効果的な実践を皆さんにお伝えするべく、今回インタビューにお答えいただいた3名をお招きしてワークショップを開催することになりました。それが、外反母趾を自力で克服!ヨガ・ピラティス運動療法ワークショップ。

しかも、今回発売となった、この本を皆さんにプレゼントさせていただきます。


巻頭には、この本に載っている運動を3ヵ月続けることで、痛みがひき、外反母趾が改善したという症例が!たった3ヵ月頑張れば、あなたの外反母趾だって、良くなるかもしれませんよ!しかも、この3人の先生方が一度に揃う機会は中々ありません。医療現場を知るという意味でも、効果的なヨガや指導をしていくためにもぜひご参加してみてくださいね。

また、熊井先生も登壇する、スポーツ医学アカデミーがいよいよ10月30日(土)よりスタートします。皆さま、こちらも注目!外反母趾の疾患だけでなく、五十肩や脊柱管狭窄症などその他気になる疾患がたくさんピックアップされています。こちらもチェックしてみてくださいね!

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