”頑張りすぎ”の現代女性に必要なヨガってどんなヨガですか?サントーシマ香先生インタビュー

どうして”女性のためのヨガ”が必要なのか?

笑顔で語るサントーシマ香先生
香先生は、なぜ『ムーンサイクルヨガ』を考案されたんでしょうか?
kayaインタビュー
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サントーシマ香インタビュー
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女性の身体のサイクルや様々な変化に最初に関心をもったのは、アナ・デイビス先生の『ブリスベビー・ヨガ』の通訳をさせていただときです。妊娠、出産のときに女性の身体がいかに尊い変化をしているのかということを知って、興味が湧きました。

そのあと、アーユルヴェーダの勉強を深めたこと、更に自分自身の妊娠や出産を経て、女性の体そのものが持つ神聖さに感動しました。激しいヨガの練習で身体を鍛えるよりも、生理や排卵などのサイクルを整えたり、産後や更年期の変化に寄り添うようなヨガの方が、女性にとっては大切なんじゃないかと思うようになったんです。

『ムーンサイクルヨガ』はどんなヨガですか?
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サントーシマ香インタビュー
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呼吸や一定のポーズなどヨガの練習を続けることで、身体からの変化のメッセージに気がつくこと変化に寄り添って心身の健康を保つこと。そのための総合的な方法が『ムーンサイクルヨガ』です。

対象はすべての女性。特に35歳〜の女性にオススメ!

サントーシマ香先生講座風景
『ムーンサイクルヨガ』はどんな人にオススメですか?
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サントーシマ香インタビュー
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講座の内容は、初潮から更年期以降まであらゆる年代の女性をカバーしています。すべての年代の女性にオススメですが、特に35歳以降の女性ですね。東洋医学やアーユルヴェーダがご専門のClaudia Welch先生が『Balance Your Hormones, Balance Your Life』という著書で、「35歳以降の女性は、それまでのブルドーザーのように突き進む生き方は考え直さなくてはいけない」と書いていらっしゃいます。

実際アーユルヴェーダを学んでいくと、妊娠・出産や産後に向き合う年代の女性にとって運動のし過ぎは良くないんです。Claudia先生の著者ではより科学的にも説明されています。たとえば女性はその年代になると、それまで潤沢に分泌されていた女性ホルモンが減少していきます。それなのに以前と同じような生活を続けていると、副腎疲労が起こってしまったり、身体のどこかしらに不調が生じるわけです。

ですから35歳以降は”養生”を意識してライフスタイルを見直し、その後にくるプレ更年期や更年期の基盤となる心身を整える必要がある、とされています。私自身が35歳で出産して、実感としてその通りだと感じていますね。

”頑張りすぎ”の現代女性

サントーシマ香先生
35歳がひとつの目安になるんですね。
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サントーシマ香インタビュー
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この目安は、生活や環境の面からも言えると思います。例えば30〜40代の女性は、定期的に運動している率が全ての性別・年代のなかで最も低いという統計が出ています。仕事や育児などで忙しく、自分のことが一番後回しになってしまうということですよね。そういう年代の女性にこそヨガというツールを利用してほしいんです。

そして、そういう女性の変化や状況を理解しているヨガの指導者が増えてほしい。そうすれば、ヘトヘトの状態でヨガのクラスにやってきた女性たちをさらに頑張らせるようなクラスではなく、寄り添って癒してあげられるようなクラスが増えると思うので。

ヨガのクラスが”癒しの場”となってほしいから

笑顔のサントーシマ香先生
「ヘトヘトでクラスにやってきた女性をさらに頑張らせる」ヨガ……確かに結構ありますね。
kayaインタビュー
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サントーシマ香インタビュー
サントーシマ香インタビュー
男性も頑張っていますけど、先ほどの統計にも示されているように、女性は本当に毎日頑張っているでしょう?外でも家庭でも、もう十分頑張っているんです。だから私は、ヨガのクラスは”癒しの場”になってほしい。

『ムーンサイクルヨガ』では、ただ優しいだけではなくて、たとえば更年期以降に備えて骨密度を保つような強度のアーサナもおこないます。でもベースにあるのは身体をきたえるような流れとは違う流れの”女性のためのヨガ”。養成講座を通じて、そういう女性のニーズを満たせる先生も増えてくれたらいいな、と思っています。