幸せはリラックスが作る!イージーな自律神経フローヨガ

幸せはリラックスが作る!イージーな自律神経フローヨガ

突然ですが皆様、日々、ちゃんとリラックスしてますか?

というか、そもそもリラックスって何なんでしょう?何もしないこと
ぼーっとすること
趣味、お茶、アロマ、お風呂…

色んなリラックスの形がありますが、要するに緊張を解くということですよね。ではどうすれば緊張が解けるのか。

ざっくり言うと難しいことをせず、しんどいことをせず、安心して状況に身を委ねた状態を作り出すことですよね。

「え?それってめっちゃ楽で簡単やん!」

確かに。にも関わらずリラックスが苦手な人って実はめちゃくちゃ多いんじゃないでしょうか!?
かく言う私も元々リラックスが大の苦手です(汗

とにかくちょっと時間が空くとセコセコと動いてしまう、油断するとすぐに今出来る事を探してしまう…。
今出来る事は必ずしも今しなくてはいけない事ではないのに…。

現代人はただでさえ忙しい人が多いので、誰しもその傾向になりがちだと思うんですよね。
その結果、常に心身が緊張状態になり、いざ緊張を解こうと思ってもうまく行かず、下手したら寝付きが悪くなったり、派手な刺激にばかり敏感になったり、そして余計に興奮状態になりやすいという悪循環に陥ります。

東洋医学では、こういう心の「熱」が身体の熱となり、陰の不足を招いて
炎症を引き起こし、様々なアンバランスによる不調に繋がるのだそうです。最悪です(ToT)

なのでリラックスできない、しないことは心と身体にとって百害あって一利無し、忙しいからといって自分を労るリラックスの時間を確保しないことはいずれどこかで身体を壊し、結局やりたいことができなくなるという残念極まりない状況に繋がります。
リラックスってめっちゃ大事なんですね!

…と改めてその大切さを確認した上で、今回は心身の過剰な緊張状態をちゃんと弛緩できるように、自律神経を整えるフローヨガをご紹介します★

忙しいあなたにこそ、ぜひ読んでほしいなあ(^^)

乱れると怖い自律神経、自力で整えるためには…

人間の弛緩と緊張は交感神経と副交感神経から成る自律神経が司っていますよね。

やる気を出したり活動したり、心と身体に陽を補給するのが交感神経、対して落ち着かせたり休息したり、心と身体に陰を補給するのが副交感神経の役割です。

リラックスのためには、まずその2つの自律神経のバランスをとった上で、副交感神経に優位になってもらわなくてはいけません。

外的刺激や物に溢れた現代社会ではどうしても交感神経が優位になりがちですが、その2つのバランスをうまくとらなければ、寝たり起きたり、摂食したり排泄したりという当たり前のことがうまく運ばなくなってしまいます。

俗称「自律神経失調症」とかいうアレです。
これ、ちゃんとした病名でこそありませんが病状としては強烈です。
なんせ心も身体もあらゆる悪しき症状が出る可能性を秘めた、生命を維持する基盤の故障みたいなもんですから。

そして唯一、自分でコントロール可能な自律神経である「呼吸」ありきのヨガは、この恐るべし症状を改善するためのかなり有効な技と言えます!

さらに、自律神経は背骨から各内臓、箇所につながり、働きをコントロールしていますので、自律神経を整えるためには「背骨運動」もぜひとも取り入れたいところ。

呼吸、背骨の動き…

これらの合わせ技で自律神経へダイレクトに働きかけましょう!

オススメ!自律神経フローヨガ

呼吸にあわせて背骨を滑らかに丸めたり反らしたりするキャットカウが自律神経を整えるのに絶大な効果があるように『呼吸と背骨』、これが自律神経調整のキーワードかもしれません。

というわけで、自律神経のバランスをとりつつ、リラックス状態に導いてくれるフローヨガをご紹介していきます。

チャイルドポーズを取り入れて

チャイルドポーズと言えば、ヨガの弛緩のポーズの代表選手!身体を使ったあとのチャイルドポーズは本当に心地よく力が抜け、自分の身体の重み、存在感を感じられる奥の深いアーサナです。

このフローはまずはチャイルドポーズから始めましょう。

チャイルドポーズを取り入れたフロー
チャイルドポーズを取り入れたフロー
  1. 両腕の肩から指先まで、そしてお顔の緊張も抜いて、身体を重たくマットに預け全身弛緩。頭頂から指先、つま先までボディスキャンするように意識を向け、身体のどこにも力が入っていないことを確認します。
  2. そこで数呼吸したら、息を吸い背中を丸めながら起き上がります。
  3. 膝立ちになって両腕を左右から上に挙げ、指を組み手のひらを返して上体を気持ちよく後に反らせまてみましょう。決して頑張ってたくさん反ろうという意識ではなく、気持ちよく肺一杯に呼吸を送り込むように身体の前面を伸ばします。
  4. 吸った息を丁寧に吐き出しながら手を解放して、背骨を丸めながらチャイルドポーズに戻りましょう。
これをゆっくり数回繰り返します。

肩甲骨周りもほぐれるので肩こりの解消にも効果的!

なにより、

  • 大きく胸部を広げつつ息を吸う
  • 背骨を緩め全身脱力して息を吐く

このダイナミックな呼吸と動きの連動が、乱れがちな自律神経や高ぶってしまった心をチューニングして、整えてくれます★

コブラと猫の伸びで胸部をしっかり動かす

太陽礼拝でもお馴染みのコブラのポーズは、主に背筋を使い胸部を引き上げ、気持ちを爽快にしてくれます。下腹部をしっかりと引き締めることで腰を反らすのではなく、背骨を上に引き上げるので姿勢の改善にも効果的です。

そんなコブラのポーズを、猫の伸びのポーズと組み合わせることで、より柔軟性を高めつつ動きやすい背骨に整えましょう。

呼吸も自然に深まるので、リラックス効果も高まります!

コブラと猫の伸びで胸部をしっかり動かす
コブラと猫の伸びで胸部をしっかり動かす
  1. うつ伏せから上体を起こし、背骨を上へと引き上げます

  2. 腰を反らさないよう下腹部を引き込みつつさらに胸を開き、コブラのポーズへ。
    少し低めのベビーコブラでも良いし、下腹部をしっかり引き締めてキープ出来る方は手でも床を押しながらさらに上体を起こしていく大きなコブラでも構いません。
ここで数呼吸、身体の前面を広げ交感神経を刺激します。
  3. 今度はお尻を上げて背中を伸ばします。
肋骨の隙間を開くような意識で手からお尻を遠ざけ、気持ちよいと感じる程度に胸を床に降ろし、猫の伸びのポーズへ。
  4. 余裕があれば顎先を床に降ろし更にお尻を突き上げて。
肩甲骨を寄せて背面を刺激し、気持ちのよい呼吸で副交感神経を活性化します。
  5. 充分呼吸とポーズが深まったらもう一度吸いながら上体を起こしコブラへ…
そしてまた猫の伸びへ…

単純なフローなのですが、これがとても気持ちよいのです!
単純なだけにあれこれ考える必要も無く、集中力も高まります。


ポイントは、ゆっくりゆったり動くこと、そして気持ちよいと感じたところで数呼吸キープしながら、呼吸を丁寧に味わうことです。身体が勝手に動くぐらいフローが身体になじんでくるまで続けてみれば、終わった後、落ち着いた楽な呼吸と、リラックスした心に整っていることでしょう。

できれば動いている最中は色々考えずに、身体の動きと呼吸に集中。
ゆっくりと確実に、副交感神経にスイッチしていきます。

忙しい時こそ、自分自身のケアを忘れずに

いかがでしたか?

忙しいときに余裕がなくなり、精神的な疲れが取れにくくなるのは誰も皆同じですよね。ヨガのご経験があまり無い方も、ヨガ愛好者も、そしてインストラクターでさえも、常に調子の良い状態を保てる訳ではありません。

限られた時間の中で過ごす毎日の中で、少しでも良いから自分のケアをすることは、自律神経を整え、安定した自分の軸にスムーズに戻るための調整力を養ってくれることでしょう。

余裕の無い時こそ、こういうイージーなヨガをおこなう時間を作ってみませんか?
良い笑顔はこういうケアでもきっと増やすことができると思うんですよ!