脊柱管狭窄症どんどんよくなる1ポーズ大全のよみどころとポイント

【整形外科医:金岡恒治先生に聞く!】脊柱管狭窄症どんどんよくなる劇的1ポーズ大全!読みどころとポイントをご紹介!

ここまで2本に渡って、「脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)」について記事を書いてきました。

1本目:脊柱管狭窄症ってどんな疾患?

【ヨガイントラが知っておきたい!】脊柱管狭窄症ってどんな疾患?

2本目:脊柱管狭窄症にヨガやピラティスは有効!ポイントはモーターコントロール

脊柱管狭窄症にヨガやピラティスは有効!ポイントはモーターコントロール

今回は、上記2本の記事にも出てきた、「脊柱管狭窄症どんどん良くなる劇的1ポーズ大全」この本の読みどころとポイントについてご紹介させていただきます。

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以前、この本で運動指導を行っている株式会社E.M.I.代表の本橋恵美先生にインタビューした記事も書かせていただきました。

【好評発売中】ヨガイントラ必見!脊柱管狭窄症の専門書

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この本の著者であるのが、整形外科医:早稲田大学教授の金岡恒治先生。今回は、著者である金岡先生に、この本の読みどころについてお話を伺いました!

読みどころ1:脊柱管狭窄症が起こるメカニズム。わかりやすいけど専門的に説明!

マンガの部分は本当にわかりやすい!
マンガの部分は本当にわかりやすい!
スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
まず脊柱管狭窄症がどういうふうにして起きるのかをかなり専門的に書いています。整形外科の先生の教科書にもなるんじゃないかっていうくらい。

その専門的なことをマンガや図解でとてもわかりやすく書いてくれています。また、最新の研究結果も。例えば、喫煙などの生活習慣は脊柱管狭窄症を悪化させる原因にもなるのだとか!一見関係が無さそうですが、こういった知られざる情報が掲載されているのも読みどころです。

読みどころ2:モーターコントロールエクササイズが30ポーズ以上掲載!

わかりやすい写真付きのフルカラーです!

スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
あとは、モーターコントロールを使って、脊柱管狭窄症になってしまった人、あるいはならないようにする人たちにやってほしい体の筋肉の使い方、をヨガやピラティスを応用しながら本橋先生に紹介してもらっているんです。

モーターコントロールとは?

運動するために必要なさまざまな機構を調整する能力。つまり、体の位置を自分の意思で保ち、動かすことができる能力のこと。今回この本では、これが出来るようになるエクササイズを紹介している。

株式会社E.M.Iの代表取締役:本橋恵美さん
株式会社E.M.Iの代表:本橋恵美先生
この本では、ヨガとピラティスのポーズを中心に紹介しています。なのでヨガもたくさん出ていますよ~!

と本橋先生もおっしゃってくれました。

確かに、本を開いて見ると、「あら?見たことある!」というポーズがチラホラ。指導するときのポイントや、呼吸の誘導までしっかりと入っているので、ヨガ指導をされている方には本当にお薦めです。また生活シーンに合わせたポーズのアドバイスも出来てしまう!

素晴らしい本なのです。

重度の割合は1割!?9割は運動療法で改善できる!

脊柱管狭窄症は運動療法で改善する
ほとんどの方が運動療法で改善が見込める

ここで、弊社のMIKIZOからこんな質問が。

MIKIZOこと酒造博明のプロフィール写真
MIKIZOこと酒造博明のプロフィール写真
脊柱管狭窄症の中でも症状のレベルってあると思うんですが、運動療法が適用できるのは、どのくらいの人たちなんでしょうか?

その問いに、金岡先生はこう答えてくださいました。

スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
神経の圧迫によって出てくる症状は、ピンキリです。ひどいものは、排尿、排便障害が出てくることもあります。そんなときは、すぐに手術をした方がいいんですね。あとは、足の神経が麻痺してしまって、足に力が入らない場合や痛くて数歩歩くだけで精一杯、という方は手術を考えた方がいいかもしれませんね。

しかし、手術以外で、投薬となると、「これを飲んだら痛みが無くなって、普通に生活できますよ」というような薬は中々無いそうです。

スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
手術以外で、ってなると運動をした方がいいと思いますね。

と金岡先生はおっしゃられていました。

しかし、このような手術が必要になる患者さんというのは、金岡先生が、診られてきた経験からすると、約1割にも満たないほどなのだと云います。

スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
ほとんどの人が運動をやることである程度の改善が見込める人だと思います。

脊柱管狭窄症、改善のメカニズムは?

脊柱管狭窄症のメカニズム
脊柱管狭窄症のメカニズム。ポイントは体幹の安定性と骨盤の傾き。
スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
スポーツ医学アカデミーの脊椎外科医金岡恒治先生
脊柱管狭窄症が改善されるメカニズムは2つあります。1つは骨盤の傾きによって脊柱管が少し広がります。運動療法によって、骨盤の傾きを変えられるっていうのがありますね。もう1つは、体幹の安定性というのがあります。脊柱管がグラグラすると脊柱管を刺激して、痛いんですね。体幹の筋肉を鍛えて、グラグラしている状態が減れば、症状が出にくくなると思うんですよね。
  • 骨盤の傾きを変える
  • 体幹を安定させる

この2つが脊柱管狭窄症のエクササイズのポイントということですね。歩くにも立つにもまずは、体を安定させる、体幹が大切です。

この本には、その体幹を安定させるためのポーズがたくさん掲載されているので、ぜひ手に取って頂きたいと思います。

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ヨガやピラティスは運動療法となる時代へ

ヨガは何千年もの昔にインドで生まれ、脈々と受け継がれてきた神聖な教えです。その教えが今、医学界でも注目されているということに感動しています。

伝統に敬意を払いつつも、現代の科学と融合させ、そしてたくさんの人々を痛みや苦しみから救うツールとして更に進化しているのです。

それでも未だ、正しく運動指導できる人はそんなにたくさんはいらっしゃいません。だからこそ、今、皆さんに、勉強をしてもらいたいと思い、スポーツ医学アカデミーという企画を2020年より開催をしています。

今回YouTube撮影にご協力いただいた、本橋恵美先生が中心となり、金岡先生始め、7名の整形外科医の先生方が、体の部位別によく起こる障害、疾患についてお話をしてくださいます。

7名の先生方が贈る素晴らしい企画、ぜひ皆さんも受講し、そして周りの方へ役立てていってほしいと思います!

ヨガジェネレーション講座情報

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