自分の性格、分かってる?BCDE理論を知って、自己理解を深めよう!

性格はDNAで決まる?!BCDE理論を知って、自己理解を深めよう!

皆さんこんにちは!臨床心理士・ヨガ講師の南 舞です。

この記事がアップされるころにはもう8月。本格的な夏を迎えた頃でしょうか。8月は学校が休みだったり、働いている方もお休みを取って旅行や帰省をしたり、あるいはヨガはもちろん、ヨガ以外もたくさんイベントが行われて、気持ちも盛り上がる時だと思います。

楽しむことはもちろん良いことですが、楽しみすぎて気持ちが舞い上がり、「休みが明ける頃にはすっかり身も心も疲れ切っている」なんて事もよく聞きますので、気をつけてくださいね☆

さて、今日の心の話は、私たちが一生付き合っていく【性格】についてお伝えします。

性格は生まれつきDNAで決まっている!?

皆さんは自分がどんな性格なのか理解していますか?また、どれくらい自分の性格に納得できていますか?

「自分の性格を受け入れられている」という人もいれば、「自分の性格が嫌。むしろ変えたい!」と思っている方もいることでしょう。しかし!実は人には生まれつき持っていて変えられないDNAによって決められている性格があるのです。

それを聞いて、「じゃあもう諦めるしかないじゃない」と肩を落としたそこのあなた。諦めるのはまだ早いです。変えられないものだとなると、悪いイメージを持ちがちですが、見方を変えれば、その性格に対してうまく付き合うことができれば、逆にあなたの強みになることだって十分にあり得るのです。

では、私たちが生まれながらに持っている性格とはどのようなものなのか、紐解いて行きましょう!

BCDE理論で性格を4つに分類

性格についてはいろいろな研究がされていますが、その1つである【外向的・内向的】と【情緒安定型・情緒不安定型】を組み合わせることで性格が分かるBCDE理論についてご紹介します。

あなたは外向的・内向的?

まずは【外向的・内向的】について。これは、行動や言動の決定をどこに求めるかを表しています。外向的な気質の人は自分の外側へ、内向的な気質の人は自分の内側へそれぞれ求めると云われます。

例えば、自分の親しい人に何かあった時に、「心配だ、不安だ」という気持ちを抑えられずに、すぐに駆けつけるような人は内向的な人。逆に、心配だとは思っていても、相手を気遣いすぐには行動に出ないのが外向的な人。心を外に向ける人は外向型、内に向ける人は内向型と言えるでしょう。

あなたは情緒安定型・不安定型?

次に【情緒安定型・不安定型】について。これは、感情が安定しているか、あるいは波があるかを示しています。

例えば、何かトラブルが起こった時に、「まあなんとかなるか」と思って今やるべきことを優先できるのが情緒安定型。一方で「今すぐ解決しないと!」と不安を自分の中で溜めておけず、すぐに解決したいのが「情緒不安定型」。

これらを組み合わせると、「外向的&情緒不安定型(Blacklist)」「内向的&情緒安定型(Calm)」「外向的&情緒安定型(Director)」「内向的&情緒不安定型(Eccentric)」の4つのタイプに分かれます。もっと詳しく見て行きましょう!

自分や周囲の人は何タイプ?

あなたや、あなたの周りは何タイプなのか、チェックしてみましょう!

Blacklist:外向的&情緒不安定型

【特徴】

  • 飽きが早く、いつも新しいことに挑戦したいと思っている
  • 外側の世界に関心があり、物事の白黒をはっきりさせたい
この性格を活かすには?
ルーティーンワークは苦手なので、常に新しいことやもの、人に触れ合い刺激を得ると、思わぬ収穫を得ることができるかもしれません。

Calm:内向的・情緒安定型

【特徴】

  • 自分の中に確固たるペースがあり、ペースが乱されると怒ったりする
  • 不安を感じると動揺し、ペースが乱れてしまう
この性格を活かすには?
穏やかな環境で実力を発揮できるので、リミットは設けない方が◯。ただし、「これを頑張ればこんな良いことがある!」という前向きな目標を設定するのはモチベーションにつながります。

Director:外向的・情緒安定型

【特徴】

  • 自分で決めたことをやりたいので、あまり指示されたくない
  • リーダーをやりたがり、そして実際にできる実力がある
この性格を活かすには?
指示されるとやる気を失うので、指示する側に回ると良いでしょう。また「自分はどんなことをしたいのか」という意志を大切に。

Eccentric:内向的・情緒不安定型

【特徴】

  • 1つのことに没頭し、それを邪魔されると不機嫌になる
  • うまくいかないことがあるとなかなか前に進めない
この性格を活かすには?
普通や常識に囚われることが嫌なので、自分も相手がそうであった場合も、あまり型にはまらないようにすると良いかもしれません。今夢中になっていることを認められると他のことにも目が向きやすいので、まずは自分の関心のあることを頑張ると良いでしょう。

さて、あなたは何タイプでしたか?

この4つのタイプは、どれが良いとか悪いというものではありません。これもそれぞれの個性。むしろ、自分や自分の周りの人がどのタイプなのかを知り、そのタイプに合った行動、対応をしていくことが大切なのだと思います。

ヨガの教えの中に、【自己の主は自己と知るは賢者、他者が主と思うは愚者】というものがあります。

個人的には、自分のことは自分が一番よく知っているので、どうしたいかは自分が決めるべきで、他人が変えられるものではないということなのかなと感じています。

自分も相手も性格を変えるというのは難しいことかと思いますが、【性格を理解して歩み寄る】ということが大切なのではないでしょうか。

この性格理論の学びが、あなたの日常生活に活かされることを願っています。