椅子の背もたれにもたれてオフィスの窓から外を眺める女性の後ろ姿

【五月病から抜け出す方法】今すぐできるセルフケアで不調を乗り越えよう

ゴールデンウィーク明けの心身の不調は、「五月病」とも呼ばれ、現代人の悩みの種となっています。

五月病の人が「仕事に支障をきたしたくない」「周囲に迷惑をかけたくない」と思って無理をすると、さらなるストレスや悪影響を招いてしまうことも。

今回は、「五月病かも?」と思ったらチェックしておきたい知識と、簡単にできるセルフケアの方法をまとめました。自分や身近な人のために、ぜひ参考にしてみてください。

「五月病かな」と思ったら知っておくべきこと

「五月病」は、医学的な正式名称ではなく、現代メディアが作り出して一般に広まった言葉です。

五月病は1970年代前後の学生運動にルーツがあり、強い権力や環境変化といったやるせない状況からくる「無気力感」を象徴しています。

五月病の症状は人によって異なる

五月病と一口に言っても、その症状はさまざまです。「とにかく落ち込む」という人もいれば、「日中はいつもより活発で、寝る前に焦燥感にかられる」という人もいます。

そのため、「五月病だ」という大まかな認識で納得せずに、まずは自分(や周りの人)の症状をくわしく理解することが大切です。どんな症状・悩みを持っているかがわかれば、原因と対策を探ることもできます。

改善を焦らない・無理をしないことが大切

すぐに不調を解明できなかったり、症状が良くならなかったりしても、結果を急ぐ必要はありません。

五月病は、完璧主義者や真面目な人がかかりやすいといわれています。
(完璧主義や真面目さは、決して悪いことではありません。むしろその人ならではの強みとして、誇りに思ってください。)

五月病は永遠に続くものではありませんが、真面目な人ほどすぐに解消しようと頑張ってしまうことがあります。

周囲の協力も借りながら、「自分を見つめるいい機会になった」と捉えてゆっくりケアしていきましょう

五月病から抜け出す方法

 
五月病のタイプ別に、簡単にできるセルフケア方法を紹介します。
(※本章のリンク先は、ヨガジェネレーションの公式YouTubeチャンネルにつながっています。動画で実践したい方はぜひご参照ください。)

起きられない・寝つきが悪いとき

就寝前にベッドに腰掛けてストレッチをする女性の後ろ姿
睡眠の質やリズムが乱れているときは、以下の方法を試してみてください。

  • (朝)寝起きに白湯を飲む
  • (夜)ベッドにスマホを持ち込まない
  • (夜)寝る前にストレッチと深呼吸をする

白湯を飲むことを朝の習慣にしてみましょう。白湯は内臓を温めて、目覚めのスイッチを入れることに役立ちます。

寝る前には、深い呼吸とゆったりとした動きのヨガをするのがぴったりです。自律神経をゆるやかに切り替えて、安眠へ導くことができます。

焦りや恐怖心があるとき

膝の上に手帳を広げて日記を書く女性の手元
わけもなくドキドキと焦り、何かに追われているような恐怖心にかられるときは、以下の方法を試してみてください。

  • 自分の思いをメモや日記に書き出す
  • ゆっくり落ち着いた時間・環境を作る
  • ヨガの片鼻呼吸をする

感情や思考を整理するために、SNSやブログではなく、誰にも見せなくていい日記に思いをつづってみてください。頭の中だけで考えているモヤモヤとした気持ちを手放すことができます。

また、じっくりとポーズをホールドする陰ヨガなどをおこなうことで、動き回る心が落ちつきます。忙しくてヨガをする時間がとれない人は、短時間でできる片鼻呼吸を取り入れるのがおすすめです。

やる気が起きない・不安なとき

カーテンを開けて朝日を浴びる女性の後ろ姿
なんとなくだるい、やる気が起きないときは、以下の方法を試してみてください。

  • 太陽の光を浴びる
  • 簡単に達成できることをする
  • 日中に運動をしてみる

元気が出ないときは、いきなり大きなことをしようと思わないことがポイントです。少しのアクションから始めて、達成感や自己効力感を高めていきましょう。例えば、カーテンを開ける、掃除機をかける、本を整理するなどからスタートしてみてはいかがでしょうか。

日中は思いきって、アクティブなヨガをするのも効果的です。お腹にしっかりと力を入れてエネルギーを高めるクンダリーニヨガアシュタンガヨガは、終わった後にすっきり爽快な気分にしてくれます。

心身をしなやかに整えて不調から抜け出そう

夕日を背景に元気よくジャンプする人々のシルエット
五月病は、「頑張りすぎだよ」「もっと自分を大切にしてね」という身体や心からのサインでもあります。まずは不調のもとをじっくり観察し、無理のないセルフケアを始めましょう

また、世の中には自分だけではどうにもならないこともあるため、信頼できる周りの人に助けを求めることも大切です。周りを見渡せば、家族・友人・職場の人・専門家など、頼れる人がたくさんいます。自分だけで悩みを抱えずに、周囲の人に相談したり、気分転換のコミュニケーションをとったりしてみてください。