哲学的な幸せと心理学的な幸せ

哲学的に見る幸せと心理学的に見る幸せの違いとは?

クリシュナ・グルジプロフィール写真
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皆、サイコロジーとフィロソフィーを勘違いしている

グルジがよく講座で話してくれます。サイコロジー=心理学、フィロソフィー=哲学のこと。

実際、私も、グルジのこの言葉を聞くまで、その違いを考えたことがありませんでした。

ハピネスを心理学と哲学で解く

今回は、ハピネスを心理学的なところから説明し、段々と哲学のお話へとつなげてくれました。まず、心理学と哲学の違いから説明しておきますね。

心理学、というのは私たちの心の動きやメカニズムを研究する学問です。それに対して、哲学は、人間の根源を問う学問です。

グルジのこのテーマに沿って、説明するととてもわかりやすいので、今回はこれをテーマにして、レポートしたいと思います。

大前提、幸せとは経験である

グルジが新潟から哲学クラスをしている様子
グルジは新潟から配信してくれています。

まず、大前提、ハピネス=幸せとは経験である、とグルジは話します。

経験とは何か?経験とはつまり、「感覚器官が喜ぶこと」です。目、耳、鼻、口、肌。我々の感覚器官が喜ぶこと(経験)をさせてあげると幸せだと私たちは感じます。

  • 美しいものを見る
  • 心地よい音楽を聴く
  • 食欲をそそる匂いを嗅ぐ
  • 美味しいものを食べる
  • 肌ざわりの良いものを身に付ける

全て幸せを感じますよね。

クリシュナ・グルジプロフィール写真
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全ては経験です。それを知ることでハッピーをもっと楽しむことができる

とグルジは教えてくれました。

幸せを手に入れるために大切なのは「期待や希望」

自転車に乗れるように乗ることが出来れば便利というHOPEが大事
自転車に乗れるようになりたい。乗れたら便利というHOPEが大事

さらにこのようなお話も教えてくれました。

クリシュナ・グルジプロフィール写真
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ハピネスには必ずHOPE(期待や希望)がついています。これが無ければハピネスを手に入れるのは難しいです。

と。例えば、自転車に乗れるようになりたい、と思った子供がいるとしましょう。上手く自転車に乗れれば、ハッピーですよね。思ったところに歩くよりも早く行ける。

それは、その子にはすでに「自転車に乗れば、早くその場所に辿り着ける」という希望や期待があるからです。そして、その希望があれば、たとえその途中で、転んだり、上手く乗れなかったりしても、頑張ることでしょう。

クリシュナ・グルジプロフィール写真
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もし、今、ハッピーがないなら、HOPEが間違っていると思った方がいいですね。

人生でも同じですね。転んだり、上手くいかないことがあったりしても、希望があれば、それを乗り越えられる。もし、それでハッピーではないと感じるなら、自分のゴールが間違っているのかもしれません。あなたの希望が何なのか、もう一度考え直す必要があるのかもしれませんね。

心理学的な幸せと哲学的な幸せの違い

アイスクリームで幸せを説明してくれたグルジ
アイスクリームで幸せを説明してくれたグルジ

さぁ、本題です。

グルジは、今回は「幸せ」について、アイスを使って説明をしてくれました。

クリシュナ・グルジプロフィール写真
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仕事中にアイスが食べたいと思った。お仕事が終わったあと、アイスを食べるのにお店を探して、東京の有名なお店に行きます。アイスを食べました。そしたらハッピーになりました。

心理学的に幸せを大きくしたいなら、アイスを食べるまでの道のりは長い方がいい、とグルジは話してくれました。アイスまでの時間は長ければ長いほど、手に入れたときの幸せは大きくなる。アイスを探すまでが難しければ難しいほど、手に入れて食べたときの幸せが大きい。これは、とても自然な心の仕組み、メカニズムなのだそうです。

一方、哲学的に考える幸せとはどういうことなのでしょう?

心の波を静かにすること。それが哲学的な幸せ

私たちは「アイスが食べたい」と思うとき、心が波立っています。アイスが手に入ると、その波が静かになる。だから、幸せを感じる。

これが哲学的な「幸せ」のこと。

心の波が静かなことが幸せだということです。私たちの心は、嬉しいことにも悲しいことにも波を起こします。その波は上に大きければ大きいほど、下にも落ちます。皆、幸せはこの波が大きいことだと勘違いしています。

実際はそうではありません。静かな時間を感じる、バランスが取れている状態こそが「ハピネス」なのです。

もちろん、人の心の波は波立つこともあります。だけど、皆さんはヨガをしていますよね。ヨガはこの波を押さえるために行うのです。心の波を押さえ、本来の意味でのハピネスを手に入れるため。

マントラチャンティングをしていると心地よさを感じたり、ヨガをしたあとに気持ちいいのは、波立っていた、心の波が静かになっているから、ということですね。

3月スタート!ヨガ哲学1年コース

グルジがマントラを唱えてくれる様子
グルジの講座はマントラで始まります。

いかがでしたか?哲学と心理学の違い、少しは理解できたでしょうか?

哲学は、「“何?”をたくさん問うこと」とグルジは話してくれます。

我々人間は、「わからないこと」に対して不安を抱きます。細かく理解することで安心していく生き物です。だから「人間の根源を問う学問である、哲学」を勉強するのです。

3月から、グルジが1年かけて、熱く伝えてくれるヨガ哲学の1年コースが始まります。心の波が大きくなることの多い、今の世の中だからこそ、皆さんの傍にはヨガ哲学とヨガと両方が必要なのだと思います。

ぜひ、またグルジに会いに来て頂ければと思います。

ヨガジェネレーション講座情報

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