安楽座でヨガマットに座る筆者

【オランダ在住 Asuna】ヨーロッパのヨギーのライフスタイルをお届けします!

アムステルダム国立美術館前
アムステルダム国立美術館前

みなさん、はじめまして!オランダ在住のAsunaです。

2020年にフリーランスとして、Hinoki Yogaをオランダで設立し、インストラクターとして活動する傍ら、社会福祉士としてオンラインカウンセリングも実施しています。

午後6時に夕飯を食べるオランダ人のワークライフバランスの意識の高さに影響を受けて、仕事だけでなく、ヨガの時間も、大好きなハイキングの時間もしっかり確保できて、自分らしくいられる今の生活がとても気に入っています。

さて、人種のるつぼであるオランダには、世界各国のヨギーが集まっており、食べ物から働き方、ジェンダーの考え方まで幅広く、多様な生活スタイルが混在しています。

そこで、私の記事では「オランダのヨギーたちの暮らしやブーム」を、楽しく、わかりやすくお届けしたいと思っています。

今回は初回ということで、私のヨガとの出会いやオランダ移住の山あり谷ありを、自己紹介としてまとめてみました。

突然の引っ越しと「ヨガ」との出会い

高校の通学で毎日乗車した山口県の美祢線
高校の通学で毎日乗車した山口県の美祢線

中学3年生は私にとって人生初の転機でした。

東京で生まれ育ち、都内の志望校に向けて勉強をしていた中3の夏のある日、父から「アスナが卒業したら山口県に引っ越すぞ」と唐突に告げられました。そして反抗する間も、故郷を惜しむ間もなく、卒業式を終えた日に、私は家族と車で山口県に向かっていました。

今では聞きなれた地方移住ですが、まさか自分が学生時代にIターン(都市部から出身地とは違う地方に移住すること)を経験することになるとは思ってもいませんでした。

今思えば、中3の私は、ただでさえ揺らいでいた年齢なのに、引っ越しまで加わり相当動揺していたのではと思います。

そのような時期に偶然出会ったのが「ヨガ」です。

とある休日に、父と最寄りの書店に赴いた時、たまたま手に取ったのが綿本彰さんの「パワーヨーガ」の本でした。本を開くと、ユニークなポーズが詰まっていて、その非日常的な動きに魅かれて本を購入し、自宅の畳の上で見よう見まねでヨガを始めることになりました。

受験を控え部活動も終わり、食欲は変わらないのに運動量が減り、体型の変化を気にしていたあの時、ヨガが私の相棒になりました。

どこにいても、どんな状態の私にもフィットしてくれるのが、出会った時から変わらない「ヨガ」という存在です。

あの時、本屋に行って良かったな〜!

私が変われば、ヨガも変わる

オランダに移住した翌日の街散歩中
オランダに移住した翌日の街散歩中

紆余曲折はあったものの、、山口での生活にも慣れ、働き始めてからは、「理想の体型をめざすこと」から「身体と心と向かい合こと」へと、私にとってのヨガの目的が変化しました。

オランダ人パートナーとの出会いも、ヨガの目的の変化に関係しています。彼との出会いで「みんなに好かれるより、1人の人に愛されたらそれでいい」ということを自分の中で悟ったような気がして、自分らしい体型を好きになれるようになりました。

その時点で「理想の体型をめざす」という目的は達成され、それからは、忙しい毎日の中で「どのように自分をニュートラルに保つか」をヨガを通して考えていくようになりました。

このように、人生の流れとともに向き合う目的は変化をしながらも、ヨガはいつもそばにあり続けています。

ヨガとともに頑張ってきた仕事は、2017年3月に退職し、翌月にはオランダ生活をスタートさせ、今に至ります。

全て手離したら、自分が見えてきた

「ヨーロッパの庭」と呼ばれるキューケンホフ公園
「ヨーロッパの庭」と呼ばれるキューケンホフ公園

東京から山口への引っ越しがまるで何ともなかったことのように感じられるほど、日本から海外への移住は地球から他の惑星に移住するのと同じくらい(であろう)、刺激でいっぱいでした。

海外移住して間もない頃は、観光気分でワクワクしいいところだけが見えますが、長く住むとなるといろいろ面倒くさいことや厄介なことが起こります。きっと、引っ越しとはそういうものだと思いますが。(笑)

海外留学経験もなく、語学に長けているわけでもない私は、オランダに来てから「赤ん坊に戻った気分」になっていました。言葉も文化も分からず、土地勘なく、知り合いもゼロでしたので、ほぼ生まれたての赤ちゃん同然でした。

結果的に「日本にはあるのにオランダにはこれがない!」とか、比較やないものねだりをやめて、固定観念を一掃し、「郷に入っては郷に従え」を実践し始めたら、一気にオランダ生活が快適になりました。

それに、移住して肩書も仕事も手離し、”何もない”ありのままの自分に戻れたことで、「自分はどんな風にして生きることが幸せなんだろう」と考える機会が得られ、ヨギーとしては、「私らしいヨガを尊重していきたい」という意思が生まれたのでした。

オランダに来てよかったな~!

街中の屋外ジャズフェスティバル
街中の屋外ジャズフェスティバル

ヨーロッパのヨギーって?

そんなこんなで、今はオランダ生活にも慣れ、ヨガインストラクターの資格を取得してからは益々ヨガの虜となっています。

多くのヨギーにとって、ヨガと日常生活は切っても切り離せない関係であるはず。オランダらしいライフスタイルや考え方は、現地人のヨガにも滲み出ているはずですし、私も実際にオランダのヨガスタジオにいくつか通い、それを実感しています。

普段オランダに暮らしていて感じるオランダのヨギーたちの世界観や頭の中を、これから様々な切り口からみなさんにお届けできることがとても嬉しいです!

みなさんにとって、前向きな気づきや、きっかけを見つけていただける機会となれるようにがんばっていきます!

それでは、次回の記事もお楽しみに!
最後まで読んでいただきありがとうございました。