おくるみに包まれた赤ちゃんと母親

ヨガインストラクターが妊娠・出産をしたらこうなった!【出産編】

こんにちは!去年まで「ヨガの効用を科学する」を連載していたEriです!

今回は出産に関してレポートさせて頂きます!ヨギーニは本当に安産になるのか…リアルな体験談をぜひお読み頂けると嬉しいです!

いよいよ臨月。でも子宮口が開かない!

37週に入り、いよいよ正期産に突入!もういつ生まれても構わない状態になりました。しかし38週になっても、子宮口が1cmしか開いていないとのことで、1泊入院して子宮口にバルーンを入れる処置を受けることに。

迎えた入院日。バルーンを挿入し、1時間に1回、子宮口を柔らかくする薬を飲んで、「夕方までに3cm開くのが目標」とのことでした。定期的なお腹の張りと生理痛くらいの痛みがありましたが、そんなに気になるほどではなく、本を読んだり、瞑想をしたりして1日が経過。

しかし、夕方になっても、子宮口はまだ2cmとのこと。入院中の目標は達成できませんでしたが、翌日予定通り退院とのことだったので、「明日まで、お料理をしなくてもご飯が食べられる入院生活を満喫しよう〜」なんて思っていました。

ところが一転、破水!

大きなお腹を抱える妊婦
美味しい夕食を頂き、暇を持て余していた頃、お腹が張ったタイミングで「ブチっ」という音がして、ジョワジョワジョワ〜と生暖かいものが漏れ出る感覚・・・!

そう、破水したのです。退院もなくなり、翌日も子宮口を柔らかくする薬を飲んで陣痛を待つことになりました。

「1泊だけ入院して、帰ったら最後の出産準備で家を整えて…」なんて悠長に構えていた私は、急にこのまま出産することになって驚きました。

いよいよお産に?

その日の夜中、時々起きてしまう痛みがあったものの、朝にはすっかり落ち着き、前日と同じ薬を飲むことに。この時の子宮口は3cm。

9時から薬を飲み始め、前日と同じような定期的な張りと痛みが出てきましたが、まだまだ余裕がありました。13時ごろには、痛みがある時には「ふぅ〜〜〜」と声が出てしまうくらいに。

しかし、毎日のヨガで呼吸はバッチリだったお陰で、痛みと上手く付き合えたからか、この時でも私はまだ余裕。しかも、陣痛だとも思っていませんでした。

昼食後に様子を見にきた先生にも、「痛いです〜笑」と笑って言ったものだから、「しゃべれる余裕があるなら、まだまだだね〜」ということで先生もすぐ去って行きました。

いよいよ分娩室へ

分娩室の中の分娩台
14時ごろ、痛い時には、集中して呼吸をしないといけないくらいになってきました。ところが、まだ陣痛だとは思っていない私。(笑)

中々大きい声でいきみ逃しをしていたようで、その声を聞いてやってきた看護師さんの「お部屋を移動しましょう」という言葉で、ようやく私も「あ、これは陣痛なんだ」と気づくことに(笑)

そして、陣痛室(今までは入院していた病室にいた)へ連れていかれるものだと思って、看護師さんについて行くと、そこにはドラマなどで見ていた分娩台が・・・!

「え、もう分娩台?早くない?」と思ったものの、言われるがまま分娩台へ。

初産にしてはスピード出産?

母親に抱かれた生まれたばかりの赤ちゃん
分娩台に乗るも、コロナ禍で立ち合いも禁止、助産師さんも忙しかったのか、誰もいない状況になり、1人で痛みに耐える時間が続きました。体感的には最もキツかった時間です。

またまた産院に響き渡る大きな声を出していたのか、しばらくすると助産師さんが来てくれ、陣痛中に仙骨を押してくれることに。これで一気に楽になりました。本当に助産師さんの手はゴッドハンドです。

そして、15時半には子宮口9cm、16時半には子宮口全開大、と順調に進行。しかし、赤ちゃんがまだ降りていないということで、子宮口全開のまま30分ほど待つという事態に。

この段階で、夫とオンラインでの立ち会いを開始。陣痛が収まっている時には夫と談笑してリラックス、陣痛中は「ふぅ〜〜〜」という字面より遥かに野生的な声で(笑)、吐くことに集中!

17時過ぎ、いよいよ「いきんでいいよ!」ということになり、お産に!「あと3回くらいで生まれるかな〜」というところから、「ウディヤナバンダ」と「ムーラバンダ」を意識していきんだところ、1回のいきみで息子誕生!

元気な産声をあげてくれました。

安産だったのはヨガのおかげ?

陣痛だと気がついてから生まれるまでは、ものの3時間半くらいでした。私の実感としては「スピード出産で安産だったー!」という感じ。

しかし、改めてレポートを書くためお産を振り返ってみると、前日から断続的にお腹が痛かったことに気がつきました。(今更・・・!)私のお産も捉え方によっては「1晩以上痛みに耐えて大変だった!」と思う人もいらっしゃるかもしれません。

痛みは心の持ちようで変わると言いますが、私の場合、陣痛を陣痛と思わず、「あ〜生理痛と同じ感じ、懐かしい〜」という感じで、陣痛に不安や恐れを抱かなかったことが良かったのではないかと思います。

もちろん、ヨガをやっていたことも本当に良かったです。ヨガをやっていて役に立ったと思う点は以下の通り。

  • 呼吸法で痛みと上手く付き合えたこと。
  • 陣痛の波が消えると同時に高速ヨガニドラをし、すぐに身体の力を抜けたこと。
  • 自分の本能を信じることができ、陣痛の波に上手く乗れたこと。
  • バンダを意識することで、いきむ時に上手く力を込められたこと

ヨガは緊張と弛緩を行いますが、出産はまさに緊張と弛緩の繰り返し!いきむことも、陣痛の合間にリラックスすることも、ヨガをやっていたから初産の割に上手くできたのだと思います。

次回は、産後編!「出産の100倍痛くて辛い!!」と思ったある出来事が私を襲います・・・!お楽しみに。