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【はじめに】New Normalを生きる!わたしのヨガとの向き合い方

Aloha!

こんにちは!ハート真帆子です。名字の「ハート」は旦那さんのラストネームで、「Heart(心・心臓)」の「ハート」ではなく、スペルが異なる「Hart」です。でも、音の響きは心を表す「ハート」と同じなので、気に入っています。あ、名字の響きの良さから旦那さんを決めたわけではありません。たまたまですのでくれぐれもお間違えないよう。

カウアイ島(ハワイ)でヨガを学び、ハワイ生活、ニューヨーク生活を経て日本に帰国したいま、主に横浜と東京都内にてヨガ指導を行っているヨガティーチャーです。これからヨガジェネレーションでブログを発信していくことになりました。わたしのヨガとの向き合い方や、日々訪れる出来事への向き合い方などを、これまでの経験を通してみなさんにもシェアできたらいいなと思います。

人生を変えてしまう経験

最初の転機

Mahokoがカウアイのヒンズー寺院を訪れたとき
ハワイ、カウアイ島のヒンズー寺院にて

会社員生活をしていた頃に運動不足解消のために始めたヨガ。その後、カウアイ島在住のヨガティーチャー、マイラ・リューイン師との出会いで、「ヨガとアーユルヴェーダを実践することが、より自分自身を高めて本来の自分に戻れるのだ」ということを学びました。そして、師匠により近い場所でヨガを実践していきたいという想いから、ハワイへの移住を決意したことが人生の大きな転機でした。もうすでに35歳になっていた頃です。

自分の意思で始めた海外生活は、楽しいことがほとんどでしたが、いいことばかりではなく逃げ出したいと思うことも体験しながらかけぬける毎日。それでも「すべてがプラクティス」とおっしゃるマイラ師の言葉に、マイナス面ばかりを見るのではなく、起きた出来事にどんな意味があって、そこから何を学べるのだろう、ということにも思いをめぐらせるようになったのも大きな変化です。

どこかもっと遠くへ行ってみたい!

Mahokoがニューヨークのブライアントパークヨガに参加した時の様子
ニューヨークのBryant Park Yogaに参加した時の様子

約2年半のハワイ生活にも慣れた頃、ふと気付いたのです。ハワイで出会った人たちは世界各国、様々な都市を旅し、見聞を深め、話題も豊富。なのに「わたしはハワイしか知らない」ということに。ハワイ好きが高じて旅行といえばハワイしか選んでこなかったし、移住を決めた先もハワイ。アメリカ西海岸には行ったことがあるけれど、どれほど知っているかといえば、ほとんど知らない。

「どこかもっと遠くへ行ってみたい!」という気持ちがムクムクとわき上がり、オーストラリアやシンガポール、ニューヨークなどの候補の中から、2週間のヴァケーションを利用してハワイからニューヨークへひとり旅に出ました。自分の足で地下鉄を乗り継ぎ、行きたい場所へ行き、会いたい人に会い、充実した毎日。旦那さんとの最初の出会いは、たった2週間のうちのたった1回のセントラルパークでのピクニックでの出来事でした。

チャンスがあればここで暮らしてみたい。ニューヨークでさらに先を目指してみたい。そんな想いが次第に生まれ、幸運なことに様々なご縁にも恵まれ、流れるようにハワイからニューヨークへの転居が決まりました。ニューヨークには約1年4ヵ月ほど滞在しましたが、その間に結婚というこれまた大きな転機も訪れ、数多くの新しい出会いや経験がわたしをさらに豊かにしてくれました。

そしてわたしにはもうひとつ、もっともっと人生を大きく変えてしまう経験が嵐のようにやってきたのです。

どんなことにも意味がある

2016年秋、うつぶせになった時に片胸に違和感を感じました。その年末に帰国したのを機に、2017年の春に受けた人間ドックとがん検診で、乳がんについて要再検査判定が。

大学病院で精密検査を受け、乳がんと主治医から告げられた時、“告知の瞬間ってこんなにあっけないものだったのか”と、ぼんやり感じていたのを思い出します。何度も泣きましたし、家族も泣かせてしまい、「まさか、なんで自分が」とも思いました。けれど、そうやって動揺はしましたが、なぜか冷静に受け止めていた自分がありました。

それは、ヨガな日常から体験してきた「どんなこともなるべくしてなる。そしてなるようにしかならない」という気づきのおかげです。

変わらないもの、それは本質

Hart真帆子ブログ ビーチでジャンプしている写真
2018年3月に乳房再建手術が終わり、その2ヵ月後に沖縄旅行ではしゃぐ本人

告知から乳房切除手術までは約1ヵ月。そのなかで、次第にこう考えるようになりました。「他の誰とも比べることはせず、世界で一番幸せな、乳がんに出会った女性だと自分自身で思える毎日を送ろう」と。そう気持ちを切り替えられたのも、それまで実践してきたヨガのおかげだと思います。目まぐるしく変化する心と身体の状態に向き合い、痛みや喜びもたくさん体感し、自分に対して、そして人に対してより優しくなれました。

現在はレギュラーのヨガクラスの他に、がん経験者を対象とした「y4c(ヨガフォーキャンサー)」というヨガクラスも担当していますが、そのクラスでよくお話することがあります。

がんに限らず、様々な病気ははわたしたちの心と身体に変化をもたらすもの。人生を変えてしまう経験にもなりえるでしょう。けれど、その変化によって学ぶことも多くあります。一方で、変わらないものもあります。それはわたしたち自身の本質です。

ヨガもがんと同じように、わたしたちの心と身体に変化をもたらしますが、呼吸の質を変え、身体を整え、本質をより色濃くしてくれます。より良く変化させてくれるのです。またヨガは、わたしたちに生きる希望と勇気を与えてくれます

自分に起きたどんな変化をも恐れずに、「New Normal」という、新しく自分に訪れた今の普通の状態に順応させていく機会として、ヨガ(人生)の呼吸と動きを活用していきましょう。

どんな人にとっても、失敗したり負けたりすることから多くを学べます。病気になることは失敗でも負けでもないけれど、多くのことを学び、気づくきっかけとなるでしょう。それはほかの誰でもない自分自身の人生の糧であり、財産、誇りです。

ヨガとは人生そのもの

わたしはヨガとは人生そのもの、人それぞれの生き方、生き様そのものだと思っています。まだ治療は続いていますが、手術などが落ち着いたいま、心と身体も落ち着き、元気に自分のヨガを生きています。

このブログが、みなさんのヨガとの向き合い方を考えるきっかけとなり、生きているとどうしても直面する対人関係や、うまくいかないこと、健康に関する悩みなどを抱えている方にとって、これからの日々をさらに自由に、幸せに生きていく、小さなヒントになったら嬉しいです。

あ、名字で旦那さんを選んだわけではないと冒頭で書きましたが、ファーストネームはわたしの好きな名前だったので、引き寄せたとも言えます。これについてはまたいつかどこかで!

※TOPの写真は、乳房切除手術の3ヵ月後、ヨガ指導に復帰した時のもの