芝生の上でヨガマットを抱える女性の姿の一部

明日から取り組める SDGs!”サステナブル”なヨガウェアを選ぼう!

『サステナブル』『SDGs』このような言葉を最近、SNSやテレビ、雑誌などのメディアでよく見かけるようになりましたが、みなさんはその意味をご存じですか?

未来を心地よく暮らしていくために今からヨギーとしてできることがあります。まずはサステナブルな考え方を知ることから始めてみましょう!

サステナブルとは

森林の背景の前でサステナブルを象徴するオブジェを持つ人の手
サステナブル(Sustainable)という言葉は、Sustain(持続する)と able(〜できる)から出来ている造語で、「持続可能な」、「未来も続けていくことができる」という意味があります。

これは、自分たちのニーズは自分たちで満たし、未来の世代のことを意識した生活をしていこうという考え方で、環境保護の点だけでなく、経済や様々な社会資源の持続可能性への配慮を含めています。

近年、世界規模で浮き彫りになっている、異常気象や大気汚染、各国間の極度の格差などの問題解決に取り組み、未来の世代も安心して地球で暮らすことができるサステナブルな社会の実現が目指されています。

SDGs(エス・ディー・ジーズ)

SDGsの文字と17の課題の書かれた色とりどりのカード
サステナブルな社会の概念は、環境、社会、経済の3つの柱で構成されています。

その実現に向けた具体的な目標を定めているのが、2015年に国連サミットで全会一致で採択された、SDGs(エス・ディー・ジーズ)です。

SDGsには、「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」が17項目あり、貧困や経済、環境やジェンダー等、幅広い課題について、2016年から2030年の15年間に達成していくことを目指しています。「SDGs(エス・ディー・ジーズ)17のゴール」などとインターネットで検索していただくと、各項目の詳細を見ることができます。

ヨガウェアでサステナブルな社会にコミット

未来の世代を考えた地球に優しい取り組みは、私たちの日常生活を少しだけ見直すことから始めることができます。

ヨギーとしてすぐにできることの1つは、ショッピングの場面で「どのような想いが込められたブランドのヨガウェアを選んで投資するのか。」ということです。

表面的な可愛さやおしゃれさだけでなく、身にまとっていて心から気持ちがいいのは、そのウェアが公正な生産過程を経て、適切な資源から作られ、持続可能な社会にコミットしているものであるはずです。

ヨーロッパでは、日本よりもサステナブルな考え方が、ファッションを選ぶときの新しい基準となってきているように感じます。地球規模の大きな問題に対して、「自分にもできることがあるのだろうか?」と多くの人が疑問に思うのも当然ですが、もし私たちが、これからサステナブルなヨガウェアを選ぶとしたら、それだけでも、SDGsの17項目の大半へコミットしていることになります。

些細な事のようですが、長期的な視点で考えると、こういった小さなひとりひとりの選択が未来を大きく変えるのではないかと思います。

ヨーロッパのヨギーに人気のサステナブルなヨガウェアブランド

安楽座で座り胸の前で合唱する男女
さて、ヨーロッパで人気のサステナブルなヨガウェアブランドをご紹介します。

ヨーロッパーのヨガウェアブランドは、SNSやホームページなどで商品の生産過程や素材へのこだわりなどのストーリーを分かりやすく、積極的に顧客に伝えようとしています。

私たちは、ヨガウェアを購入することで、そのブランドのサステナブルな活動に賛同し、一緒にサステナブルな社会づくりができるのです。

こういった視点で考え始めると、買い物もどんどん楽しく、そして慎重になります。何にお金を払うか、今一度ヨギーとして考え直してみたいものです。

MANDALA ~ロックダウンで増えるオンライン発送、梱包素材にもこだわる~

ドイツ発のMANDALAでは、地球の持続可能性を考えたエコ素材を使用し、生産に関わる人たちの労働環境にも配慮したフェアな取引がブランドの基礎となっています。

全ての商品は、オーガニックコットン、使用済ペットボトル等のリサイクル素材、テンセル(原料の木材パルプは自然の森を伐採せず、人工的に管理された森の木を使用)、モーダル(レーヨン素材の一種で、ブナの木の木材パルプが原料で有害な廃棄物を出さずに作られる)などが厳選されています。

現在、世界的なロックダウンで、店が閉鎖し、オンラインショッピングをする人が増えている中、発送時に、商品をティッシュペーパーで包み、さらに商品を保護するため、FSC認証(適切な森林管理を認証する国際的な制度)の天然紙で作られた箱に梱包しています。

Moonchild Yoga Wear ~自分に誇りを持てるエコフレンドリーなウェア~

デンマーク発のMoonchild Yoga Wearでは、製造に関わる人たちへの敬意が払われ、ブランドに関わる全ての人がフェアであるため、ヨギーとして安心して商品を身に纏うことができます。

ウェアは、オーガニックコットン、Fulgar社製のQnova(R)という再生繊維、プラスチックゴミから作られたポリエステルなど、持続可能な素材からできています。オーガニックコットンは農薬と化学肥料を使わずに栽培するため、土壌や水質汚染を減らすことができ、サステナブルな社会を尊重しています。

またオンライン発送では、リサイクルされた植栽可能な紙などから作られた100%堆肥化可能な袋が使用されています。

ASQUITH ~着心地良さや耐久性にもこだわるサステナブルなブランド~

ロンドン発のASQUITHでは、ヨガ、ピラティス、スポーツ、日常生活のためのエコアクティブウェアがオーガニックコットンと竹という最高の品質で作られています。

竹はリサイクル可能な素材で、耐久性があるので長い間使用する製品に適している素材です。環境に優しいだけでなく、自然に汗を発散させ、色あせたり、ひっついたりしないのでウェアとしての着心地も抜群です。

丈夫で使いやすいアクティブウェアは、エレガントさもあるので用途が広く、リモートワークが普及し、おうち時間が増える今、ヨガと仕事、家庭の場を区切ることなく着用できるものばかりです。

URBAN GODDESS ~世界基準のオーガニックの繊維製品の基準を持つブランド~

オランダ発のURBAN GODDESSの商品は、設立者のヨガ講師としての経験がウェアに活かされているだけでなく、スタッフが常に生産工場を訪れ、自分たち目で労働条件を確認するなど常に、オーガニックでフェアな生産を軸にしているのでヨギーのためだけでなく、その他関わる全ての人がフェアで安心できます。

URBAN GODDESSのウェアの生地には、GOTS(Global Organic Textile Standard)証明書があり、これは有機栽培(飼育)の原料を使用して、環境と社会に配慮した加工・流通がなされていることを示しています。

自分に馴染むサステナブルなヨガウェアを選ぼう

これまではヨガウェアを購入するときに、自分にあった色合いやデザイン、身体へのフィット感や選択のしやすさなど、自分を軸にした買い物をしていた方も少なくないのではないでしょうか。

今後は、サステナブルな社会を意識したショッピングを実践してみると、ヨガウェアを身に着けたときの心地よさやヨガウェアへの愛着もこれまでより増していくのではと思います。

サステナブルなヨガウェアブランドは、既に数多く存在していますが、どのような形で持続可能な社会に貢献しているのか、その方法や考え方は皆異なります。

無理やりではなく、自然と生活に馴染むような形でサステナブルな社会が実現できるよう、まずはヨガウェアを考えることから始めてみてはいかがでしょうか?